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2020年6月28日 (日)

志賀島の鳥が

 

コロナ騒ぎで、集まって野鳥を見るという機会がこのところなかったが、そろそろ自粛も抑えめになってきたこともあり、先週、鳥仲間の呼びかけに応じて海の中道から志賀島エリアの鳥見を楽しんだ。
博多湾に飛来するコアジサシを見たり、ミサゴの営巣を見たりした後、志賀島北にある沖津島でウチヤマセンニュウ(Locustella pleskei)を観察した。ウチヤマセンニュウはスズメ目ウグイス科のウグイス位の鳥で 環境省のレッドリスト2020では絶滅危惧IB類(EN)(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)となっている。IUCNではVULNERABLEでこれより1段低いが絶滅危惧種であることには変わりない。福岡県の希少野生生物のページでは県内では生息箇所が3カ所と限られており,福岡市西区大机島,福岡市東区志賀島属島沖津島,宗像市沖ノ島の3カ所に夏鳥として渡来する、いずれの生息地でも確実な生息数の推定は行われていないが,大机島,沖ノ島は50~100つがい,沖津島は数つがいと考えられる、との記述がある。朝鮮半島,沿海州,九州,および紀伊半島の沿岸,伊豆七島の島嶼で繁殖し、冬は中国南部からインドシナ半島で越冬してるという(Bird Research News Vol.5 No.5 )。
2007年に三宅島で一度見たことがあるがそれ以来だ。今回は写真はうまく撮れなかった、添付は2007年三宅島で撮った写真だ。声は今回やっとなんとか録音できた(下)。Uchiyama20070526aa

 


沖津島は志賀島の北にある小さな島で普段は浅瀬で隔てられているが干潮では歩いて渡ることが可能なことがある。今回は干潮ピークのやや前に長靴で渡って観察した。4羽位が姿や鳴き声で確認でき、もう少しは居る感じだったが10羽以下ではある様だ、数は少ない。ウグイスに似た姿で見て感動するというほどではないがその希少価値に頑張れ!と何か心に響くものがある。センニュウの名は江戸時代の百科事典である和漢三才圖會に仙遊鳥(せんゆうどり)とあったのがなまってセンニュウになったものと考えられている。見ているとすぐに茂みに潜入してしまうので相応しい名前のようにも思えてくる。

のんびりと時間を過ごすが久しぶりの長い日なた歩きで少々疲れて早めに帰宅した。
この日は部分日食でもある、帰りながら車のサンバイザー越しに見える太陽が心なしか欠けていくのが面白い。自宅に帰りつくころ丁度欠け方が最大となった、壁に写る木漏Komorebi0621a れ日がそれぞれに三日月になっているのもまた面白い(添付写真)。

コロナコロナで何かと制約されるが、ウイルスとは違う自然の営みに触れることでやっと心が休まる日々が続くような気がしている。

 

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