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2020年3月16日 (月)

「一切なりゆき」が意外で

コロナ騒ぎはまだまだ収まりそうにもない。図書館の利用は大丈夫だろうかとは思いつつも、手洗いをこまめにやることにして図書館の本を利用し続けている。
樹木希林の「一切なりゆき」という本の貸し出し順番が回ってきたとの連絡が図書館からあったので借り出して読んでいる。1年位待った本だ。読み出したがちょっとがっかりしている。樹木希林が書き下した本とばかり思っていたがそういうことではなく彼女が色々な雑誌などで受けたインタビューの受け答えの切り貼り集だった。どの言葉をどう集めるかは編集者が決めているようで編集者の作品といっていい感じさえする。死の3ヵ月後に出されており遺族の了解はあったにせよ樹木希林本人が納得して出版したものでもないように思える。見方を変えれば話題性に乗ったほとんど金儲けのための出版に思えてくる。選んである本人の言葉もあたり障りのないものばかりで少なくとも自分にとっては普通の言葉が殆どのように感じる。もっと毒々しいことも言っているはずだがと思ってしまう。もっといえば樹木希林の自慢を集めたところもあるようでもある。読み続けることができなくなる、耐えられなくなる。
勿論、そうだったのかといった裏話のようなところが色々あって、気を取り直して読み進む。 程なく読み終えた。
何故にこの本がベストセラーの一位を独走するのか、そちらのほうに興味がある。普通でなくなってしまった世の中というものが今眼前を流れているということかもしれない。もっと何かを表しているようにも思えるがまだ分からない。

全てを受け入れて眺めていく、いつものようにそう思えば面白い世の中ではある様だ。

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