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2019年2月13日 (水)

プレーヤーの回転数をやっと調整して

アンプを新しくして手持ちの音源をいろいろ聞き直している。
レコードもそういえばこのところほとんど聞いていなかったと、昔買いためたアルバムをカビ取りしながら時間を取っては針を下ろしている。ジャズをいろいろかけてみてちょっと聞きやすくなったか、と思っていたがボーカルで懐かしい井上陽水の「氷の世界」をかけてみると、なんだか早回しのような声に聞こえる。陽水は確かに甲高い声だがそれにしてもこれは変だと、プレーヤーの回転数が疑わしく思えてくる。昔はプレーヤーを買うとおまけにストロボスコープが付いていて蛍光灯にかざすと回転数が正常かチェックできる様になっていた。今使っているプレーヤーは、昔のがベルトがダメになってとりあえず聞ければいいと購入したパイオニアのPL-J2500という廉価版のしろものだ、ストロボスコープのオマケなどない、少なくとも手元には残っていない、それに部屋の照明も蛍光灯の時代は終わりLED照明になってストロボの代わりにはなりそうにない。

Player2

どうしたものかと思ってしまうがネットで調べていくと色々手はあることが解ってくる。いい時代になった。ストロボスコープそのものはブリントアウトして使えるものがいくつもネット上に見つかるし、ランプは、LEDでも安価な常夜灯はチラつき平滑化の回路が省いてあってストロボの代わりに使えることがわかる。紹介記事に従ってPW-LSW1という常夜灯LEDライトをヨドバシに発注する。ポイントを使うと300円台で買える。楽な時代だ。
翌々日にはランプが届いて早速プリントアウトしたストロボスコープを使って回転数をチェックする。この地は60ヘルツなのでそれにあったところを見ると縞模様が先へ流れていく。思った通り結構速いようだ、手の摩擦で回転を抑えると合わせられるがそれなりの力をかける必要がある。さてどうしようか。
回転速度の調整法はマニュアルに記載はなく、ネットでプレーヤーの型番:PL-J2500で調べても引っかかってはこない。何か方法はあるはずと型番は入れずに「プレーヤーの回転数調整方法」というワードだけで検索すると似たような状況の書き込みに行き当たる。
プレーヤーを裏返すと調整用と思しき穴が現れるというのだ。早速ひっくり返してみると

Player

書き込みに添付されていた写真の通りの穴がある、LPなら33と書かれた穴にドライバーを突っ込んで反時計回りに回せば遅くなるという。時計の電池交換で活躍した精密工作用のドライバーを差し込んで適当に回してみると確かに遅くなる。何回かやっていくと縞模様が流れなくなるつまり既定の33 1/3に落ち着く。うまくいった。
それではと、「氷の世界」を又かける。今度は甲高い陽水の声がちゃんとしてくる、めでたしだ。思い返せば宇都宮にいた時はこんなことはなかったように思う、やはり60hz地帯に移った時には回転数のチェックが必要のようだ。
これはレコードをしょっちゅう聞くことになりそうだと交換針も「audio-technica ATN-3600L AT-PL30用」というのが使えると解りネットで直ぐに発注する。2000円もしない。何だか安い時代になった。
今更のようにレコードの音の良さを感じる。ネットオーディオもいいが、やっぱりレコードが昔のように手軽に買えるものならばレコードがいい、そう思ってしまう。アナログの新たな時代への門はもう開いているのかもしれない。

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