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2020年10月12日 (月)

学術会議任命拒否問題が奇妙で面白い

このところの学術会議任命拒否問題が奇妙で何かの本質をさらけ出しているようでちょっと面白い。

そもそも機械的に申請を首相が認可することになっているということ自体のおかしさを何故マスコミは正面から突かないのだろうか。学術会議はその委員推薦の過程を何故明らかにしようとしないのだろうか、マスコミはそこを何故触ろうとしないのだろうか。ここらあたりの振る舞いを見ていると戦前のお国のためにという空気に乗って行ったマスコミの体質がもろに出てきているようで恐ろしくなる。ここでは任命拒否を悪と捉えそれに沿った報道ばかりで埋め尽くされている。根本的におかしなところは無いのかの視点が希薄であり状況によっていかようにも動くマスコミの無責任さばかりが目に付く。勿論学術会議側の対応も奇妙だ、本質論から常に逃げている。該当者を何故どうやって推薦したのか、一言もない。どんな人であれ必ず首相が推薦を承認する決まりになっているということ自体のおかしさを、正面から誰も説明しようとしない。極めて不透明だ。昔大学闘争が華やかだったころの大学の封建的体質を思い出してしまう。本当に学問の自由が侵されているのか、本当は学術会議内の権力が侵されているだけなのではないか、そのような偉そうなことを言えるほどに学術会議は開かれているのか、疑問だらけだ。無論政府側の問答無用な態度もどうかとは思うが、どちらかといえば学術会議及びマスコミ側のおかしさを強く感じてしまう。

昔の、権力を振り回す学者の姿を思い出してしまう、嫌な時代がまた来るのだろうか。人間という生物のやることはこんなものなのかもしれない。

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