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2018年7月29日 (日)

ボーイング787に乗る

無茶に暑い日が続く。上空まで暑い高気圧が九州の上に居座って動かない。カスピ海辺りの高気圧がはるか北まで張り出していて固まってしまっている余波が及んでいるように思える。緯度に沿って高気圧低気圧と並ぶ並びが動かないので暑いところは世界的に見てもいやましに暑くなる。こんなのを崩してくれるのは台風くらいしかない。直接の被災地には大きな災いをもたらすがとにかくこの固まってしまった大気の配置を壊してくれるだろうと期待もしてしまう。
平均的には地球は暫く温暖化が進み極地でも生物の活動が活発となって酸素濃度を増やしてくれるだろう、そうすればまた少し涼しい地球が戻ってくるのだろう。数千万年単位ではこのくらいの昇温降温は恐らく地球はこれまでも経験し繰り返してきたのだと思う、少なくも恐竜が生まれたころの地球は相当に暖かかったはずだ。
温暖化が厭で地球の大気を人為的にコントロールしようとしてもとても歯が立つまい。おとなしくなすがままに従うことにならざるを得ないだろう、そういうことに人類は慣れてないのかもしれないが。温暖化、結構じゃないか、といってなんとかしのいでいくしかないしそれくらいは非力な人類でもできそうだ。

人類の技術なぞまだまだ全く大したものではない、いつもそう思っている。でも少しは

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進んでいるという技術に時には触れたくなる。航空機では787だ。ボーイングではかって777に続く機種は何かと長く議論が続いた末一時は低超音速を飛行するいかにもフューチャーリスチックな機体のプランになりかけた、しかしエアラインの反応がそこまではついていけないという雰囲気があったのかすったもんだの挙句 燃費の圧倒的に優れたところに技術のベクトルを合わせた先進機としての787の開発が決まった。ローンチカスタマーの一つはANAであり炭素複合材といい高容量のリチウムイオン電池によるシステムの全電化といいいかにも日本で育まれたと言える技術が大いに花開いた機体となった。よくぞここまで踏み切ったさすがボーイングという所がある。エアバスは一時従来機の改修で十分対抗できるとしていたがそのうちあっさり先進技術路線に切り替えて対抗機A350を出してきた。稀に見る大勝負に世界的航空需要の高まりとともに面白い展開なった挙句、両社とも大量受注を得て未来へと突き進んだ。787は初飛行後もリチウムイオン電池の不調やこれも先進化された大口径大バイパス比のファンエンジンが問題を何度も起こして必ずしもエアラインにとって楽な機体ではなかったように思う。しかしそれでも総デリバリ数は787は既に700機を超えた、787の飛ぶ風景はどこにでも見られる世界の風景となってきた。

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国内線に787が投入され始めてもう7年にもなるがまだ乗ったことがない。乗客としてで十分だから是非にも乗ってみらねばと思って過ごしてきた。このところ毎年6月には東京で同期会に幾つか出るべく東京を訪れている。せっかくだからと毎回テーマを見据えた東京旅行ともしていたが今年の目玉は帰り便にANAの787に乗ってみようというあたりにもあった。飛行機便は同期会出席というのでは高い切符で行くわけにもいかずLCCやスカイマークの早割を愛用していたが今年は5月に直前中止した粟島旅行で使うはずだったANAのマイルがフライトキャンセルでも幾ばくか戻ってきて片道分なら何とか使えそうという状況になりこの機会にと787便を抑えた。戻る日は午前中は都内を回って午後の便で帰ると考えていたが日が近づいてくると、去年の例からは結構疲れるし今年は梅雨明けが早く暑い日なたを歩き回るのは年齢柄やめたほうがいいかと思い始め、朝の787の便に変えてしまおうと考え直した。しかしANAのマイルフライトは変更受付が結構早めに締め切られる、電話した時にはもう締め切りを過ぎていた。電話オペレーターは当日変更でも十分席にゆとりがあるので問題ないですよと言ってくれるので、当日カウンターで変更する計画で福岡を出発した。気がかりなのは787は結構点検や整備の指示が出て機体のやりくりがタイトなようで本当に目の前に787が現れるかは保証の限りでないところでもあった。帰る日朝一番にホテルの朝食を食べて羽田に向かう。少し早すぎたかと思えば羽田

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の国内線カウンターには長蛇の列ができている。自動チェックイン機はずらりと並んでいるのだが結構切符の変更といったやややこしい相談の人が多いようで広い空港エリアのローカルな一部だけが混んでいるというちょっとアンバランスな光景が現出していた。時間はかかったがともかく午前の787便に変えられた、この日は間違いなく787のようだ。

 

ボーディングブリッジから機内に乗り込む、12Aの席で前から2つ目の入り口から入る。普通の感じだ。すぐのところに席がある、シートピッチが広いという感じでもない。

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座ると真横がロールスの大きなエンジンでファンが破裂すればブレードが飛んできそうな位置にある、あまり感じ良くはない。
機体は787-8, 335席の3-3-3配列、エンジンはロールスロイスTrent 1000-Hだ。
JAナンバーは見落としてしまった、ボーディングブリッジから入ると見るチャンスを逃しやすい、JA810A辺りかと思われるがよく解らない。
朝日を受ける側の窓だったので評判の液晶サンシェードも試す。

 

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窓の下のボタンで明るくも暗くもできる、なかなか面白いし外を見ながら日差しも和らげる、いかようにもできるところがいい。

 

シートは少しは違うが取り立てて言うほどのことはない。

 

トイレも普通だ。ウオッシュレットがあるはずというのは忘れていて試さなかった。

 

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室内騒音は静かといえばそうだが驚くほどでもない。

 

アスペクト比の大きな翼ではガストに弱かろうという懸念は乗った感じでは解らない、それなりにガスト軽減の仕掛けがはいっているのかもしれない。

 

 

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ちょっとずつ新しい感じがする、乗ってみる感じではそれだけだ、やはりエアラインにとっての燃料費節減が大きな魅力に違いない。

 

 

 

 

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しかしトイレに立つと後方座席がガラガラなのが目立つ、ぴったり需要にあった便にするのは簡単ではない、787も国内線でどう使うか難しいところがあるようでもある。

 

 

 



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ANAもJALに対抗してwifiは無料でつながる。ANAのアプリを使うと現在の飛行位置や高度速度などもスマホで表示できて面白い。787だけのサービスではないがここらも新しい。

 

未だにロールスのエンジンにいろいろ問題は出ているがよくできた機体と思う。

ロールスのエンジンは3軸形式(通常は2軸、JALの787で使われている2軸のGEエンジンは
問題ない)で丁寧な圧縮を行うことで燃費を向上させるという方式をとっているが構造が複雑になりトラブルが起こりやすいという面を持つ、今回の緊急点検はこれがもろに出た感じだ。

 

 

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中段のコンプレッサーのブレードにクラックが入りやすいことが最近明らかになり点検頻度を上げて怪しいものは速やかに交換せよという改善命令が欧州航空局から出され直ぐに日本の航空局も指示を出したということらしい。根本的なブレードの改良はまだロールス側で完了しておらず、少なくも今年中は点検頻度を上げてしのぐほかないようだ。7年たってもまだ固まらないところに先進技術の恐ろしさがある。しかし色々あった問題も順次解決して、前には進んでいる。

 

人類は少しずつ前に進んでいる、そう感じるところがあるうちは結局はいい世の中なのかもしれない。いつまで続
くだろうか。

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2018年7月20日 (金)

クルーズ船で日本海を巡る-その3

コスタクルーズで日本海を巡る旅、の続き、その3。

金沢を出港した後 船は浜田、釜山、博多港と巡る。豪雨も収まってきたが、まだ雨模様だ。


浜田では寄港地ツアーを利用したがコスタ側の手違いがあって石見銀山だけの観光

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となってしまった。まあしようがない。とにかくゆっくり歩きまわることにした。
久し振りに雨は止んでいる。大森地区の保存されている街並みを一渉り歩いた後まだ少し時間があってせっかくだからと電動自転車を借りて公開されている坑道までも行って見た。
古い街並みの集落を抜けて緑に包まれた抗口に進むとオオルリの声がする。久しぶりに濃い鳥の雰囲気を感じる。こういう所だったのだ。つわものどもの夢の跡、と言ってみたくもなる。

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足尾の公害に痛められた禿山とは随分違う。明治の産業革命の前となる江戸時代にその役割がほとんど終わりになったために大規模自然破壊につながらなかったということだろうか。博物館の坑道の立体図では江戸時代に存分に掘り尽くされていたさまが伝わってくる。保存されている昔の街並みと古い時代の働きの証しそしてこの維持されていた自然の有様が何か忘れていたものを感じさせてくれるような気がしてなかなかいい。こんな景観がセットになっている場所は確かに今やほとんど見つけることができない。世界遺産らしい。

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この日の夜はホテルマネジャー主催の有料のスペシャルディナーでくつろぐ。着飾ったおばさん達のはしゃぎっぷりが目立って如何にもクルーズ船の旅の雰囲気がある。そろそろ旅も終わりが近づいてきた。
浜田港を19時に出航し翌日は釜山港に8時に到着する、初めての韓国だ。
出国手続きは船内で済ませており簡単な入国手続きを港で行って半日のバスツアーに乗る。ウオンへの交換は勝手がわからず下船寸前に船のフロントで軽食・おみやげ代相当分を少しだけ両替した。釜山港での持ち時間でもすぐ近くに交換窓口がありまたバスガイドもバスの中で少しなら両替してくれるようで慌てて両替するほどでもないようだ。
釜山については旅行に出発する前に韓国第2の都市で人口は福岡市の倍以上と知ってちょっと驚いたくらいでほとんど知らない。車窓から眺めると高層ビルが多い、

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トランプのビルもあるらしい、高層ビルの景観では福岡は全くかなわない。
眺めのいい龍宮寺やAPEC開催のあった冬柏公園を巡った後国際市場を散策して屋台の軽食(チヂミ)を食べたりちょっとしたお土産を買ったりと過ごした。思ったより気楽なところがある。でも外国だ、駆け上がろうという意気込みというか思いを感じるとともに、そればかりではない独特の歴史を抱えた雰囲気を感じたりもする、興味深い街だ。バスガイドは日本語を話す現地の人だがこのところ空港経由の日本人観光客が激減していて商売が楽でなくなっていると今の状況も語っていた。色々あるが行き来が細ってくるのはいいことではない。

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荷造りをして一晩明けると博多港だ。釜山の高層ビル群の景観と全く違う眺めの街が近づく、平穏な穏かな感じがにじみ出る、結構濃い旅だった。

クルーズ船の旅はフィーリングが今一つ合わない気もするが、動けなくなってきたらこれもいいように思う。今思い返せばなかなかの旅だったような気がして、またそのうちとの思いがない訳でもない。

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後どのくらいこんな調子で過ごしていけるだろうか、ふとそんなことも思ってしまった、人生の旅は続く。

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2018年7月14日 (土)

日本海周遊クルーズその2

コスタクルーズによる日本海周遊の旅は天気が今ひとつだったもののクルーズ船の旅は初めてで色々思うことがあって、もう少し書き残しておきたい。

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最初の寄港地舞鶴に船が近づくと突然海の色が茶色の領域に突入した、大雨で河川が運んだ濁流の先端がこんな形で海に及んでいるということのようだ。普通では見られないものを見た思いだがちょっと複雑だ。
豪雨のため船が提供する寄港地ツアーはすべて中止とのアナウンスが着港前にあった。舞鶴港では寄港地ツアーは利用せずクルーズセンター近くのレンタカーを予約していたが着岸の少し前に電話で様子を聞くと 天橋立方面は道路状況が難しい、港の周りなら動けるという話だった。豪雨の被害が広がっていて舞鶴にも豪雨の帯が及んでいるようだ。港に設けられた舞鶴の歓迎コーナーでオリックスレンターの窓口はと聞くとすぐ出たところだとある、外に出るとすでに数人が手続きをしている、ツアーがキャンセルになって慌ててレンタカー調達に走っているようだ。ともかく営業店まで送ってもらってレンタカーを受け取る。ここは港でレンタカーを直ぐ借りられるところがいい。金沢や浜田はその辺りができていないように見える。
走り出してすぐ近くのコンビニでまずは傘を買う。船にコンビニがあればと思ってしまう。そういう時代だ。
雨はそこそこの強さではあるが豪雨という降り方でもない、着岸した西舞鶴港から峠

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を越えて東舞鶴港地域にある赤レンガ倉庫を見に行く。駐車場で降りると港の自衛艦艇群がどうしても目に付く。護衛艦なのだろうか現代的な船の上で何かのセレモニーが行われている風にも見える。(後で調べると DDH-181 ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」だった、いわゆるヘリ空母だ)。他にも所狭しと自衛艦がいて軍事用の艦艇を置いておくには入り組んでいい港になっているようだ。舞鶴は戦前から海軍の街として存立していた

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街のようでもある。今は重要文化財となって観光に公開されている赤レンガ倉庫群も全て旧海軍の建物という。土産物も海軍カレーなどが目を引く、そうはいっても展示には軍事色は殆どない、妙に気を使っているようでもある。
赤レンガパーク用とされた駐車場からは結構歩く、こんな雨の日はすぐそばの市役所の駐車場に置けばいいようでもある、多分一度でも来た人はそうするだろう。そのあたりに観光客には来てほしいが日常生活は害されたくないという心情がにじんでいて微妙でちょっと面白い。
一通り博物館も見て少し先の引揚記念館に向かうところで雨が強くなってくる。記念館は5km位離れているようでこのまま強い雨が降り続くと往復している間に小さい川が氾濫しそうだ。橋が一つでも通行止めになると帰れなくなる、これはまずいと途中で引き返す。この短い時間の間でも川の水かさは着々と増しており赤レンガ倉庫近くの松島橋あたりでは氾濫までもう余裕がいくらもないのが見てとれる。緊張しながら急いでレンタカー屋に戻り船まで送ってもらう、なんとか戻れて一安心だ。この後夜10時出航予定だったものが翌朝6時半まで出航延期とするとのアナウンスがある、後で聞くと港

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湾当局の安全上の指示だったという。確かに洪水となれば川から何が流れ込んでくるやもしれず嵐の暗闇での出航はリスクが大きい。
翌日は金沢だが着岸は5時間半遅れとなって素早い観光が必要になる、ここは寄港地ツアーを利用することにして急遽申し込む。何もなければ路線バスと徒歩でゆっくり回る積りだった。未曽有の豪雨でどうしようもないが選択肢が残されているだけましだ。
7-8年前に年末宇都宮から福岡へクルマで移動するときに金沢周りで計画したが出発寸前で豪雪で高速が閉鎖されそうとわかり急遽奈良経由に変更し金沢に行けなかった思い出がある、金沢は鬼

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門だ。船だから行けるだけでも有難いと思わねばならない気がしている。
13時半に着岸してツアーバスでひがし茶屋と兼六園を巡る、雨は降っているが大したことはない。武家屋敷も見たかったが、2箇所だけになって却ってゆっくり歩けていい感じともいえる。後で調べるとこの日は1万
2千歩くらい歩いており十分過ぎる散策だ。
ひがし茶屋はいわゆる廓の街並みなのだが殆どが芸妓だったことからポジティブに観光地として生き残ったようだ。建物内部を公開しているところがあり入って見るが写真は撮れない。綺麗にこじんまりと纏まっているところが日本の伝統のコアを伝え残しているようではある。

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兼六園は雨で濡れて美しい。雨でもまたそれなりの美しさをみせてくれるところが素晴らしい。いい庭だ。瓢池のほとりにある夕顔亭で抹茶を頂く。静かな午後の時間が流れる。
船に戻って予定通り18時頃出航し暫くすると船長主催のカクテルパーティーが始まる。ドレスコードはフォーマルの夜で、ネクタイ・ジャッケットとするがスーツの人も結構いる。いかにもクルーズ船らしい。そのままディナーに移ってこの日は終わる。

随分いろんなことが立て続けに起こってくる。のんびりするはずのクルーズの旅でもこうだ、旅らしい、これがいい。次は浜田港だ、旅は続く。

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2018年7月12日 (木)

クルーズ船で日本海を周遊

博多港はクルーズ船の寄港が多くこのところ毎年国内最多を続けていると何かで読んだ。受け入れるばかりでなくのんびりした船旅に出かけるというのにちょっと引かれるところを感じていたが、そんなところへ博多港発着日本海周遊5泊6日のクルーズ船の旅が値下げ!との新聞広告が目に留まりこれこれと早速申し込んだ。安直ではある。最も安い内側船室プランで食事込み5万円を切るというからこれで十分とした、おがさわら丸による南硫黄島を巡る旅に昨秋乗ってみた感じでは昼はデッキにいて船室は夜寝るだけだから窓が無くても不都合なことはあまりないという感触だった。JTB募集ツアーだが船はコスタ・ネオ・ロマンチカというクルーズ船で実態はイタリアのコスタ社が旅のすべてを取り仕切る。乗員には日本語の解る・話せるスタッフもいる、というから乗れば国内航路であれ基本的に外国だ、船内の通貨は全てドルとなるようだ。
舞鶴・浜田・金沢・プサンが寄港地で寄港地ツアーも別料金でいくつか用意される。この他に港湾施設利用料金1.8万円、チップ計67.5ドル、さらに飲み物代があって あれこれあわせると結局一人10万円位はかかることになるようだ。まあそれでもクルーズ船の旅としては十分安い。
出航の日が近くなり天気をチェックすると思わしくない。台風7号は北に去るものの南から暖湿な空気が押し寄せ西日本は内陸部がかなりの大雨になりそうだ、山稜の北側にある寄港地の港は運がよければ曇りで済むという見通しだったが日が迫ってく

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るにつけどんどん悲観的になってきて、全日程雨という可能性が見えてくる。今更どうしようもできない。
いよいよ乗船当日を迎えると福岡も雨だ。タクシーで博多港クルーズセンターまで向かうがクルーズセンターは車寄せまで屋根があって気が付かずにタクシーに傘を置き忘れてしまった。暫くして最も必要なものを忘れてしまったと落ち込んでしまうが、寄港地ですぐにコンビニ傘を買えばいいと思い直す、山用レインウェアは持参してあるので最悪傘なしでも何とかなるだろう。スーツケースは乗船前にクルーズセンターで預けて部屋まで運んでもらえる。ここらはホテルの感じだ。
船内の支払いは部屋のカードキーに自分のカードを紐付けして全てがカード払いとなる。船で現金を使うということはない。船旅といえば海鳥を見たくなるが屋根付きのところはガラス張りになっていて海面の鳥は見にくい、ランニングデッキでは外の景色が直接見れるが海面から距離もあり鳥見にいい場所でもない、といった塩梅で海鳥を見るにはクルーズ船は適していないようだ。今回はほとんど雨だからのんびりしている時にガラス越しに鳥の姿を追ってみたが全くと言っていいほど見つけることができなかった。
のんびりした時間を過ごす場所を求めて船内を探索してみるとフロア8のグランドバーの窓側のボックス席がゆったりできていいと解りここを愛用する。スケッチをしてみたり海を見ながら船旅らしさを味わう。プールもあるが雨続きで使う気にならない、この航海中泳いでいる人はついに一人も見かけなかった、こんなこともある。

あれと思うことがいくつかある。まずは売店がないことだ。ブランドショップはあっても飲み物やちょっとした日用品や土産物を買える店が船内にはない。自動販売機もない。水はレストランでボトルで買うほかない、勿論サービス料を取られて安くもない。フロア10のブッフェレストランに自由に飲める水があって持参のボトルに入れることはできなくはないが(一度やってみた)、少々抵抗がある。また、共用エリアでトイレが見つかりにくい、基本は部屋のトイレを使うことになっているようで少々不便だ。その他、出航や着岸の時間はキッチリ決まっていてディナーも決められた開始時間に合わせる必要があったり安全訓練があったり何かと時間に縛られる。仕事を離れて緩い時間の生活に慣れていると時間を他人に決められるところが少々嫌だがしょうがない。
一方で乗っているとどうしても世の中の情勢に疎くなる。
船室にテレビはあるが日本語放送はBSアサヒだけで日本語のニュース放送は見ることができない、ニュースとしては英語のユーロニュースを見る他ない。世界のニュースは一応とれるが国内ニュースは非力だ、といっても西日本豪雨のニュースはユーロニュースの2番目(1番目はタイ洞窟少年達)に報じられるようになり世界的大災害の雰囲気が良く伝わってきた。寄港地に近づくとスマホが圏内になってネットのニュースがとれるのでこれで福岡の居住地の被害の有無や国内のことはおよそ知ることになる。今回は勿論豪雨の状況が気になったがその他にもオウム事件死刑囚の死刑執行など驚きのニュースもあった。天気の予測も寄港時にネットで色々調べて翌日のツアーに身構えたりもした。航行中は船内でwifiがお金を払えば使えるが衛星経由で結構高くつくし何故かlineは使えないと、あまり利用する気にならず今回は使わなかった。

娯楽として昼間からちょっとした催し物がずっと用意されていて夜になるとショーやカジノなども賑わうがイタリア船ということもあってバタ臭さがあり遊び方を押してくるところがどうにも合わない気がする。一方で他の客と話したりしているとリピーターが多いのに気付く。こういう雰囲気にはまってしまう人も結構いてそういう人にはいいのだろう。

全体に日本人の乗客の目線から色々なことをしつらえていく ということが行われていないように感じる。しかしネットで見るとこの船はいいほうで他の外国船クルーズではもっととまどうようだ。
クルーズ船で楽しむには船に合わせて外国人の目線で眺める必要があるような気がしている。

乗っていればトラブルもある。寄港地ツアーに3つ出かけたがインターネットで事前予約しておいた浜田港からの世界遺産銀山ツアーがひどかった。インターネットの説明文では出雲大社と石見銀山に行くことになっていたがバスに乗るとガイドはこのツアーは石見銀山だけだ、コスタからはそう言われている、という。ここで言われてもとも思うが何かの間違いが起こったようだ、定員が決まっているはずのツアーなのに補助席を全部使ってやっと乗り切れるほどに満員なのも少々変だ、オーバーブッキングのようでもある。ともかくツアーを終えて戻って船のツアー担当にインターネットの説明文コピーを見せて問いただすとこの説明文は見ていない、申し訳なかったと謝罪が入る。実際のツアーの催行とインターネット募集を別の組織(支社)でやっているようで連絡がうまくいっていなかったようだ。多分ビジネスマネジメント上の問題なのだろう。清算でなにがしかの割引となったがこういう組織で働く人も可哀そうになる。

色々ある。不満も色々あるしそもそも今回は天気が最悪だ、でもいいところも沢山ある。大雨位では一応予定のコースは周れた、もし同じコースを地上で旅していたら道はズタズタ鉄道は不通と苦難の旅となっていただろう、それを思えばこれ位の事は大したことでもない、むしろ船ならではの良さが出た旅だったとも思えてくる、これがクルーズ船なんだ。

博多港に戻れば海霧の向こうから梅雨明けの蒸し暑さが押し寄せている。
とにかく戻った、さて暑い夏をどうやって過ごそうか、今からはそれが問題だ。

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2018年7月11日 (水)

久しぶりの東京


このところ毎年のようにこの時期東京を訪れている、大学時代の同期会だ。
ともかく九州から東京を眺めていると、国内観光にに出かけるなら東京が面白いかもと思えてしまう。重要文化財は豊富で国宝もアレヤコレヤ色々ある。

それに東京でしか体験できないことが限りなくある。
 年一度の同窓会だけにわざわさ九州から出向くというと少しギョッとされるところを感じるが、こんなことでもなければ東京見物などしない。

今年は国立競技場の出来具合、絵画館、迎賓館、旧岩崎邸などをまわることにしていたが、まずは参議院の見学か傍聴が出来ればそちらの方をと期待の一番にしていた。初日の同期会その1の午前中は空いている、早めに行けば間に合う。関東にいた時も国会採決など見たこともないし今回は丁度話題の重要法案の採決でもある。本会議がもめて開かれなさそうでも見学はできるはずだ。どちらもダメなら森美術館にまわるかとプランCまで心に決めて出かけた。

当日地下鉄永田町から地上に出て辺りにたくさんいる警官の一人に傍聴受付の参議院別館への行き方を聞くがどうにも要領を得ない、傍聴希望に訪れる人はめった

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にいない雰囲気だ。やっとの思いでたどり着くと本会議は予定通り開会されたばかりのところで傍聴はできると言って整理券を渡される。整理券?とやや怪訝な思いで隣の窓口にこれを出すとすぐに傍聴券が発行される。こういう手順らしい、他に傍聴希望者の姿はなく係の職員だけが大勢いいてがらんとしている。
傍聴席までに筆記用具以外の荷物は全てロッカーに入れ議事堂内を色々歩いてやっと到達する、道順にそれぞれ人が立っていて迷うことは全くないがそれにしても職員が多い。傍聴要領が法律と規則で細かく定められているのだろう、不思議な世界だ。
やっと本会議場の重い扉を開け中に入ると傍聴者はまばらにしかいない。働き方改革法案の議決という重要な局面なのにも関わらずだ。本会議はまずTPP関連法案の採決があり働き方法案の採決となる。賛成、反対の演説が一渉りあったあと採決に

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移る。演説はそれなりに面白くアバウトな感じの与党演説に盛んにヤジが飛ぶ、野党もややアバウトだが共産党の演説だけはキッチリ理詰めの雰囲気がある、未だに自分の党の中の民主化はさておき論駁には強い政党なんだと思ってしまう、ちょっと危険な感じがして面白い。

採決はボタン式だからあっという間に結果がでる、味気ないばかりだ。賛成164反対71。野党の対案もすぐに採決される、こちらは賛成78反対157。両案でキッチリ反対賛成が逆転でもないのは希望の党のように両方賛成という変な行動をとる政党があるからだと後で調べて分かる。

Sangiinn

しかし与党と野党の票がこのくらい離れていると採決の緊張感はまるでない。国会は形式だけの単なる手続き機関に堕しているのが素直に見えてくる。大勢の暇な職員に取り囲まれた形式だけの機関、何かおかしい。民主主義の機能のさせかたを元に戻ってよく見つめ直すべき時代に入ってきているように感じてしまう。ナチスが第一党になったのは民主的な選挙に基づいたものだった。民主主義の形を守れば必ずいい結果が出るという保証はない。もっと良い判断が導かれる方法があるはずだと広く考え直さねばならない、そんなことばかりを思ってしまう。

東京にいては却って感じ取りにくいことを外から見つめ直す、こんな機会を図らずも与えてくれる同期会はうまく表せない何かを持っている、そこが面白いところだとまた思ってしまった。

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2018年7月 2日 (月)

ベルギー戦、ロストフ・ナ・ドヌの天気

ワールドカップも佳境に入ってきた。
ベルギー戦は日本時間3日午前3時(現地時間2日21時、世界標準時2日18時)キックオフとなる。気になる天気をGSMデータからみてみると キックオフ時は
晴れたり曇ったり気温は23℃位、湿度は50%位で風も弱くいいコンディションとなるようだ。イラン方面からの暑い空気はカスピ海付近とやや東に寄っていてロストフでは前回のヴォルゴグラードのような高温はなさそうだ。

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ロストフ・ナ・ドヌは黒海の北東部の入江の様なアゾフ海に注ぐドン川の河口近くにあって、スタディアムは海の影響もあって涼しいのかもしれない。やや長い名前だが ナ・ドヌとはドン川に面したとの意らしい、もともとは単にロストフと呼ばれた地方で、似たような地名がほかにもあるので ナ・ドヌ が付いたということのようだ。人口は100万少しというから結構大きい都市だ。黒海を経て地中海に抜けられるという交通の要衝のようにみえる。ロシアにも色々な街があって面白そうでもある。
さてどうなるか。

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