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2019年2月27日 (水)

トラツグミやオシドリやコガモや

今年の冬は今までと鳥の動きが少し変わっているように思えている。
トラツグミがまた市の南の山の森に現れた。一昨年も現れたし、前には市内の植物

Toratgm

園にも現れたりもしたがやはり珍しい。福岡で出会うトラツグミは不思議なことにいずれも鳴かない。鳴かない鳥は他にもあって近くの溜池に今年は冬中コガモが2-3羽居続けた、こんなことは今までなかったがこれも一声も鳴かない。福岡でも今津などでは鳴き声を聞いた覚えがあるのでこのコガモだけのことかもしれないがよく解らない。何かの理由があるのだろう。

鳴かない鳥で思い出すのは5月の粟島に来るオオルリが鳴かなかったことだ、渡りの途中だからと思っていた。渡りの途中の鳥が鳴かないのは、端的には繁殖行為が一切なければ鳴かないということなのだろうが、なんでコガモもと思ってしまう。トラツグミもここに暫らくいてもここでは繁殖しないということだろうか、不安なのだろうか、なんだか寂しい。

Kogamo201902


そういうう意味ではオシドリはどこへ居ても静かな鳥だが今年の冬は何故かトモエガモのメスを伴ったオシドリのつがいが渡りの途中で1日くらい近くの溜池に滞在した。これも初めてのことだ。派手な鳥だから見つけるとぎょっとしてしまう。
トモエガモメスは群れからはぐれたのでオシドリと一緒に移動しているのかとも思える。つらい渡りは道ずれがないととても頑張り切れないのだろう。安心して渡りたいのだろうしオシドリも受け入れているのだろう。

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先月はアオシギがやはり福岡市の南部の森に出たという。自分の頭の中ではアオシギは出会った雪の奥日光しか結びつかないが渡りをする以上雪の無いところまで渡っていくことは当然考えられる。目立たない鳥だから今までなかなか見つからなかったのかもしれないがとにかく珍しい。

今年は冬に自宅近くの溜池の茂みで静かなミソサザイも見た。これもこの場所では初めてだ、全くどんな動きをしているのだろうと思ってしまう。それにしても今年はミソサザイをよく見かける気もする。

5日前(2月22日)にウグイスが近くの公園の木で初めてさえずった。呼応するように公園の池のアシの中からウグイスの地鳴きが聞こえてくる。そんなものかと思ってしまうが、このさえずりを聞いて近くにいるスズメやツグミの動きが心なしか活発になるように見える。やはり違う種類同士でも響き合うものを持っているようだ。会話しているようで楽しい。しかしいずれにせよ随分早い。

今朝、玄関から出て久し振りに体操をしていると傍らの木からシロハラが威勢よく飛び出す。そういえば今年は午前中に庭でシロハラをよく見かけるがもしやここを取りあえずの塒にしているのかもしれない。ここが安心できるならいくらでもと思ってしまう。

何だか今年はちょっとずつ鳥の動きが違っているように見える。そういえばモズにもそんなところを感じる、近くの公園の茂みにこのところずっと居付いている。

流れゆく時を鳥を見ながら暮らしている。
鳥の振る舞いを眺めていると 何だか不安の時代を迎えようとしているのではないか そんなことを思ってしまう。平成の終わりが平和な時代の終わりでないことを願うばかりだ。

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