雨の季節には楽なコンサートでふやけるように
晴れが少し続いていると思ったらまた雨ペースが戻ってきた、やはり梅雨だ。
このところ毎月アクロスでクラシックのコンサートを聞きいている気がする。
今月はJAFの優待コンサートに出かけた。満員だ。九州交響楽団による交響曲第五番「運命」 (生で聴くのは思えば初めてだ!)のあとは元宝塚の女性の歌い手によるミュージカ
ル歌集だった。
名の知れたミュージカルナンバーが続くのだが、マイクを使って歌うことに違和感を感じてしまう、オーケストラとのバランスが少々おかしくて聴きづらい、歌謡ショーのようにさえ思えてしまう。オペラのようにマイクなしが自然に思える。前の席のおばあさんなどは歌が始まると2-3曲目でさっさと帰ってしまった。それでも何曲か聴いているとやっとなじんできて悪くもない。5番といいミュージカル曲といい口ずさみながら楽に聴けるところがいい。
歌の後、オペラの前奏曲 威風堂々といった交響楽の曲を幾つかやって終わる。あっさりしていてこれはこれで心が楽になる。さすがに一流の演奏家による音楽会だ。
JAFではないがアクロスでは先月はふかわりょうとその仲間たちのランチタイムコンサートというのがあって、これも気楽そうなので聴きに行った。
ふかわりょうがもっぱら喋りで演奏はピアノ、チェロ、フルート、メゾソプラノが組み合わさっ
て流れていく。バッハの無伴奏チェロ組曲 第1番から始まり、ちゃんとしたクラシックのコンサートなのだが、如何にも演奏家が楽しく演奏している雰囲気があって、普通のコンサートのように 聴かせてやる・聴いてやる という固い関係が生じてしまうひきて・聴き手の関係が全く違ってきて、楽しくなる。
ふかわりょうってだれだっけ と思って聴き始めたが 話しながら曲を紹介したり その流れに呼応するように音楽家が技を見せたりしてくれると 音楽家は音楽だけで勝負すればいいと言うものでもないと思えてきたりもして 楽に聞ける。こんなコンサートは何度でもやって欲しい。 終いには本人のピアノ演奏まである。
ふかわりょう以外は女性ばかり(チェロ/遠藤真理、ピアノ/三舩優子、メゾソプラノ/林美智子、フルート/yumi)と言うのがいい感じの元なのかもしれない。
こんな風にふわふわと楽に生きているのが心地よくなる、 ふやけてくるな と思いながら、ふやけてしまったその先にも案外面白い世界があるのではないか、そんなことも思い浮かべながら雨の季節を過ごしている。
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