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2019年6月26日 (水)

レールキッチンに乗る

 

西鉄がレールキッチン電車の運行を始めたというのをどこかで聞いてフーンJRのななつぼしに刺激された西鉄版かと思っていたらそのうちに父の日の贈り物としてギフトしたいといわれてひそかに楽しみにしていた。コースは福岡から太宰府までというからこれは短い、40分位だ、なんでも長Railkitchin いコースはすぐに満員になってしまったらしい。食事もブランチという形になっている。
遠来の娘家族とバスで天神まで行って福岡駅から乗り込む。6人掛けのテーブルにコーヒーとソーセージを挟んだ特製のパン「ゆずドッグ」が出てくる。書けばそれだけだがなかなか雰囲気があっていいし美味しい。二日市でスイッチバックして逆向きになるが入れ替わる時には車掌と運転手も挨拶してくれて愛想がいい。子供に乗務員の帽子をかぶせて写真を撮らせてくれたりもする。
程なく大宰府に到着するが旅をしたという感じがある、なかなかいい。

ローカルな鉄道事業が自動車・バスに押されていくのは避けようがないがそれに対する一つの答えがJR九州の豪華列車の旅ななつぼしなのだろう。スイスの鉄道のようにスピードを求めず乗ることそのものが観光となる鉄道事業、そこへささやかに向かうのがこのレールキッチンなのだろう。家族で乗ってワイワイと旅する楽しさが確かにここにはある。

太宰府では令和の新しい名所を巡ったりして時を過ごす。レールキッチンの雰囲気が後引いて時の使い方が何だか贅沢になる。


潤沢に時を使える身分になってもこんな短い旅はいい。

 

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