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2020年2月25日 (火)

太宰府の梅と博物館とと

 


このところ晴れの日がやっと多くなった。もうこの先雪はないかもしれない。

太宰府の梅をもう見に行かねば散ってしまうとせかされるように出かけた。
初めは梅だけのつもりで走り出したが駐車場として使おうと思っていた博物館の駐車場に着くと思いのほか混んでいる。ウイルス騒ぎにもかかわらず博物館の催しに出かける人が多いようなのが予想外だったこともあり、何とはなしに博物館を見てから梅見と変わっていった、こんなテキトーな生き方がいい。
Furansu0220a開催中の 九州国立博物館の特別展示は「フランス絵画の精華」という東京ー福岡ー大阪の巡回展だ。印象派以前のフランス絵画を世界各地の美術館館から集めて展示してあるいう、一見の 価値のある催しのように思える。勿論見る価値のないと言い切れるものなどめったにないのだが。
放送大学の学生証を見せると700円で入れる、高齢者割引の更に半額だ、気楽だ。観ていると 咳をする人が時々いたりする。密集状態で絵を見たりするのだから新型コロナウイルスの感染はいかにも危なそうだ、殆どがマスクをつけている。 年齢層もクルーズ船の乗客と同じくらいの感じだ、どうしても気になってしまう。感染騒ぎがさらに拡大すれば そのうち展示も見れなくなるかもしれない、今の内ということもある。
展示の方は描写に力のある絵が多い。大抵が肖像画であったり神話や古代の物語であったりしてどこか縁遠い題材の絵ではあるのだが細部にリアリティがあってついついじっくりみてしまう。とても自分には描けない、プロフェショナルな圧倒的技量を感じてしまう。(左図は撮影可となっているヴァトー作「ヴェネチアの宴」)

太宰府天満宮の梅の方も、ちょっといい。盛りは過ぎているがそれぞれの木の手入れが良くて品良く咲き続けている。中国人のツアーが来ないぶん混雑が和らいでのんびり観れる。お石茶屋の先までゆ っくり歩いてまた戻ってくる。梅は桜のようににぎにぎしくないのがいい。
目白があちこちの枝に来ていたり、不思議な声で囀るヤマガラが現れたりする、鳥も楽しい。いい日和Dazaifu0220a だ。梅ヶ枝餅を2つ買ってお茶屋の外の縁台で食べる、平和だ。

思えば豊かな時間というのはこんなふうに過ぎていくのだろう。贅沢だ

 

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