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2018年2月21日 (水)

今年の冬は

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今年の冬は雪が多くて寒かったがようやく梅も咲き始めて寒さも先が見えてきた。日射が長くなり北米とシベリアに分かれて南下していた寒気も次第に縮んできた。しかし今年の雪は幾つかの教訓をもたらしたようでもある。

2月12日のことだった。前の日の晩から雷鳴がして朝起きると雪が積もっていた。世の中はどうなっているのかと道路情報を調べると九州道が福岡県を中心に広く通行止めになっている。雪用タイヤ規制位かと思えば通行止めだ。しかし不思議に思えるのは大分県部分の高速道は雪用タイ

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ヤ規制で走行は可能となっている。また中国道も下関までは雪用タイヤ規制で通行は可能だ。どうにも福岡県の基準だけが徒に厳しいように思える。常識的に考えれば九重付近を走る大分道や中国山地を走る中国道の方が積雪しやすいはずだ。高速道路の閉鎖は即物流の遮断であり経済に与える影響が極めて大きい。中国道を走ってきたトラックは勿論雪への備えはしっかりしているはずだ、それが九州への立ち入りを拒絶される、何を考えているのだろうか、道路管理者もしくはそれを指導する警察は。

幾つかネットをさまよっていると2014年の全国の雪で閉鎖された高速道路のワースト10が出ていてトップは大分道だった。東北でも北陸でも山陰でもない大分が最も閉鎖が頻発したというのだ。明らかにやり過ぎだとの反省から常識的な規制に改めた結果が今回の奇妙な九州の道路規制を際立てたのだろう。
どうして大分道並みの規制を福岡を走る九州道ではできないのか、道はつながっている以上長距離を運航する利用者に違和感のない規制とできないのか。昔天気予報は県単位で出されていて書き並べるとつじつまの合わない予報地図になっていた時期があった。今は全国横断の予報が出されておりまともになっているがそれと同じようなことを今の気象による規制に感じざるを得ない。県境が気象の境目であるはずがなく、気象のための規制がバラバラでいいはずもない。変な縄張り意識が国民の生活をゆがめているとしか思えない。こんな自治組織は早晩AIにその役割を譲らなけてばならないのではなかろうか。

福井豪雪の実態がいろいろ伝わってくる。豪雪地帯ではあるが例年を大きく上回る積雪だったため輸送が止まりガソリンの枯渇や物資の不足などあらゆるインフラがダメージを受けたようだ。特に国道8号線の長時間の立往生が問題とされたが、発端は高速道の通行止めだったらしい。物輸を担うトラックはやむなく下道に降り普通でも冬は積雪や凍結で車両事故の多い場所とされる県境の牛ノ谷峠付近を通らざるを得なくなり立往生に至ったということのようだ。高速道は最早物流の生命線になっている、何とかして止めずに流すことを考えるのが道路管理者の仕事と思える。他の道を適当に走ってくれという姿勢は根本的に間違っているように感じる。

温暖化のせいだ何とか温暖化を止めねばという議論ばかりが先行するが事実上温暖化などの気候変動は常識的な人の力ではとても止めることのできない代物だ。起こることを予測して適切に対応さえできれば生き延びることができるのだろうしそれしかないのだろう、ちょうど動きの鈍い恐竜がすべて滅んだものの環境にあった場所を選べる鳥が生き残ったように。

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