英彦山深倉峡でアカショウビン
奄美旅行の記録を整理してまだ終わった気がしないものの、録音データはCD化してやっとクルマで聴き始めるところまできた。録音を編集しているとリュウキュウアカショウビンの声が耳についてくる、そういえば福岡県でアカショウビンといえば以前英彦山深倉峡で聴いたことがあると思い出した。
また行ってみるかと気楽に往き道を調べていると、どうも2017年7月の九州北部豪雨で道があちこち壊れたようで今年の2月でも深倉峡園地までの道は開通していないとの書き込みがブログ等のネット情報として引っかかってくる。管理者である添田町のホームページの道路不通リストには入っていないので今は行けるのかもしれないとは思うがかなり怪しそうだ。細い道までいちいちリストに挙げていないのかもしれない、行ってみなければ解らないととにかく出かけた。
福岡市から行くにはいくつかの道順があるが使ったことの無い秋月周りのルートとしてみた、距離は最短ではある。
行きがけに給油したりおにぎりを買ったりと手間取って、走り始めたのは朝の9時半くらいになってしまった。まあしょうがない。渋滞というほどの混み方でもなく走れたが秋月から小石原に向かう道では道路補修のための片側通行や不通によるう回路指示が所々で現れる。まだ豪雨被害から回復できていな現状が伝わってくる。小石原で小休止して英彦山に向かう。深倉峡園地を示す道標のところを右に折れて深倉峡に向かう が、この先不通との表示はない。行けるかもしれないと思いつつ進む、その内 この先工事で4トンダンプ通行あり注意と警告する看板が出てく る。普通車での離合も気を遣う細い道で前から4トンダンプが来るとかなりやっかいそうだ、ともかく進む。
沢沿いの道が沢を渡って上がってい くところで突然通行止めとなった。ナビに入れておいた深倉峡園地は結構近いがもう少し先だ。右につけられた河原に降りる道から4トンダンプが上がってくるようだ、どういう工事なのだろうか。
ともかくUターンして車外に出てみる。土砂を取っているような音がうるさいがそれを縫ってアカショウビンの声が聞こえる、それも複数鳴いているようだ。雑音が多いがともかく録音する。程なく突然ダンプが河原の道から上がってきて慌ててクルマを路肩に寄せる、なんとか通れて事なきを得た。少し戻ったところにクルマを止められるくらいの場所を見つけそこに停めておにぎりを食べる、ちょうど昼だ。自宅から正味2時間で辿り着いたことになる、およそ予想通りだ。昼休みで工事の音は静かになった、これに合わせるようにアカショウビンの声は小さくなったと思えばミソサザイが大きな声で鳴いてくれる。野鳥を楽しむにはいい場 所だ。姿を見るのは木々が深くて難しいが声を聴いたり録音したりするにはいいところだ。また近くでアカショウビンが鳴き始める。しばらく聴いているがきりがないようでもあり適当なところで引き上げる。なんとなく奥胎内のアカショウビンを思い出した。こんな環境があれば日本はどこでも野鳥の楽園が現れるのだろう。
帰りは北上して「道の駅いとだ」の付近に出て八木山バイパス経由で戻った。山道がない分速くて1時間半位で自宅まで走れた、どうもこちらの道がいいようだ。自宅からは大授搦と英彦山が大体同じ時間距離だとやっと実感した。
このところクルマをあまり走らせていない。億劫になってきたのかもしれない、好奇心が弱くなってきたのかもしれない、色々考えてしまう。それも全てが自分の人生なのだろう、すべてを受け入れて思うままに水のように生きていく、それが出来れば十分な気がしている。
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