サクラの開花日予想がはずれ
自分でやっている桜の開花予想は今年は大外れとなってしまった(予想3/18 結果3/12 @福岡)。原因ははっきりしている。標準的な積算法の利用を疑って今年の開花日予想に去年の開花日の積算値を用いたからだ。
数年前のブログにも書いておいたが、桜開花予想については、気象庁の資料を参考に、温度変換日数法という方法を用いている。各日が標準とする気温(ここでは15℃)の日に換算してどのくらいの長さの日相当となるかを各日の平均気温から適当な換算式(=EXP(9500*(日平均気温+273.15-288.15)/((日平均気温+273.15)*288.15)))を用いて計算しこれを 決めた起算日(ここでは2月1日とした)から足していき、一定値に達した時(福岡では24.6以上)を開花日とする手法で自分なりに予測していた。積分的手法だ。
今年も以前通りの値(24.6)を用いて開花日としておけば3/11開花予想となり、ほぼ当たりだった。
一昨年の秋は気温が高くこの影響で去年の開花は標準的な予測よりも大分遅かった(予測3/14 結果3/21)、この前年秋の高温による開花遅れの予測も手法があるのだが(チルユニット補正)ちょっと厄介で、やってみても精度が少し上がるくらいの感じだったと記憶していて、このところやっていなかった。標準木の感度が変わってきているのではないかとひそかに疑っていて、昨年秋の気温が平年並みであった限りこれまで通りの積算値(24.6)で開花とすべきところを、3/21開花だった昨年の実績値(29.0)をそのまま用いていたのがよくなかった。
素直さが失われてきている。深慮が失われてきている。年を取っていくとはこういうことなのだろうか。
もっとも、こんなことをやっていると自分の経年変化が客観的に分かるようで、そのことそのものは貴重な気がしている。
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