首羅山遺跡を見てみようと
図書館の「九州の中世 4 神仏と祈りの情景」という本を暫く眺めていたら、ここに出てくる首羅山遺跡というのが引っかかって、何だろう国の史跡に指定されていて福岡市の近くにあるがよく知らないと、取りあえず出かけて見ることにした。事前にネットで少し調べると今年2月には首羅山登山道完成とある、地元も国指定となったので張り切っているようだ。
10時前に家を出て11時前に登り口の白山神社前に到着する。場所は糟屋郡久山町で福岡平野から直方方面の犬鳴峠に向かう道のそばにある感じだ。駐車場はネット情報(ヤマレコ)に白山神社に10台くらいはとめられる駐車場があるとあり、とりあえずそこを目指した。着くとウ イークデイということもありクルマは1台もない。白山神社の社殿は大正の頃建てられたもので古さは無い。もとは山頂部にあったらしく伝承では天平年間の開山ということのようだ。昔は350もの坊がある大社だったが安土桃山の頃にすべて焼失したという。その跡が見つかって史跡ということになったようだ。道標に従って登り道に入る。ロープが張ってある内側には入るなということらしいが遺跡の痕跡は全く見えない。道はこのロープを持たなければ危ないほどの急登で気楽な散歩道では全くなかった。登りにくい。展望所までとにか
く行く。ここで眺めを見ながら休憩、おにぎりを食べていると、その匂いでスズメバチがやって来る、心休まるところがない。
さらに上がると突然舗装道路に出る。ダンプも止まっている。どういうことだろうと訝りながら少し下って左へまた山道に入る、依然急登だ。山頂まではまだ大分ありそうなのもあり道も見とおせないのもあり少し上ったところで嫌気がさして中止とする。
元来た道を下山。ここまでには国指定遺跡というところは表示も全くない、見れる遺跡は頂上部のみのようだ。しょうがない。その気になればまた来るか。
結局久し振りに山頂まで行かない山登りをした、という位だが こんなものだろう。 鳥も少なかったが下りでヤマガラの6羽位の群れ(一家?)に遭遇、少しは見れた気にもなった。
帰りに近くの猪野にケリでもいないかと寄ってみるが、ダイサギのみしか見えない。あきらめてクルマで動き出したところでチョウゲンボウとケリらしい姿が見えるが、稲穂に潜っているのかそれ以上は見えない、稲刈り後の見やすい時期にまた来るかとも思ってしまう。
こうして9月がのんびり過ぎていく。緩い生き方が心地よくもある。
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