移ろっていく季節と短歌と
先の見えない時間が流れていくが時々、やったぜ、と言いたくなる時もある、生きているということは確かに面白い。
近頃の やったぜ、は短歌だ。時々短歌を作って遊んでいたが数か月前からNHK短歌に投稿するようになった。1週間に一つの割合で提示されたテーマで歌を詠んでネットで送る、これの繰り返しだったが、ある日自分のスマホに突然NHKから電話が入ってあなたのxxという短歌が入選作に選ばれました、とある。エッと思うが確かに言われている歌を送った記憶がある。3週間くらい後に放送され次の月のテキストに掲載されるが放送の寸前まで他言しないようにと釘を刺されて電話は終わる、やったぜ、だ。毎週発表される入選歌は9つ位だから、ちょっとしたものだと気分がいい。
桜 散り遠くを見ていたツグミ去る世界と別れゆく日もこうか
というのがその入選歌だ。テーマは「別れ」で、IPADをいじりながら言葉を組み立てていたが何かのタイミングで言葉がふっと降ってきた記憶がよみがえる、自分にしてはなかなかいい、しかしちょっときついか、と思いながらも投稿した。
4月になって掲載されたテキストを取り寄せて改めて眺めてみるがもう感激はやや薄れている、冊子としてのテキストがごちゃごちゃした編集になっているのばかりが目につく。流れて行く時は止められない。
色々あったがともかく4月も今日で終わる。人間世界がどんなに不安で息苦しかろうと季節はこともなげに移ろっていく。そんな地球に暮らしている事が心強くもある。
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