近くの池のハスがめっきり少なくなった
このところ昼間は暑くてとても歩く気がしないのでもっぱら朝食前に近くの池を3つめぐるのを日課のように続けている。毎日違った生き物の表情に出会うのが面白い。このところ気になっているのはハスだ。
近くの鹿助池という蓮池のハスが年ごとに減少してきて、今年はもう咲かないかもしれないと8月の初め頃には感じられていた。 蕾がなかなか現れないので今年はもうダメかと思っていたが、ある日、池の南半分のガマやハスの茂みの中央付近に一つ咲いているのがかろうじて見えた、8月14日のことだ(写真右上)。少し安心した。
その内、周回道路沿いにも2つ蕾を見つけることができてやっと近くにも見れそうだと期待していると8月17日に開き加減となったハスをやっと近くで見ることができた(写真左)。次第に蕾の数が増え一日に3つ位が開いているのを見ることができるようにもなったが、少し前までの池一面のハスの風景からは程遠い。南半分に偏っているのは南側から新しい水が供給されるよう になっているのと関係があるような気がしている。北側の排水口にゆっくり流れていく間に水が悪くなっているのかもしれない、それにはやはりアカミミガメが関係しているのかもしれないと思ってしまう。
日本固有のカメなどの水生生物が外来のミシシッピィアカミミガメによって駆逐されていることは国内で広く認められているようで、環境省は日本の固有環境を保全するためこのアカミミガメを緊急対策外来種に指定 して管理者に防除を促しているようだ。ハスの茎や根も食べていると考えられているし排泄物もあるだろう。この池でもかなりの数のミシシッピィアカミミガメが居る様で、あっちこっちで見かける(写真右)。もとはミドリガメとして夜店などで子供向けに広く売られていたカメだが子供の手では育てられなくて池に多数捨てられていったといわれる。
いずれにせよハスの復活には水抜きしてクリーンアップするのが一番のようだが結構な手間と費用が掛かりでそう直ぐには行えまい。取りあえずカメが入れない網で囲われたエリアを作っての観察が市によってはじめられてはいるがエリアの中にハスが復活する様子はまだ見られない。長丁場の対策になる様だ。 所詮生き物の世界だ、ハスが枯れてしまうのも、人間が池に捨てた外来カメがはびこってしまうのも、自然のサイクルの一つなのだろう。人間という生物の対応も含めて、自然ということなのだろう。
今後どうなっていくか、それが面白い。
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