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2019年12月21日 (土)

ポリャンスキーのチャイコフスキー

 

今年は年末の第九は聴かないことにしていたのもあって九響の12月定例演奏会くらいはと出かけた。今回の客演指揮者のポリャンスキーという人は名が知れているがどんな人だろう、と興味を引いたのもある。年末の第九を避けたのはまたかと自分自身にマンネリ感が生じていてその感覚を尊重したくなったためだ。
それに天神のイルミネーションも少しは見たい、年末なのだから、というのもある。開演は19時で開演前に食事して辺りをぶらぶらしてみようという作戦だ。
Ilumi201912 いつものようにひらおの天ぷらを食べて市役所前あたりを少し歩く。出店が沢山出ているが如何にも若者向け風で量が多くてちょっとだけ食べるという選択が殆どない。売り上げ単価を上げることのみに腐心しているようで客目線が希薄な感じがしてしまう。福岡全体にあふれる感じがそうかもしれない。だからひらおの天ぷらが混んでたりもするのだろう。
18時半頃からロビーコンサートもあって雰囲気が出てきたところで始まる。席は前から2列目で巨漢のポリャンスキーの迫力が否が応でも伝わってくる。指揮者と演奏者の距離がやけに近いのもなんだか気になってしまう。
Qkyo308 チャイコフスキー交響曲1番とくるみ割り人形第2幕 という出し物だ。聞いているとチャイコフスキーはポップだな、どうしてもそう思ってしまう。受け狙いの作りがみえてしまう、バイオリン協奏曲やピアノ協奏曲にいいものが多いようにも思えて、何か中心がはっきりある曲の作りが得意なのかな、そんな気がしてくる。そんなのもあってバレー音楽なんて言うのに向いているのかもしれない。
ポリャンスキーの指揮は床を足でドドンと叩いてみたり第一バイオリンの顔のすぐ前まで迫ったり、ある時は聴衆に向きなおったり、動きが面白くて飽きない。感想としては2番目のくるみ割り人形の方がいい感じだったがすこぶる個人的な思いだ、演奏自体はそれぞれの楽器から良く音が出ていていずれの曲もかなり良かったように思う。
万雷の拍手にまだ時間があるようだからと時計を指さして見せてアンコールを一曲奏でる、これもいい曲だった。後で調べるとチャイコフスキーの「四季」10月「秋の歌」という曲だったようだ。
いい演奏会だった。こんな気楽で充実した時間が楽しめて、ああ年が暮れる、と普通に思えてくる。
今年は雪は降ってくれるだろうか、雪景色もしばらく見てないな、そんなことを想いながら福岡の街を走らせていた。年が暮れる。

 

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