アオバトを見に豊前へ
少し前に豊前市の海岸にアオバトが海水を飲みに来ているという話題があった、ちょっと面白そうだとネットで幾つか情報を探し出して具体的な場所の目星をつけて訪れてみた。2週間くらい前のことだ。情報のかけらからネットで手繰っていけば具体的な情報がまとまってくるのは驚くばかりだ。今回は野鳥の会筑豊支部のサイトに転載されている豊前市在住の個人発行の手書きの情報紙が有難かった。見てこれならたどり着けそうな気がした。
福岡市から豊前までのルートは高速は使わず直線距離で短い下道で行ってみた。結構疲れる。
休憩も入れて2時間20分位走って豊前市近くまで来たが昼時になっているのでまずは昼食場所をと探しながら進むとセブン(椎田湊店と思われる)の向かいに小さなランチ屋があって覗いてみる。メニューを見ると貝汁定食というのが看板のようだ、良さそうなのでそれに決める。11時半くらいで客は未だおらず程なく注文の品が出てくる。期待通りうまい、しかしボリュームがあるというかありすぎる、どう見ても労働していない身には多いがしようがない。
くだんの情報紙の記載から海辺の墓場の裏の林が良さそうなので、ナビの目的地をそこらあたりに入れて海辺の集落の中を進むがどうにも細い道だ。
クルマを止めるところもなく場所が違っているかもしれないという不安に満たされる。ようやく路肩のさしさわりのなさそうな空き地を見つけてここに止めて海岸沿いの道を歩く。
暑くてアオバトの姿は見えない。潮は大潮の満潮の時間帯にあたり時間が良くないかと懸念していたがその通りかとも思う。海辺の小道を歩いていくと1-2羽、木の陰にハトらしい鳥がいたようだがみえなくなった。その内近くの茂みからアオバトのアーウーオーという特徴的な声がして録音機を片手にゆっくり進むと左の茂みから20羽位の群れが急に飛び上がって直ぐに飛び去ってしまった。写真もまともに撮れない。人の気配で逃げたのかとがっかりして墓場のあたりに戻ると木の上に猛禽がいる。ハヤブサのようだが何となく雰囲気が違う、後で調べるとハヤブサの幼鳥だ。パッと見た目ミサゴかとも思ってしまったくらいでハヤブサとはどこか違った印象を受けてしまう。
それでもアオバトが一斉に逃げてしまったのはこの猛禽のせいと思って間違いない。 暫く待ってみてまたアオバトの声が聞こえ始めたが木の茂みの奥に用心して引っ込んでいるようで姿を見つけられない。
懸念したようにここでは満潮では水を飲みには浜に出ないようで小雨も降りだしたこともあって引き上げることにする。田んぼにはセッカの姿があったり鳥はその時期によって色々出る感じだが何せ来るには遠い。福岡からは諫早干拓より遠いような気がしてしまう。
場所が分かったくらいでよしとする。
帰りは北九州周りの高速を使ってみるが休憩に停められるところが古賀までなく大回りなのでそれ程時短にもならず、あまりいい印象を受けなかった。次に行くとしたらやはり下道だろう。結構難しいところだ。
久し振りに鳥を観に遠出してみたが、やはりこんな時間の過ごし方が性に合っている。
そろそろ秋だ。
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