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2017年5月26日 (金)

笹栗九大の森


近頃水面から不思議な木が立ち上がっている写真を時々ネットで見かけることがあり、笹栗の森というから福岡の近郊の様だと検索してみると笹栗九大の森という場所Rakuusyouca に行き当たった。

どうやら九大の演習林らしい。一般に公開されているようなのでとにかく出かけることにする。
少し調べると九大は演習林を北海道と宮崎と福岡に持っていてその福岡演習林の一部が笹栗九大の森ということのようだ。
この笹栗の演習林は九大が1922年に当時の農商務省から国有林の移管を受けたことに始まっている。糟屋演習林と称し366haの広さがあった。暖帯林として林学・森林学の研究に用いられてきたようだ。
戦後、交換や拡大で面積は2007年時点で482haにまでに広がっている。1993年からは福岡演習林の名称となり2010年より篠栗町との共同管理のもとその一部17haが笹栗九大の森として一般市民向けに解放された。
笹栗九大の森には スダジイ、アラカシ、タブノキ、クスノキ、ヤマモモなど約50種の常緑広葉樹とコナラ、ネジキハゼノキなど約40種の落葉広葉樹が生育しているという。


北駐車場から左へ進むとすぐに写真で見た不思議な木の風景にたどり着く。落羽松という木と説明にある。ラクウショウの名は栃木の井頭公園で見たのを思い出す、地中から突き出す気根が印象的だった。こちらの落羽松も水際に気根を見せているが全体に大きくて水中にそびえているためか随分と受ける感じが異なる。岸辺からやたら写真を撮る人で局所的に混雑している。帰りがけに駐車場近くで4人の女性グループに絶景というのはどっちへ行けば見れますかと聞かれた。絶景ポイントということで知る人ぞ知る景観になっているようだ。確かに日本離れしている。

とにかく池をめぐる遊歩道を散策してみる。やはり常緑広葉樹が目に付くがコナラの大きな木も多い。概ね平坦で駐車場間の連絡歩道を含めて一周はおよそ3km弱くらいある。いい森だ。同じ糟屋郡でもその前の週に少し歩いてみた昭和の森(一本松公園)から三郡山縦走路に至る道より遥かに歩きやすくて安心できる。ただ、野鳥の声が森の雰囲気の割に少ない気がする。何故だかわからない、たまたまこの時間この季節というだけかもしれない。

自宅からは直線で13km位、道なりでは20km近くある。いい森だが気楽に散歩に訪れるにしては少々遠い、でもそれは贅沢というべきか。いくつかの行き方が考えられいい道がありそうではある。大宰府と宗像を結ぶルート上にある場所という見方をすれば歴史的にも面白い場所のようにも思えてくる。時々訪れてみよう。

福岡に戻ってもう4年になるがまだまだ行くべきところがたくさんある。やりたいこと行くべきところと残り時間、そんなことが気になる年頃に次第になってきたようだ。帰路を走りながらつらつらとそんなことを考えていた。

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