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2019年12月31日 (火)

カメラを買う

野鳥の写真を撮るのにデジタル一眼の300mm望遠を使っていたが干潟などではどうしても力不足でどうしたものかと思っていた、これ以上の超望遠のレンズはぐっと値が張ってくるし重くなる。一方でスマホに押されているコンパクトデジカメ(コンデジ)に大望遠化のトレンドがでてきている、スマホカメラに対抗できるのは大倍率の望遠付きコンデジだというところにカメラメーカーが気づいてそんな分野がここ数年で急速にしっかりしてきている、そんなのをチラチラ見て気になっていた。これまでも手元にある光学30倍ズームのcannonのコンデジは使いでがあって野鳥写真にも結構活躍していた、コンデジは侮れないのは明らかだ。でも干潟では30倍では望遠能力は不足する。
もっと強力な望遠付きコンデジをと探していたら、ニコンのcoolpixを一眼の様に大型化したカメラがレンズも大きくファインダーもあってよさそうだとわかる。coolpixP900というカメラだ。

問題は価格だ、価格comで価格を暫くウオッチしていた。10月から消費税が上がったが消費税アップ後もキャッシュKamera レス還元が使える店なら税込みは却って増税前より安くなることもありうる。税込み45000円位になってそろそろ買い時かと気持ちが動いた。どうせ買うならマイルの溜るカード払いとしたい。価格comの最安値店ではカード払いは駄目だがコンビニ払いで買えるとあるのでコンビニでWAON払いで買えばいいかと発注した。WAON払いを色々受け付けているminiSTOPなら大丈夫だろうと出向くとこれはWAONでは払えないという、エッと思うがどうしようもない、もうキャッシュをWAONに変えてしまっていたこともあり少々嫌気がさして注文をキャンセルしてしまった。多額のWAONが残ったがこれは税金の支払いに充てようと11月下旬頃に再びminiSTOPを訪れると今度は11月17日でWAONでの収納代行サービスは終了した、とある。マイナス金利の時代だ銀行を含む金融業は経営が厳しくなってきているのを感じる、しょうがないので税金は一応マイルが溜められるnanaco払いとしたが、多額のWAON残高は残ったままだ。振出しに戻って何とかWAONでカメラが買えないかと調べていくと、カメラをamazonで買って支払いをamazonギフト券としこのギフト券をminiSTOPでWAON払いで買うという手があると解ってきた。これならWAONが有効に使える。amazon店では政府による5%ポイント還元が即実行されて46000円位で買えるようだ、若干高くなったが以前より価格帯自体が上がってきており、この辺りで手を打つのがいいころ合いだと、この方式で買うと決めて進めた。amazonギフト券は初めて使ったが、登録するとほぼ自動的にamazonの支払いはここからされていく、結構便利だ。WAONでギフト券を買うところでもマイルが発生してこんな買い方にはメリットもある。
すったもんだした挙句カメラが手に入った。本体以外に互換バッテリー(FB-EN-EL23)と互換充電器(ED-UCHG227633),16GBのSDカードも購入した、全部あわせても4万9千円台で、こんなものかと思う。
使い始めてみると光学83倍ズームでは
確かに野鳥を撮りやすい。動きのある被写体はビデオモードでとってここから適当に切り出せばよく、飛行中の鳥の写真も割合簡単に撮れる。手ぶれ防止がビデオ中にも効いていて大望遠でも結構使える。重さが1kg近くあり大きさもボリュームがあって普通のコンデジのようにポケットに入れて持ち運ぶということができないが、それはどうしようもない、遠くの鳥がともかく鮮明に撮れるところはそれを補って余りある。
スマホカメラに対抗するように一眼レフの世界は日本製の独壇場となっているがこの大望遠コンデジも恐らく同様に日本製の独壇場となりそうだ、こんなふうにしてスマホのその先の世界は開けていくのかもしれない。
カメラを買うという、いわば単純な行動にも、デジタルな支払い方の移り行きや、増税の影響、スマホがカメラの世界を変えつつある姿、日本のもの造りの未来などが絡み合うように見ることができて、面白い。この世は面白いことに満ちているとつい思ってしまう自分がいるのを感じてもいる。

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2019年12月30日 (月)

今年の紅葉見物は近場で

 

今年の紅葉見物はカレンダー写真を見て出かけた牛頸ダムがやや外れっぽかったのもあって英彦山にでもと思ってはみたが、あまり遠くまで出かけたくない、との家人の声もあり、結局未訪問の近場にした。

一つはみやま市の清水寺(きよみずでら)ともう一つは早良区の紅葉八幡宮だ。
11月26日に訪れた清水寺は高速の九州道みやま柳川インターを降りて直ぐで自宅から60km少しだから1時間位で行けるところだ、心理的には近い。福岡県の紅葉名所ランキングのトップ10には入っている。最澄が唐からの帰りに立ち寄って仏像を残したのが創建のきっかけとされる古い天台宗のお寺で本坊庭園の紅葉がいいということらしい、庭は雪舟作と伝えられているようだが定かではない、国指定の名勝になっている。大駐車場があるとの記述がネットに出ていたが着くと大型バスが続々到着したり駐車場所が分散しているようでもあり、ゆとりある駐車という訳でもない、ともあれ無事とめられた。
Kiyomiz1126a 順路に従って寺の入り口に向かう、手前の庭のようなところを抜けていくがここも十分美しい、午前の斜め光線がいいようだ、紅葉は矢張り光だ。
目当ての庭は寺に上がって縁側から見る形となるがバスで来た団体らしいグループで混んでいて前の方へ行けない。しばらく我慢していると、団体が退出してやっとゆっくり見れるようになった。次の団体が来ないつかの間に味わうことになり落ち着かないがこの季節はしょうがないのだろう。確かにちょっといい庭だ、見ているとキセキレイがいいところにとまったりもしてくれる。しかしテレビ取材のような人も現れて慌ただしさはどうしようもない。この時の映像が夕方Kiyomiz1126b のニュースで紹介されていたが、確かに北部九州では紅葉の季節には有名なところのようだ。
もういいか、という位は眺めて、一旦クルマに戻り少し上にある五重塔辺りまで移動する。江戸末期に建てられたものだが福岡では珍しい。こちらにも駐車場所はあって隅に停められた。
クルマでの移動途中に5百羅漢らしい石仏や山門もあったのが見えて、できれば歩いて上るのがいいようだ。
五重塔そのものには特に感動もない、新しさを感じてしまう。山腹にお堂や塔が点在する有様が紅葉の季節にいい感じを与えている。
もう一つの紅葉八幡は12月6日に訪れた、紅葉としては丁度見頃の様子のようだった。早良区Momijhacmn1206a 西新の南の丘の上にある。元々は今は木の葉モールがある西区橋本地区に陸奥の国から移ってきた柴田氏が産土神の分霊として創建していたが江戸時代黒田藩の氏神様となって西新の北側の場所に移され手厚く保護されていた、その後明治の終わり頃道路計画で幹線道路が境内を横切る形となったため現在の地に移転したとされている。その時々の都合で次々に移転しておりあまりこだわりのない神社のようだ。紅葉が神社の周りに植えられたのも神社の名前が先で名前に恥じない様に植えていったものだとどこかで読んだことがある。こだわりが無いところが清々しい。一面の紅葉という風景はないが紅葉の木にはメジロなどの小鳥がたくさんやってきて楽しい。神社としていい場所に引っ越せたと思う。
紅葉見物の時期も終わり自宅の庭を眺めて過ごしている、庭は紅葉も散ってしまい、もう冬の核心部に入っているが水仙の花も咲き始め春の予兆を示し始めている。繰り返される季節の移ろいがその時々で表情を変え新鮮でもある。

 

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2019年12月26日 (木)

win10の更新がうまくいかなくなったりinstaをpcから投稿するのがやりにくくなったり

 

近頃、パソコン周りでイライラすることが増えてきた。そういう世の中だ。
ひとつはwindows10の更新が失敗ばかりし始めた。月例更新のように定期的にwindowsから更新が入っていたのだが11月の更新は更新のダウンロードはされたものの構成を変えることに失敗して”更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。”の表示と共にしばらく立ち上がらなくなった。間をおいて又始めてまた失敗する、これを繰り返すので無駄に過ごす時間が多くなる。更新履歴にはエラー0x800F0922で更新失敗と出る。困るので対処法を色々探してみたが更新を自動適用しないようにするくらいしか有効な対策が打てない。 
具体的には マイクロソフトの https://support.microsoft.com/en-us/help/3073930/how-to-temporarily-prevent-a-driver-update-from-reinstalling-in-window へアクセスして wushowhide.diagcab をダウンロードしこれをクリックすると更新を個別にストップできる手順に入る。hide updates を選択して、うまくいかなかった更新にチェックを入れて次へを押すと終了となって問題の更新がストップする。やってみると手順としては難しくない。
そんなことしてセキュリティが脆弱にならないかと少し気になってこの更新では具体的に何をやろうとしているかを調べる、あっちこっち検索してみる、しかし良く分からない、困ったものだ。
とにかく更新できないのはセキュリティ上不安が残るようであまりいい感じはしない。
 解決策をあれこれネット上で探していると エラー0x800F0922 が発生 でアップデートができないときの対処としてクリーンブーストが有効とある、これを一度試してみるかとやってみる。ファイル名を指定して実行から立ち上げたmsconfigで各種アプリのスタートアップ(自動起動)を止めてクリーンな状態としコマンドプロンプトからDSIMのstartcomponentcleanupとRestorehealthでwindows updateの再構成を実行、パソコンを再起動した後失敗したKB4530684の更新を再度行ってみるが結果は同じでやはり0x800F0922エラーとなる。どうしようもない。当面は自動更新しないようにするしかやはり手はないようだ。気が重い。
他にパソコン作業で悩ましいのはインスタグラムだ。パソコンからインスタグラムに投稿するにはGrambleというアプリが便利というのでこれを暫く使っていたが今年の7月の始めからこれが全く使えなくなってしまった。どうやらいろいろ問題があるアプリだったようでInstagram側の処置で止められた模様だが広く使われていただけに世界的に色々とコメントが巡る。残るパソコンからの投稿方法はパソコン用Instagramアプリのアイコンを右クリックで出てくる新規投稿から行うやり方とGoogleChromeからInstagramを起動してデベロッパーツール(管理者用)のモードに入れて(F12キーを押した後四角マークを押しその後更新をクリックする)スマホのような画面を出してここから投稿する、の2つしかないようになった。主に操作性のいいInstagramアプリの方で投稿していたら何故かこれも仕様変更があったようで12月20日ころから突然PCのInstagramアプリから閲覧はできるが写真投稿はできなくなった。今はChromeのデベロッパーツールのモードからだけしかパInstadev ソコンからは投稿できないようになってしまっている。何だか心もとない。
一方ipad上では最近インスタの投稿画像表示の画質が悪くなっているのが気になる、何時からこうなったか分からない、しかし他の人の投稿では粗くないのもある、やり方があるようで調べてみる。手持ちのandroidスマホの表示より明らかに劣化しているのでipad特有の問題のようだ、多分iphoneでもそうなのだろう。粗くない画像となっているものをいくつか見ていくとどうも縦横比が既定の1:1ではない比率を使っている所が共通しているようだ。インスタにアップロードした画像を逆にページからダウンロードするやり方を調べて見ていくと表示用の画像(750x750)と一覧用の1:1画像(150x150)の2種類がインスタグラム用の画像として準備されているようで、何故かipadは1:1の写真に対しては表示用も150x150の小さい画像を引っ張ってきているようだ。試しに3:2や4:3の画像でアップするとipadでも粗くない画像が表示される。とにかく投稿は1080で縦横比が1:1でない写真 をデベロッパーツールから行う、として今はこれで一先ず安定した。但し少し前までできていた複数画像投稿はPCからは今は出来ない、しょうがない。

microsoftにしろinstagram/facebookにしろ独裁のように一方的に仕様を決めて押し付けてくるところには民主主義がいかに脆弱で簡単に崩れ去りうるかを示しているように感じてしまう、違う形での現代のヒットラーの出現のようなものではないか、そんな風にも感じてしまう。ギリシアの民主主義が崩壊していく過程を形を変えながら歴史は繰り返してしまうのだろうか。

 

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2019年12月21日 (土)

ポリャンスキーのチャイコフスキー

 

今年は年末の第九は聴かないことにしていたのもあって九響の12月定例演奏会くらいはと出かけた。今回の客演指揮者のポリャンスキーという人は名が知れているがどんな人だろう、と興味を引いたのもある。年末の第九を避けたのはまたかと自分自身にマンネリ感が生じていてその感覚を尊重したくなったためだ。
それに天神のイルミネーションも少しは見たい、年末なのだから、というのもある。開演は19時で開演前に食事して辺りをぶらぶらしてみようという作戦だ。
Ilumi201912 いつものようにひらおの天ぷらを食べて市役所前あたりを少し歩く。出店が沢山出ているが如何にも若者向け風で量が多くてちょっとだけ食べるという選択が殆どない。売り上げ単価を上げることのみに腐心しているようで客目線が希薄な感じがしてしまう。福岡全体にあふれる感じがそうかもしれない。だからひらおの天ぷらが混んでたりもするのだろう。
18時半頃からロビーコンサートもあって雰囲気が出てきたところで始まる。席は前から2列目で巨漢のポリャンスキーの迫力が否が応でも伝わってくる。指揮者と演奏者の距離がやけに近いのもなんだか気になってしまう。
Qkyo308 チャイコフスキー交響曲1番とくるみ割り人形第2幕 という出し物だ。聞いているとチャイコフスキーはポップだな、どうしてもそう思ってしまう。受け狙いの作りがみえてしまう、バイオリン協奏曲やピアノ協奏曲にいいものが多いようにも思えて、何か中心がはっきりある曲の作りが得意なのかな、そんな気がしてくる。そんなのもあってバレー音楽なんて言うのに向いているのかもしれない。
ポリャンスキーの指揮は床を足でドドンと叩いてみたり第一バイオリンの顔のすぐ前まで迫ったり、ある時は聴衆に向きなおったり、動きが面白くて飽きない。感想としては2番目のくるみ割り人形の方がいい感じだったがすこぶる個人的な思いだ、演奏自体はそれぞれの楽器から良く音が出ていていずれの曲もかなり良かったように思う。
万雷の拍手にまだ時間があるようだからと時計を指さして見せてアンコールを一曲奏でる、これもいい曲だった。後で調べるとチャイコフスキーの「四季」10月「秋の歌」という曲だったようだ。
いい演奏会だった。こんな気楽で充実した時間が楽しめて、ああ年が暮れる、と普通に思えてくる。
今年は雪は降ってくれるだろうか、雪景色もしばらく見てないな、そんなことを想いながら福岡の街を走らせていた。年が暮れる。

 

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2019年12月19日 (木)

あの中村哲の著作を読んでみる

少し前のことになるが郵便局にちょっとした用事があって窓口処理を待っている間に据え付けのテレビを見ていたらアフガニスタンで中村哲さんが銃撃された、命には別条ない模様という速報が流れている。ペシャワール会のあの中村さんが、とは思うが弾は当たったものの命は大丈夫そうなら大したことはないのだろう、危ないところだから色々あるだろう、と思っていた。 
夜になると突然亡くなったという報になる。戦闘用の銃で撃たれてはやはりただでは済まない。いたましい。テレビでは中村さんの建設していた水路とこれによる広大な緑化の映像が繰り返し流される。
悪い水は医学では治せないので井戸を掘ったというところがストレートに入る。ウダウダいわずに行動する人だ。
とにかく著作を一冊読んでみようと何冊か図書館に予約を入れていたら「医は国境を越えて」という本がまず借りられた。とにかく読み始める。
Nakamuratetsu11219 読み始めると文章がしっかりしているのがすぐわかる。本質的に言うべき言葉をズバッと書いてくる。
報じられている灌漑事業に印象付けられていたがこの本はその始まる前の医療活動の有様を延々と描いている、こちらもかなりな話だった、驚いてしまう。
始まりはパミール高原への日本の登山隊に随行する医師という形からだ。現地に医療支援が必要なことを強く感じ次にはキリスト教の活動の一環で教区が派遣する医師としてパキスタンに赴くという形をとる。圧倒的なイスラム教の中でミッション病院という明らかなキリスト教系の医療機関が機能できるところに意外性がある。勿論布教活動は一切できないが、宗教のことは言ってられないくらいに医療が貧困な現地の状況が伝わってくる。
更に欧州からの医療支援がイギリス系とドイツ系、ベルギー系に分かれていがみ合い、またアフガン人を嫌うパキスタン人という構図もこれに加わって、戦争がなくとも穏やかではない要素に満ちた空間に中村医師は日本人としてほぼ単身で乗り込んでいくというところから始まる、並大抵ではなさがすごい。あまりのすさまじさに、このいがみあいで命を落とすかもしれないと述解しているところがある(p282)、これが書かれた1999年末の段階でそうだったのだから今回の様な悲劇的事件はいずれは起こるものと覚悟していた様に思われる。
読みやすい本ではない、思いがほとばしっているようでクールな本ではない。映像で伝えられるより遥かに激しい気性の人のようにも思える、そうでなければこんな場に30年以上も居続け驚くような結果を残すことなどできないだろう。
人間の歴史そのものを見るような気がしている、印象的な著作だった。こんな著作をもう何冊も書き上げている、そのエネルギーにも感心してしまう。
もうすこし彼の本を読んでみよう。

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2019年12月 9日 (月)

中国語の教材から香港を理解する

 

このところ出不精になってきている。やることすべてに処理速度が低下して、時間をうまく使えなくなってきたことにもその一因があるようにも思う。
無駄ではないがあちこち手を出しては途中で止めてしまうことも目に付きだした。
最近では市政だよりにあった陶芸教室に通ってはみたが2か月ほどで止めてしまった。どうにもおばさんの習い事の雰囲気が強くてどうしても馴染めなかった。ソバ打ちも暫くやってみたがこれもどこか馴染めなくて足が遠のいている。
歳がいってくると人に合わせて何かをやっていくというのはあまりうまくいかないような気がしている。
どうにも しばらく続いている放送大学くらいが習い事としては無難なようだ。
今年の下期は上期に続いて中国語をとってみている。中国語2という講座だ。会話ではなく文章の読解中心になっていて、ちょっと大学の英語の講義のようなところがある。かなりしんどい、覚えられない。試験がきちんとあるところが放送大学のいいところだが覚えられなくては試験などとても受けられないような気がしている。
とにかく毎週の講義は聴いている。何人かの中国の作家の文章を教材にしているのだが、今は北島(Bei Dao、ペイタオ)という現代中国の詩人の「銭阿姨」という文の読解に入っている。作者の幼い頃家で働いていた銭おばさんというお手伝いさんにまつわる思い出を書いた散文だ。文革前後の中国の普通の暮らしがどう展開していったかというのがリアルに読めておもしろいのだが、興味深いのは作者の北島だ。同じくらいの年だ。日本の高校にあたる北京第4中学に在学中に文化大革命が始まり彼のいた学校は紅衛兵の拠点の一つとなる。学業は中断されその後建築労働者として働くことになるがその傍ら仲間と文芸雑誌「今天」の発行を始め先鋭的な詩を発表、現代詩の分野で中国文学界に大きな影響を与えていった。雑誌は政府から強制停刊を命じられその後天安門事件を機に米国に出国して欧米を流浪していく。以降中国本土には戻っておらず、2008年からは香港中文大学教授として香港に定住している。昨今の香港の必死の抵抗を見ていてここまでやるかと思っていたが、今の中国に疑念を抱いている中国人が流れ着いているそんな場所なんだ香港というところは、と合点する。必死になるわけだ、ここが最後の砦と思っている人たちが大勢いるに違いないと納得してしまう。
Beidao 「北島(ペイタオ)詩集」を図書館から借りだして読んでみる。暗喩だらけの詩だ。屈折した時空の繋がりを感じてしまう。
例えばこの詩集にある 「時間の薔薇」と題する詩の その最後の2節はこうだ。
筆が地平線を描くとき
きみは東方の銅鑼に驚かされる
こだまの中で咲きそめるのは
時間の薔薇
鏡の中は永遠にこの刻
この刻は再生への門へと通じる
その門が開かれる先に広がる海
時間の薔薇
(是永駿 訳)
解るというより感じるしかない。
香港の争乱は現代史の重要なワンカットになろうとしている、そう思えてきた。何が起ころうとそのままを受け入れなければならないのだろう。人類とはこんな生物なのだということを理解することになるのだろう。
こんな風に何気なく始めた学習がまさに現代の様相を切り開いてくれるところにこの時代の面白さがあるような気がしてきた。学び続けることは大事だ、また思ってしまう。

 

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2019年12月 4日 (水)

2019年11月の福岡市南区周辺の野鳥

 

天気の許す限りほぼ毎日近傍の溜池を周回。冬鳥が姿を増やしシロハラも現れ始めた。近くの中公園ではまだ居付くことなく通過のみ。油山ではミヤマホオジロが多数飛来して楽しい。野猫が野鳥を捉える場面もあり生き残るための過酷な営みが街中でも観察された。寒い冬を行く抜くのは生易しくない。
手元のメモに残された記録は下記の通り:
2019.11.1 15時30   福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:カワセミ1、ジョウビタキ2♂♀、ヒヨドリ 新市楽池なし 鹿助池:ヒヨドリKurotura1103da Aoasisigi1103ca 3、スズメ10、ハシボソガラス1、
2019.11.3 9時-12時 福岡市西区今津干潟周辺の野鳥
カサギ5、トビ10、モズ1、カワラヒワ15、アオサギ1、ダイサギ2、ジョウビタキ♀1、モズ3、ノビタキ♀1、ホシハジロ♂2、マガモ、カルガモ、ホシハジロ20♂♀、アオアシシギ2、クロツラヘラサギ15、トビ、ソリハシシギ1、ホウロクシギ2、ダイシャクシギ1、ヒドリガモ15、オオバン10、ハヤブサ1、ヒヨドリ、ヒバリ
2019.11.4 14時30 曇り風力2-3 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ヒヨドリ2、メジロ12、カワラヒワ1、ハクセキレイ1  新市楽池:マガモ3♂2♀1、バン1、 鹿助池:マガモ2♂♀、キジバト1、ヒヨドリ、
2019.1Atori1105 Enaga1107caa1 1.5 10時―12時 快晴 風力1 春日市春日公園の野鳥  
トビ疑1、カラス2、カワラヒワ8、ジョウビタキ♂1、ハクセキレイ2、アトリ3、メジロ、シジュウカラ1、ツグミ2、ヒヨドリ、エナガ声、キジバト、ドバト 
2019.11.6 10時30 晴れ  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥
ハシビロガモ4、スズメ、ドバト、カワウ3、アオサギ1、マガモ
2019.11.7 11時40-12時30 福岡市大濠公園の野鳥
オオバン、ヒドリガモ、タイミルセグロカモメ、ホシTaimyrsegrokmme1107a Kawarahiwa1108a ハジロ、マガモ、カルガモ、ハシブトガラス、コゲラ、エナガ、シジュウカラ、トビ
2019.11.8 15時40-16時40   福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:、カワセミ1、ヒヨドリ4、アオサギ1、シロハラ3 新市楽池:マガモ2♂♀ 鹿助池:ハクセキレイ4、ウグイス1、バン1、ジョウビタキ声1、マガモ♂1、アオサギ1、ヒヨドリ3  
2019.11.9 12時45 晴れ風力3  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥
ハシビロガモ♀3、ヒドリガモ2♂♀、マガモ8♂5♀3、カワウ2、ハシブトガラス1、コサギ1、アオサギ1、ハクセキレイ1、スズメ20-30、ドバト4、キジバト1、
2019.11.10 13時30-   福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シジュウカラ3、ヒヨドリ1、ジUguise1108aa Jyobitaki1110a2Hashibirogm1111bMiyamohojiro1129 ョウビタキ♀1、新市楽池:カワセミ1、ウグイス1 鹿助池:カワセミ1、ウグイス1、メジロ1、(野猫が捉えた野鳥(シジュウカラか)を餌として子猫に与えている) 
2019.11.11 15時- 晴れ風力3-4  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ヒヨドリ4、メジロ2、新市楽池:ハシビロガモ♂2、マガモ♂1、バン1、 鹿助池:アオサギ1、ヒヨドリ、メジロ、キジバト1、スズメ1、カラス 
2019.11.12 16時40- 曇り 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ヒヨドリ 新市楽池:マガモ4♂2♀2、ハクセキレイ4、ハシビロガモ♂1、バン1  鹿助池:バン1
2019.11.13 16時- 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:コサギ1、モズ1、カワセミ1   新市楽池:マガモ3♂2♀1、ハシビロガモ♂1、セキレイ声1、ミソサザイ疑1、カラス1、ジョウビタキ♂1  鹿助池:コゲラ2、ヒヨドリ、ジョウビタキ♂1、sジュウカラ2、メジロ10
2019.11.14 14時 曇り風力3-4 8Cu060 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ヒヨドリ、コサギ1、メジロ6 新市楽池:ハシビロガモ♂1、バン1、マガモ♂1、 鹿助池:ヒヨドリ、スズメ3  
2019.11.15 12時 晴れ 風力0-1  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 
ハシビロガモ4♂2♀2、マガモ♂1、カワウ4、スズメ4、ウグイス疑1、ドバト20 
2019.11.16 14時 レベルファイブスタディアム池
ダイサギ1
2019.11.17 14時30 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:なし 新市楽池:ハシビロガモ♂1、バン1 鹿助池: マガモ2♂♀、カイツブリ1、アオサギ1、メジロ10、ヒヨドリ2、モズ疑1、キジバト2
2019.11.18 16時20 曇り風力3 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:メジロ2,ヒヨドリ6,カワセミ♂1 新市楽池:マガモ5♂3♀2、ハシビロガモ♂1  鹿助池:シジュウカラ2、コゲラ1、カイツブリ1、ハクセキレイ1、ヒヨドリ4、トビ1
2019.11.19 14時 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ハクセキレイ2♂♀
2019.11.20 14時30 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ホオジロハクセキレイ1、ジョウビタキ♂1、コサギ1 新市楽池:ハシビロガモ♂2 鹿助池:モズ1
2019.11.21 10時30 大野城市牛頸ダム オオバン3、カイツブリ2、シロハラ
      12時30 春日市春日公園 ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、メジロ、
2019.11.22 15時  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 
ハシビロガモ4♂1♀3、ホシハジロ♀1、マガモ6♂3♀3、カワウ2、、カワセミ1、スズメ30、ヒヨドリ10、ドバト20 
2019.11.24 15時 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ウグイス声1、ヒヨドリ3、
 新市楽池:ハシビロガモ♂2、マガモ5♂3♀2  鹿助池:バン1、ヒヨドリ声3
2019.11.28 14時  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 
ホシハジロ♀1、ハシビロガモ5♂2♀3、マガモ8♂4♀4、カワウ3、、ハシブトガラス1、スズメ10、ドバト5
2019.11.29 11時-12時 福岡市油山市民の森の野鳥
シロハラ、モズ、ハシボソガラス、ルリビタキ、ミヤマホオジロ、オオタカ、ヒヨドリ、メジロ、キクイタダキ、シジュウカラ、キュウシュウエナガ、キュウシュウコゲラ
2019.11.30 14時 晴れ 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:メジロ20、ヒヨドリ、コガモ2♂♀、コサギ1、ウグイス1 新市楽池:ハシビロガモ♂2、マガモ5♂2♀3、メジロ声 鹿助池:ヒヨドリ10、ハクセキレイ1
写真は順に クロツラヘラサギ、アオアシシギ、アトリ、キュウシュウエナガ、タイミルセグロカモメ、カワラヒワ、ウグイス、ジョウビタキ、ハシロガモ、ミヤマホオジロ

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