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2017年9月30日 (土)

移ろいゆく時・変わりゆく景観


1週間ほど前、思い立って干潟の野鳥を見に有明海の大授搦に出かけた。

これには前段があった。その前の日久しぶりにヨット遊びで小戸のヨットハーバーを訪れて、終わった後つ

Tounen

いでだからと隣の小戸公園のほうへ鳥見でもと見に行った。浜の水際にチドリのような小さなシギが20羽位来ているのが目に入る。家族連れが多くて小さい子供がシギを追っかけるものだからなかなか落ち着いてみたり写真に撮ったりできないがいくつか撮れた写真を後で調べるとトウネンのようだ。もしやヘラシギでも混じってはいまいかとつぶさに見ていくがいない。最近博多湾でヘラシギが出たとテレビで流していたような記憶があってもしやここのことかと思ったりしていたがそうではなかった。しかしこんなところにこんなシギがまとまってくるとはと、そんな渡りの時期になったとの感慨があった。
それにしてもトウネンを見ても即座にトウネンの名が浮かんでこなかったのが気になった。これはいけない、シギチドリは
時々でもちゃんと見てないと名前を忘れそうだとの一種の強迫観念があって、翌日有明海の大授搦に出向いたという次第だ。

大潮から中潮に移るあたりで11時20分頃満潮というのも行きやすくて背中を押される思いで出かけた。

20170924daizen4a

8時半頃普通に自宅を出て満潮の1時間半くらい前に到着した、鳥のいるラインは若干離れているが、これから潮が満ちるにつれ寄ってくると思うと丁度いい距離感だ。
ダイゼンが多いが夏羽が変わりつつあって模様はいろいろだ。面白い。トウネンもまばらにいる。ヘラシギはと探すが見当たらない。シロチドリやダイシャクシギ他色々いるが識別はいまだにすらすらとはいかず、進歩がないとまた思ってしまう。
でものんびり移ろい行く秋の日を干潟で過ごすのは悪くない。気持ちが緩む思いだ。
9月はおやと思うことが毎日のように起きてきた、季節ばかりでなく、色々な事象の変わり目でもあるようだ。



干潟へ行った翌々日、福岡・六本松の九大教養学部跡地の再開発で新しいビル(六本松421)がオープンしたとあって出かけた。小さいころから何度も見ていた場所が大きく変容したことに
なる、見たくなるし、初日なら何か配られているかもしれないという期待もある、まったくの野次馬だ。

Ropponmatu421

福岡市科学館が入るビルの中にあるTSUTAYAとスーパーが先に開店した、科学館本体は10月1日開館ということらしい。
駐車場がどうなっているのかネットでもよくわからなかったが、どうにかなるだろうと正面なら右折で入ることになる西のほうからアプローチした。近づくと敷地の中央にPのマークが見えて右折でも曲がりこめるようになっている。満車ではないようだ。上り下りがすれ違うようになっている駐車場でやや狭い感じがするが上がってとにかく空いたところへクルマを押し込む。とめた階は丁度TSUTAYAのフロアーと同じでそのまま店内に入る。
武雄図書館のTSUTAYAのように軽食が売られており飲食しながら本を手に取れるようになっているが混んでいてあまり落ち着かない。手

Tutaya

に取れるところに色々本が置いてあるが、こんな本があったのか、という感じは武雄のほうが数倍優れている、普通では目にしないいい本がある、という印象があまりない。マスに合わせようとすると結局こうなるかと思ってしまう。それでも探していると、おや、という本もあってせっかくだからと買い込む。「シンメトリーの地図帳」という文庫本だ。かねがね自然の織り成すシンメトリーが気になっていた、自然科学の公式でも何故かシンメトリーが現れるようなところも引っかかっていた。こんな時に買う本としてちょうどいい。

1階のスーパーも覗いてみる、ちょっとおもしろそうなところはあるが驚くようなほどでもない、適当に引き上げる。

干潟の野鳥のように毎年繰り返される変化も、昔からなじんでいた都市景観の新たな変化も、変化はなんでも面白い。生きるということは結局は変化の中に身を置き続けることかもしれない、ふとそんなことも思った。変化の日々が過ぎていく。

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