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2020年10月28日 (水)

野鳥の名前の判定に自信を持てない場面が目に付いてきた

野鳥を見ながらのんびり過ごしているが、悩ましいことも幾つかある。何といっても悩ましいのが名前の判定だ。野鳥を見る面白さの何割かがその鳥は何かを認識して親しむところにあるような気がしている。ペットのようにそれぞれの個体に名前をつけて認識すればいいのだがそれはとてもできない。せめて種で認識したいということになる。
Daizenmunaguro1020a 最近で悩ましく思ったのが幾つかあって、例えば、ダイゼンとムナグロだ。大授絡みの様な大きな干潟に行くと数多くのシギチに出会う。識別は相当に悩ましいのだが時間をかけて図鑑と見比べながら見ていけば何とかわからなくもない、困るのは目につくダイゼンと見えるシギには本当はムナグロも混じっているのではないかというあたりだ。大きさはムナグロが少し小さいが大きさだけでは何とも言えない。ムナグロは淡水面にいるのが普通のようだが渡りの途中では干潟にも寄ることもあるだろう。図鑑で見る限りよく似ている。決定的な判別点は踵のところに退化した親指の痕跡があるかないかで、あればダイゼン、無ければムナグロというのだが、遠くからはなかなか見れない。写真判定ということになるが写真でもわかる写真がなかなか撮れない。とどのつまり、はっきりした写真が撮れない限りここは海だからダイゼンだろうということになってしまう。例えば添付の写真のように大きさからすると手前のは明らかに小さくてムナグロの若鳥の疑いがあるが、決定できるほどではない。大授絡みから帰って写真を見直していくとこんなことがボロボロ出てくる。
最近ではコサメビタキとサメビタキの判定だ。日光で見ている時はコサメビタキと思えばほぼ間違いなかったが、福岡へくると渡りの途中のサメビタキが結構いるようだ。注意してみる必要が出てくるが、動きが速くて腹の模様でそうかな、と思う位で自信が持てない。これも写真判定による必要が出てくる。決定的な判別点は目とくちばしの間がはっきり白いのがコサメビタキそうでないSamebtk1026a のがサメビタキというところや、羽を畳んだ状態で初列の長さがが長いのがサメビタキということになる。エゾビタキも長いのだが、こちらは胸の模様が濃いので区別できる。例えば2日前に南公園で撮った右の写真はサメビタキ、下が去年撮ったコサメビタキ。やっとわかるようになってきた。

Kosame20191006 サギも色々悩ましい。コサギは解りやすいと思っていたら、先月近くの溜池に来ていたコサギと思しきサギが別のコサギになわばりを荒らされたかの如く激しく追い払われていた、追われたサギの足は撮った写真をよくみると黄色だ、これは何だろう。コサギは足の先だけが靴下をはいたように黄色くなるというのが特徴だからこれはコサギではなWkurosagij1011a いということになるがコサギの幼鳥はこういうこともある様だ。または白いクロサギということかもしれない。サイズからはコサギとほぼ同じで足が黄色くくちばしも黒い。海岸沿いに生息しているがここらはミサゴも来るくらいで海から遠いともいえない。地元のコサギから激しい攻撃を受けているところを見ると白いクロサギが迷い込んだと見るのがそれらしく思える。

日本で見られる野鳥の種類は660種といわれていて昆虫の10000種といわれる数に比べて圧倒的に少ないがそれでも何だろうと迷う場面が色々出てくる。生き物の世界は奥深い。遠い未来まで人間がその頂点に立ち続けることができるのだろうか。

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