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2017年2月22日 (水)

池田学展に圧倒される

NHK教育の日曜美術館をたまたま見ていたら、池田学という人の個展が佐賀県立美術Ikedamanabu1 館で開かれていて多くの人が虫眼鏡片手に大きな絵を眺めている姿が放映されていた。紹介された絵の映像を見て驚いた。大きな木の中に街がはまっていてその情景が細かく書き込まれている。拡大していくと街の人々や住まいや活動が見えてくる、これをペン一つで長い時間かけて書いているという。最近は米国ウィスコン州のチェゼン美術館に招聘されて制作していたようだ。即座にこれは見に行かねばならない、と思った。クルマで走っていけば1時間半くらいで行けるはずだ。
荒れた天気の月曜が過ぎて火曜にとにかく出かけた。平日だから大して混むまいとの予想は見事に外れ駐車場は満車で空き待ち行列に並ぶ羽目となった。近くには他に適当な駐車場もあるとは思えず待つしかない。
やっと順番が回ってきてクルマを押し込んで受付に向かうと確かに次々と来場者の姿がある。貸出用虫眼鏡はもう出払っていて持参するべきだったと悔やんだが、しょうがない。
入ると細密画の前には動きの鈍い観客がつながっている。皆じっくり見ている。見る順番Ikedam1a にとらわれず空いている絵から見てください、との案内書きがあってそれに従う。とにかく絵の前が空いている絵を見つけてはじっくり見る。遠近両用メガネも外した方がよく見えるほどに近づく。どうやってこんなに細かく書けるのだろうかと不思議だが、一枚一枚見るに飽きない。こんな展示会は観たことがない。(添付図は東日本大震災に触発された
最新作の大作「誕生」で写真撮影が可となっている絵。全体が上でその左下の白枠で囲った部分(がれきに満ちた有様)が下の図、下の図でも更に拡大したくなるが手持ちのカメラでは写真の解像度の限界となる)

詳細な生物のデ
Ikedam2ッサン画もある。ペン一本で毛のふわふわした感じや図鑑のような正確さを見ることができる
{誕生」の制作風景のビデをがあったが、右 手も左手も使いながら書いている。右手だけでは右手を酷使しすぎるからだろうか。インタビュービデオでは一日に描けるサイズは10cm四方と説明している。
大きい絵を長い間書くときは大まかなテーマだけ決めて書き始め書いている内に形が出てくるという。
世界は勿論ディテールからなっていてそれをすべて書き込んでいくことで社会全体の存在が本当に表わせられるといKoyote1a うようなことかと感じる。
昔学生の頃経済を学んだ時にコンピュータの能力が上がって世界を構成する個人一人一人の経済活動をモデル化できるようになれば精度の高い経済予測ができるようになるだろうと思ったもので勿論そんな浅はかな考えは直ぐに複雑系の壁にぶつかって安定した予測など出っこないのだが、それを可能にした時の絵画的イメージがここにあるような感覚に絵を見ながら襲われていた。
東日本大震災の予兆のような絵画「予兆」を2008年に描いているがこのような絵画に至ったのは、カタストロフィーに至らざるを得ない何かが孕まれていた社会の有様がディテールを埋めていくと浮き上がらずを得なかったということではないのだろうか。

明らかに新しい分野を切り拓いたと思わせる絵画群だ。やはり見るべき展示だった。


3月20日で池田の故郷である佐賀での展示は終了し4月から7月は金沢、9月から10月は東京日本橋と巡回する。どんな反響が各地で湧き上がるだろうか。

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2017年2月17日 (金)

Cool Struttinが蘇って

朝ドラを概ね毎日見ている。時々気になるシーンが出てくることがある。
少し前にもそんなことがあった。忘れないうちに書き留めておく。

Coolctrutin 朝ドラの「べっぴん」さんのジャズ喫茶生演奏シーンでいつも出てくる有名な曲の名前がどうにも思い出せなくて、ネットでちょっとあたってみたらすぐに分かった、一時期一世を風靡した感のあったソニークラークのアルバム「Cool Struttin'」の中のBlue Minor だ。Youtubeにあったので早速聞いてみると懐かしい。ジャッキーマクレーンのアルトがちょっと良かった思い出が蘇ってくる。アートファーマーのしゃれたアドリブもすぐに思い出す。
LPかCDかはたまたその複製かをどこかに持っていた気もする。探してみよう。
それにしてもテレビのシーンはほとんどコピーサウンドの響きで、どこか情けない。昔聴いていたジャズ喫茶の生演奏の雰囲気はもっと独自性があったような気がしていた。それにしてもこの時代に神戸にこんな生演奏のジャズ喫茶なんかあったかな?と思う。
ドラマのようには神戸ではジャズ喫茶で生演奏を聴くなどしたことがなかったが大学で東京に出て渋谷や新宿やあちこち聞いて回った。コーヒー一杯でよく聞かしてくれたと思う、シャープアンドフラッツなんかもリキパレスで聞いた覚えがある、慈善事業のようなコンサートだ。
改めてソニークラークをネットで調べてみると、Cool Struttinが流行ったのは日本が特別で、米国ではこのアルバムは大して注目されなかったようだ。不思議な気がする。ジャズ喫茶という穴倉のようなところで流すのにぴったりだったのだろう。

朝ドラを見ている人は近頃は僕らの世代が多いのかな、そう思う。そこへ受けそうな昔のいい話を懐かしい曲とともに繰り出しているのだろうか。乗せられてもしょうがない。でも今はどんな時代なんだろうか、時々そうも思う。

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Lanディスクの増強

パソコンのLanディスクを増強した。少々手こずった。このところパソコン周りで手こずることが多くなっている気もする。疲れる。

現在使っている1テラのLanディスクが使用率83%くらいになりレスポンスがかなり落ちてきたので、Lanディスクに外付けのハードディスクでの増強を図った。
今回も1テラのディスクとした。
容量が大きくなるとゴミ箱のように何でも押し込んでしまう気がして、ディスクは小さめがいいような気がやはりしている。
バッファローのリンクステーションは外付けできるディスク仕様は限られているとバッファローのページに記載あり、適合機種から選ぼうとするがwindows10適合と出ているのはあまりない。
メールで問い合わせると推奨の機種だけ知らせてきてこれは安くもない。
ほかにも適合機種はあることはあるような歯切れの悪い回答だったので、これはと思うHD-LC1.0U3-BKというお手頃価格の機種の口コミを片っ端からネットで調べる。
Landisk どうやら安い機種も適合しているようでwin10でも問題なしとの記載あり、ふーんと思っていると、そのうちバッファローのページの中にもこの機種がwindows10適合と出てくるようになって、調査中だったんだ調査終えたんで晴れてこう出てくるのだと思ってしまう。少なくとも何か混乱しているようだ。
EとDの型番があり、Eのほうが新しいということだが仕様を見てもどこが違うかわからない。メーカー価格はEが安くなっていてそのためだけに型番を変えたのではとも思ってしまう。市場価格はDがやや安い。
価格コムでみるとEは価格の変動が結構あって1日で10%以上値上がりしたりする。
暫く心にとめておいて安くなったタイミングでEを発注しようかとも思ったが、Eにこだわることもないしと価格も安定していて市場価格最安値値の安いDを発注することにした。


夕方頼んで足掛け3日で到着する。速い。
マニュアルらしきものは極めて簡単なコピーがあるだけでこんなものかとこれで装着する。
ハードディスクだからまずはフォーマットして使う。EX2という形式が良さそうだが、リンクステーション専用なのでこれが壊れるとパソコン直付けでも読めないことになる。調べるとEX2を読み書きできるフリーソフトがあることが分かりとりあえずまさかの時はこれに頼ることにする。
さてデータの移動を始めると、遅い。1M/s位しか出ない。しかしランダムアクセスのファイルの読み書きはこんなものかもしれない。どうしようもないのでそのまま続けるが400GB位の大きめのフォルダを移しにかかると予定時間2日以上との表示が出る。どうしようもないのでとにかくパソコンを夜中も落とさずに転送し続ける。勿論その間に他の作業をパソコンですることはできるが、転送速度は遅くなり作業もいつもよりも時間もかかり心地よくない。うんざりするような数日を過ごしやっと500GB位移したところで元のディスクもレスポンスが良くなり、めでたしということになる。
落ち着いて気持ちよくパソコンも動き出したのもあり、買ったディスクの仕様を改めてバッファローのページで調べると高速化ソフト添付というのが売りになっていると気づく。こんなものはどこにあるのだろうとネットで調べていくと、なんとちゃんとした取説やソフトダウンロードのページがあるところに行き当たる。こんなのも知らずにディスクを使い始めたのかと情けなくなる。年を取るということはこういうことなのだろう。
ともかく、高速化ソフトをパソコンにダウンロードして、試しに未移動の手頃のフォルダを移動してみると倍くらいのスピードが出ている。
もっと落ち着いて取り掛かるべきだった。
しかし、しばらく使ってみるとパソコン本体の挙動がぎこちなくなるのが気になる。本体のメモリーをファイル移動に使うようで普通に使っている時はむしろ害が大きい。慌てて高速化ソフトを削除する。大量移動するときにのみインストールして使うのが正解のようでもはや時すでに遅しということのようだ。

随分すったもんだしたが2週間くらいたった今は2つのディスク共心地よく動いてもうすっかりなじんだ。次の増強はいつになるだろうか、次はディスクではなくて固体メモリーとなるのだろうか、こんな自分しかわからないような記録をため込んでいてもしょうがないじゃないか、いろんなことを思ってしまう。

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2017年2月12日 (日)

ケアシノスリと篠山写真展と

同じような冬の日が繰り返し繰り返し過ぎていくようだが、落ち着いて考えるとそうでもない。毎日何か新しいことに遭遇している。

昨日のことだ。
170211keashinosuri2 雪も大方溶けたし日差しも出てきたのでいつものように散歩に出かけると見かけない鳥が上空に舞っている。タカの仲間の様で下から見ると随分白くて尾が短いがノスリとも少し違う。おまけにホバリングをよくする、勿論チョウゲンボウでもない、羽には下から見ると横向きに線が入っているようにも見える。手持ちのコンデジでは狙いにくくてうまく写真が撮れない。残念だ。しばらく池の水鳥を狙っている風情にも見えたが人が来たのでまずいと思ったか風下へ飛び去ってしまった。
戻って図鑑で調べるとケアシノスリが一番近い。多分そうだろう。初めて見た。
こんな冬型で風が吹きまくった後はいろんなものが飛んでくるようだ。


今日は篠山紀信の写真展「写真力」が今日までなのが分かって慌てて観に行く。福岡Sinoyama アジア美術館で開催されている。2012年の熊本を皮切りに全国を巡回している写真展だ。
素直な感想は、こんな虚の人物写真を撮っていたんだ!、というものだった。
渥美清などにはじまる芸能人の、虚像をかぶっているその虚の姿のみを注意深く写している、本当のその人の姿が出ないように映している、こんな写真の撮り方もあるんだ。ぺらぺらした感じがする写真だ。しかしとにかくプロフェッショナルなテクニックだ。
アナログ時代にどうやってこういう写真を作り上げたのだろうと思う写真がいくつもある。どうみても写したままの写真ではありえないがどう手を入れているのかわからない。圧倒される力量だ。
土門拳や木村伊兵衛などから連なるよく見る写真芸術とは全く違う写真だ。驚いてしまう。


生きていると確かに色々なものに驚く。これがいいのだろう。

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2017年2月11日 (土)

確定申告とマイナンバーカード

久し振りに雪らしい雪が降った。外に出にくくなる。しょうがない、クルマでも歩きでも、雪に慣れていない車の走る道は怖い。
Yuki2 しかし、2月の雪は冬らしくて眺めるにはいい景色だ。

2月といえば確定申告だが、今年は少々てこずった。

昨年まで住基カードを使ったパソコンによる確定申告でいつもそれなりの払い戻しを受けていた。いちいち出かけなくとも済むところがいい。
今年からは住基カードではなくマイナンバーカードを使わねばならないようになった、これが思いのほか手ごわいものとなっていた。
マイナンバーカードなど新たに作らずとも住基カードベースで不足する機能がもしあれば徐々に機能を広げていくことが適切だったのではなかろうか、いまだにそう思う。

まずはICカードリーダーだ。住基カードと同じリーダーで当然いけるものと思っていたら、マイナンバーカードを読んでくれない。ネットで調べると手持ちのリーダー(adr-rw5100)はマイナンバーカード不適合と判明した。何たることか。
こんなことがマイナンバーカード切り替えの時に起こることは当然予見できたはずで、リーダー共用性のあるカード仕様とするか、充分前からこのリーダーでは使えなくなりますとのお知らせを行き渡らせるべきで、そうと知れば別のを買ったのにとも思う、でも今更しょうがない、とりあえず新たにマイナンバーカード適合品(ACR39-NTTCom)を発注する。前のは捨てるしかないのだろうか、ごみを作ることに官僚は何の罪悪感もないのだろうか、謝罪もお詫びもどこからもない、いやな世の中だ。

ともかく新しいICリーダーは発注翌日には届いてすぐに確定申告を再開する。
カードにアクセスするところまで来ると、「ICカードを認識できませんでした。」とくる。
変だ。e-taxのガイドに従ってドライバーやカードリーダの接続やカードの抜き差しなどい Card1_2 ろいろやってみるが改善しない。
数時間悩んだ末もしやカードが裏表逆ではと、裏返しにして差し込むとこれが当たりだった。
住基カードと同じように写真のある方を上にして差し込んでいたのがよくなかったのだが、どうみてもこちらが表で特記されない限り普通はこちらを上にする。リーダーの取説にはどこにもそんな記載はない。ネットで少し調べるとこの機種で同じような経験をした人の書き込みがいくつか見つかる、勿論皆怒っている。随分なメーカーだ、情けなくなる。これが日本のメーカーの実力なのだろう、しょうがない。
いよいよデータを税務署に送る段になって、また先へ進めなくなった。
どうやらJAVAが最新版ではないのが原因ではないかと更新するとそのようで、少し進む。
と、また引っかかって今度はインターネット・エクスプローラ(IE)に管理者権限で入っていないとくる。
いまさらと思いながらもいったん閉じてIEの立ち上げのところで管理者として開くを選択する。最初からそう言えよと言いたくなる。
少し進むと今度はe-taxへの電子証明書登録が違うとくる。
マイナンバーカード作成の時に一度登録しなおすよう求められてそうしたのがe-taxには知らされてないということらしい、何の連結もなされていない。
少々怒りを覚えながらe-taxに新たな証明書データを更新登録する。
やっとのことで数々の障害をクリアして税務署への送付が果たせた。
今年は払った所得税すべてが戻ることになったが、そもそも納めていた額が少ないので大して戻らない。
当たり前だが払った税額以上のものは戻っては来ない、今年は保険の控除も全く役に立たない、しょうがない。

しょうがないしょうがないと言い続ける、そういう生き方になってしまったかとの感慨もある。いらいらせずにのんびり生きるほかないのだろう。

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2017年2月 5日 (日)

2017年1月の福岡南区周辺の野鳥

2017年1月の福岡南区周辺の野鳥

シロハラの数が目に見えて減ってもう戻り始めたようだ。冬が次第に短くなる。

観察メモが手元にある日の鳥は下記 ホシハジロ♀が一羽、新市楽池に居ついてしまっているのが面白い。

2017.1.3 14:00頃  福岡市油山の野鳥 アオジ、ミヤマホオジロ、ベニマシコ疑、カワラヒ20170103aoji ワ、メジロ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ヤブサメ、シジュウカラ

2017.1.4 16:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:メジロ1、シロハラ4-5、ヒヨドリ2+  新市楽池:ホシハジロ♀2、バン1、ウグイス1、、ハシビロガモ1、 鹿介池:モズ1,マガモ5、バン1,ヒヨドリ、ハシブトガラス1

2017.1.5 11:00頃  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 バン1,コサギ1、アオサギ1、マガモ2、メジロ2

20170106enaga 2017.1.6 16:00頃  福岡市油山の野鳥 アトリ10+、20+、ルリビタキ♀1、マヒワ4、アオジ2、コゲラ2、エナガ15+、ベニマシコ♀2、ジョウビタキ2、ホオジロ、シジュウカラ、キセキレイ1、ヒヨドリ、ハシブトガラス

2017.1.8 15:00頃   福岡市城南区西南の杜公園 ヒクイナ1、マガモ26、ホシハジロ3、カイツブリ1、ウグイス10+、ジョウビタキ2、ヒヨドリ、シロハラ5、アオサギ2、メジロ10、エナガ6

Hikuina20170108 2017.1.10 15:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:コサギ1,マガモ3(オス1、メス2)、シロハラ2,ヒヨドリ2+、メジロ1+  新市楽池:ヒヨドリ1 鹿介池:シロハラ2+,ヒヨドリ2+、ハシブトガラス1

2017.1.16 13:30頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ツグミ2、シロハラ3,ヒヨドリ5,ハクセキレイ1、モズ1、ハシブトガラス1 新市楽池:マガモ5、ハシビロガモ♂1、ジョウビタキ1、ヒヨドリ1、ウグイス1 鹿介池:コサギ1,ヒヨドリ2、ドバト15+

Hosihajro20170120 2017.1.17 13:30頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シロハラ2,ヒヨドリ6、マガモ4、アオサギ1、ハシブトガラス1 新市楽池:オオバン1、ハシビロガモ♂2、ジョウビタキ1、ヒヨドリ1、ウグイス1 鹿介池:コゲラ1,ジョウビタキ1、アオサギ1、マガモ1、ドバト2

2017.1.20 15:30頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ20、マガモ♂♀4、キジバト1、ハシブトガラス1、ハクセキレイ1、シロハラ5、ヒヨドリ5-10 新市楽池:ハシビロガモ1、ホシハジロ1 鹿介池:バン2、ヒヨドリ4

2017.1.21 13:45頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シロハラ5、ヒヨドリ5、ムクドリ10 新市楽池:マガモ4、バン1、ホシハジロ1、ジョウビタキ1、ハクセキレイ1、ハシブトガラス1 鹿介池:アオサギ1、バン1

2017.1.23 16:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ハシブトガラス1,スズメ、メジロ 新市楽池:ハシビロガモ1、ホシハジロ1 鹿介池:ドバト、アオサギ、マガモ2

2017.1.24 16:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ハクセキレイ1、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ1、
シハジロ1、バン2、オオバン1 鹿介池:マガモ5、バン2、アオサギ1 

2017.1.25 16:30頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:モズ1、メジロ5、シロハラ2-3、ひよどり2-3 新市楽池:マガモ3、オオバン1、バン2、ホシハジロ1 鹿介池:つぐみ3、アオサギ1、バン2、ヒヨドリ2、シロハラ1 鹿介池:ツグミ3、アオサギ1、バン2、ヒヨドリ2、シロハラ1
Atori20170126
2017.1.26 15:00頃  福岡市中央区植物園周辺の野鳥: アトリ20+、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、シロハラ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ヤマガラ、スズメ

2017.1.30 17:00頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:マガモ2、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ♂1、
ホシハジロ♀1、オオバン1、バン1 鹿介池:マガモ6、バン2、ヒヨドリ

2017.1.31 14:30頃  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:マガモ2、ヒヨドリ、ジョウビタキ1 新市楽池:オオバン1、ハシビロガモ1、ホシハジロ1、ジョウビタキ1、メジロ1、スズメ1、バン2、ムクドリ1、ハシボソガラス1 鹿介池:マガモ5、バン1、モズ1、ヒヨドリ

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2017年2月 2日 (木)

ゾルゲ事件とトランプと

トランプの騒ぎで丁度読んでいた本が面白くも読めるようになった、こんなこともある。

Zoruge たまたま図書館で見つけた「ゾルゲ追跡」というドキュメンタリーが面白くてつい読み入ってしまった。ついでにゾルゲの骨を探し当ててこれを手厚く埋葬した愛人石井(三宅)華子の自伝も読んでいる。
ゾルゲは戦前の日本で活躍した筋金入りのソ連スパイだ。表はドイツ人ジャーナリストとして駐日ドイツ大使の信頼も極めて厚かったというスパイの中のスパイのような人だったようだ。昭和16年ソ連に 日本は南進する、ソ連とはことは構えないことを知らせ任務を完了した直ぐ後に日本の警察にとらえられ昭和19年に刑死している。
このドキュメントの印象的なのは、当時取り調べに当たった検察官に戦後インタビューするなど戦争を潜り抜けた関係者の証言を丹念に集めて事実を組み立てなおしているところにある。可成りの労作だ。

読んでいって心に残るのは色々あるが、やはりソ連のスパイ組織の巧みな偽装の様に驚かされる。潜入した社会の人々に厚く信頼され非常にしっかりとそのNzorge 社会に根付きつつ活動している。この伝統はプーチンにも伝わり現代社会の片隅に今も息づいているに違いないと思わさしめる。

ゾルゲは手法としては情報を得るための不正な手段は一切行わなかったと述解している。信用を得て有力な人へのコネクションを作りまたそのようなコネクションのある人物を引き込んで情報を集め、これを組み立てて事態の真実を見極め本国へ知らせていったようだ。
始めは十分な資金がソ連から送られてきていたが次第に細りそれぞれの稼いだお金をスパイ活動に注ぐことが求められるようにさえなったという。偽装のためスパイそれぞれはきちんとした仕事を持っており、それからの収入で生活そのものは安定していたようだ。ゾルゲは日本を理解するために日本書紀や源氏物語さえも読んでいた。驚くべき読書家で、スパイなどやらずも十分に人から尊敬を受ける人物だったようだ。

ソ連への情報伝達は小型無線機と中国など外へ出ての小包などの手渡しによっていた。無線機はグループの中で技術のあるスパイ クラウゼンが日本で部品を集め組み立て、暗号を用いて通信している。
日本人の主要協力者はアメリカ共産党に所属し帰国した画家・宮城、朝日新聞記者で近衛首相の信頼を得て内閣の嘱託にまでなった尾崎、などで、政府トップの情報を得られるコネクションを築いていた。近衛内閣のソ連とは戦わず南進するという方針に影響を与えたのではないかとも疑われている。
ソ連はこれを受けて極東に配置していた精鋭をドイツ戦に急遽回しこれでドイツを撃破できたといわれる。ナチス敗北の引き金を引いたのがゾルゲだったということすらできるのかもしれない。
1941年9月に宮城に協力していた協力者から組織が露見し一斉逮捕された。終戦まで生き残り進駐軍によって解放された主要メンバーはクラウゼン位であとは刑死または獄死した。クラウゼンはその後ソ連に逃れ最後はベルリンで没している。

ゾルゲ事件から離れてスパイについて少し調べると日本人で外国のスパイまたはその協力者として活動した人は名の通った人にも見受けられ、驚く。
戦後のスパイ活動に関与したものとして正力松太郎がCIAからポダムというコードネームを与えられていた協力者だった、野坂参三が長くソ連のスパイとして働いた(ソ連崩壊後に露見、日本共産党から除名処分)ことなどが知られている。

中国とは尖閣問題を機に日中が離反しているのも韓国の慰安婦問題に火がつけられて日韓がうまくいっていないのも考えてみれば急に立ち上がってきていて、それぞれどこかの国(米国?中国?ロシア?北朝鮮?)が意図的にそのように動いているのではないかと疑いたくなってくる。そんなことがあってもおかしくない。


社会は単純ではない。最も信頼できるとした人が実はそうではなかったということも十分ありうる。トランプ政権とロシアの接近、そこにはどのような活動が隠されているのだろうか。

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