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2021年5月24日 (月)

幾種ものアジサイやイヌビワハマキモドキや

コロナのせいか歳のせいか、近頃は庭の樹や草花に費やす時間が増えている。

ツバキにつくチャドクガや、発見したコガタスズメバチの巣の騒ぎも終息して、今はアジサイがちょっと気になっている。この家の庭木は越してくる前は両親が面倒を見ていたものだが種類が結構多くて、もしかしたら両親が50年前位に地上げの代替住宅として取得した時点で元の持ち主によって大多数の庭木は植えられていたのかもしれない。
アジサイについては生命力が強いのでどんどん刈り込まないと裏庭Shichidnka0523a をたちまち占領しそうに思えて厄介な植物だとすら思えていた。
Yamaajsai0523a 鉢植えのアジサイが1つあってちょっといい花を咲かせるので何だろうと調べたら、シチダンカと判明した(写真右)。シーボルトが幕末に見出して以来ずっと確認されず、60数年前に六甲山で再発見されたといわれている、それなりの花だ。地植えのアジサイはガクアジサイと普通のアジサイばかりと思っていたが、インスタに写真を上げるに当たって一応調べて見ると、単純ではない、と判明。綺麗なガクアジサイと思っていたものは、葉の形や花から判断してヤマアジサイのようだ(写真左)、またよく見たらそれ程綺麗でもないガクアジサイもあって、どうやらこれが原種といわれるガクアジサイのようだ。今花が開いているアジサイは少し品があるのでもしかしたらホンアジサイかと思っていたが、ホンアジサイは葉に光沢があると図鑑やネットにあり、この葉には光沢がないところをみると所謂西洋アジサイのようだ。庭には光沢のある葉の株も別に見つかって、未だ咲いていないが葉が他と少々違うことから、どうやらこれがホンアジサイのようだと目星が付く。ただ、アジサイには園芸種が幾つも開発されているようで花が咲いてみないと、結局は解らないようだ。
アジサイで少しばかり勉強した。

庭の花の写真を写していると、花壇エリアの草の葉に小さいがちょっといい蛾がとまっているのに気づき、写真に撮ってネットで調べる。写真Hamaki0523aa で検索すると変な候補が出てくるのが常なので、大抵は見た目を少し細かく言い表して言葉で画像検索し、出てきた画像を目で探すやり方を取っている。この蛾は「小さくて三角の綺麗な蛾」としてみたら程なく当たりが出た。
イヌビワハマキモドキという蛾だ。「みんなでつくる日本産蛾類図鑑」というサイトで見つかった。国内で確認記録のあるのは神奈川,千葉,福岡,長崎とあり、ここ福岡にいてもおかしくない。この蛾について日本語のwikipediaには記載が無いが英語版には学名のChoreutis japonicaで項目ページがある。japonicaとつく日本にしかいない蛾なのに、という気がする一方で、シーボルト以来の海外から日本を見る目というものを感じてしまう。
イヌビワが食草とある、そういえば小さいイチジクの様な実のなる雑木が庭のどこかに生えていたような気がする、あのことかと思う。

こんなことに毎日のように遭遇している。我々は生物に囲まれて生活している、その生物の種類は果てしなく多様だ、そのことを毎日思い知らされている。ずーと生きていると段々自分の生物界での立ち位置が何やら分かってくるような気がする、そのためにも自分は生かされ続けているのではないか、そういうことすら思ってしまう。


この先何が起こっていくのでろうか、見続けていくだけでも十分面白そうだ

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