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2021年6月29日 (火)

気象を眺めて過ごすのも楽ではない

10数年前に気象予報士の資格を取って以来毎朝MSM,GSM,高層気象データ等の各種気象データをネットで取得して,処理して眺めて、自分なりに現状の気象の理解と先の予測を行っているが、このところ気象データの出方が優しくなくなって時間がかかってきている。

気象庁によるMSMやGSMの数値データは変わらず京大のサイトから取得できているが、計測データである高層21062815k5x1 気象データやアメダスデータ、世界各地のsynopデータなどはサイトの都合でデータの取得が容易でなくなったり、便利なサイトが消滅したのもあって、以前より随分手間がかかるようになってしまった。

今年3月からアメダスはエクセルから直接サイトデータを取得できなくなった。今はパソコンにデータを取り込み使うには一旦手作業で各地のデータのページをhtmlで保存してこれにエクセルから アクセスするように手順を変えている、GMSやMSMの答え合わせとして用いる位の範囲ならそう大したことでもない。アメダスで局地天気図(例えば右図)を書いてみるのが福岡というこの地方の気象の理解には大変有効と思って使っていたのだがこれに使う約40地点のデータを手作業で保存していくのは相当に手間で、まだ困っている。UWSCというソフトを使えば取りあえずの自動化はできそうで試しに数点の取り込みをやらせてみたが相当に遅く並行作業もできないのでまだ全面適用には至っていない。力技の日々が続く。

暫く手こずっていたのが高層気象データの中国からのデータだ。世界中の高層気象データ(気象ゾンデのデータ)をまとめて見やすいデジタルで出している米国wyoming大のサイトからは中国のデータが2020年の1月から全て除かれて、別のogimetというサイトから生データである暗号の様なTEMPデータを読み込んで処理していた。今月に入って中国のこのデータが、公開されている仕様とは少し違った表記を含むようになって、うまくグラフ(例えば下左図の様な、気温、風速風向、相当温位の高度変化)が書けない日々が続いた。地上付近のデータを含まなくなったり、TTAAと称されるデータ群では決められた気圧高度のデータだけで構成する約束のはずがそうBeijin0627 でないデータも時々含むようになったり、という調子だ。地上のデータは別途synopデータを読み込むようにしたり、中間的な気圧高度データはそれなりに使うような手順を挿入したりしてなんとか動くようになった。しかし何しろエクセル処理でやっているので出来ることには限りがある、ここらが限界だ。
世界各地の地上データについてはこれまで処理済みの見やすいデータが英国のweathercastのサイトにあってこれをエクセルで直接読み出して使っていたが、数か月前にサイトごと無くなってしまい、今は地上データも暗号のようなsynopデータをogimetのサイトから一々読み出し物理量に変換する手順でエクセル取得している。手間の増加はかなりだ。

ここへきて世界各サイトで変更等が重なったのは多分サイトのセキュリティ上の問題があったのだろう。シンプルな時代は終わりつつあるようだ。個人でオープンに情報を取得・処理するのはもう時代が許さなくなっているのかもしれない。
しかし更にこれを突き抜けた先には個人がすべてにアクセス出来て存分に楽しめる時代があるよう思えてならない。まだまだ人類の技術は幼稚な段階なのだろう、1000年先が見てみたい、そればかりだ。

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2021年6月25日 (金)

またコロナのことを書き残す

コロナのことを何でもまた書いてみる。今しか感じることのできないことだ。


10日位前に近くの医院で1回目の新型コロナワクチン接種を受けた。ファイザーのワクチンだ。通常の診察の合間に接種をやっている形で待合室にワクチン接種待ちの人の姿は多くはない。これで済むならこれでいい。接種は接種量が少ないためかすぐ終わり待機場所で30分過ごす。何とも無い。風呂はいいが運動はなし、とあり、散歩は止める。散歩位ならいいのかもしれない。2回目は3週間後でこちらは何らかのダメージが体に来る可能性があるようだ。ただし若い人ほど要警戒のようで、年寄りはそれほど心配するほどでは無かろうと思っている。この日は少し睡眠不足気味で接種を受けた、ネット情報では睡眠不足がワクチンの”つき”に最もよくないらしいとある、どちらかというとこちらの方が心配だ。
自分自身が接種を受けると、日本はどうしてこうも接種が進まないのかという憤りは収まってしまうのは我ながら情けない気がしてくる。結局は自分の事第一なんだ、こんな事態では恐らく多くの人もそうなんだろう、と思ってしまう。ともかくコロナの精神的な閉塞感はワクチンでずいぶん和らぐようだ。2回目を打ってしまうともっとなのだろう。「気が緩む」と表現される状態になって社会的な警戒感が薄れてくることから イギリスでの再流行のような事態になってしまう可能性も、確かKyogijyo2021 にと解る。

オリンピックの議論がいつまでも騒がしい。アスリートファーストでは何とか開催してあげたい、と思う。無観客が前提で開催とすべきだったのだろう。コロナ感染に顕著な好転があれば観客を入れることも考慮するという位がいいところなのだろう。少しでも観客を入れようとするのは、無観客ではスポンサーに対する申し訳が立たないと思ってのことだろうか。IOCからの圧力があるのだろうか。本当のところを伝わるようにしないと運営に対する不信感が増すだけのように思える。

東京2020ライブサイトやパブリックビューイングの中止決定も如何にも遅い。都内の計画はすべて中止と数日前にやっと発表されたが、都外の熊本などでの催しについては未だだ。熊本側は中止でもいいと東京都側に伝えているようだが東京都による正式な中止決定は未だに無い。このコロナ時代にパブリックビューイングなど密を生むだけのイベントを公共で行うのは如何にも認識がボケている、コロナ前に決めた計画が中止決定されないままずるずるここまできたということのようだ。間違いを認めない、一度決めると変えられない、典型的お役人仕事だ。こんなのを見ているとオリンピック全体の運営の頼りなさによるトラブルがまだまだぼろぼろと出てきそうな気がする。


競技開始となる7月21日はもうそこに迫っている。どうなるか。

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2021年6月20日 (日)

突然インスタグラムのアカウントにアクセスできなくなる

コロナの勢いは少しは減ってきてはいて緊急事態宣言も終わりになるが、イギリスの例を見てもワクチンを50%打っても次の波は抑えられないようで、じきにまた増えだすのは避けられないだろう、ワクチンを打っても遠出しにくい日々がまだしばらく続きそうな予感がある。

そんなこともあってパソコンへ向かいあう時間が増えているようだ、それもあまり心地のいいものでもない。エッということも時々起こる。
近頃エッと思わさせられたのはインスタグラムの停止だ。インスタへほぼ毎日投稿しているが、多くをパソコンから行っていて、インスタの状況チェックも自分のページをパソコンから見ることが多い。
2週間くらい前、インスタをパソコンで開こうとしたら突然画面に 「アプリ上で情報を確認してからアカウントに戻ってください。アカウントに不審なアクティビティがありました。アカウントに再びアクセスするには、Instagramアプリから本人確認を行ってください。」との文字が表示されインスタにアクセスできなくなった。どういうことか分からないがインスタの使用がストップさせられたということのようだ。これは困る。
書いてある意味がしばらくは飲み込めなかったが、これはスマホからアクセスして表示に従えということか、と手元のスマホのアプリでインスタにアクセスする。すると本人確認をするので顔のカメラ映像を表示された丸に入れろ、と指示される。そのようにするとゆっくり顔を左に回せと次の指示が出る、うまく確認できないのかなかなか次のステップに移らないので何度も左へ顔を回す、5回くらい色々やるとやっと次は右へ顔をゆっくり回せとくる、何だか事件の犯人のような扱いだ、不愉快になるがしょうがない。今度は1回で決まったのか確認終了となり、めでたくインスタへのアクセスが再開できるようになった。誰かが自分のIDに不正アクセスをしようとした、ということのように思われるが、そんな説明は一切ない。数日後にまた同じようなことが起こった。またかと今度はあきらめて同じことを繰り返してとにかく再開されたが釈然としない。その横暴さがどうにも不愉快だ。

インスタグラムやツイッター等は世界共通の自己表現ツールとなってきているが、それをコントロールしているのは得体のしれない外国企業だ、ここに民主主義はない。一方的な指示があるだけだ、好きなように仕様も変えられる。今年になってトランプがツイッター社により永久停止処分となった、フェイスブックも無期限停止としたがこちらは暫くして何故か2年停止に緩和された、という一連の事態がおこり、これは記憶に新しい。永久停止は大統領就任式を前にしたトランプの投稿が行き過ぎたものだったからだということのようだが、読んでもそこまでのことは感じられないし、これは検閲そのものではないか、誰がどんな判断でそれを行っているのか、釈然としない。世界的な独裁的言論統制が1企業の手でこんな風に行えてしまうというのは如何なものかとどうしても思ってしまう。これが今日現在の社会ということのようだ。最初は納得されやすい統制から始まってとんでもないところまで独裁的統制は行きついてしまうというのが歴史の示すところだ。
こんな世界共通インフラを握った私企業の独裁にどうやって立ち向かえばいいのだろうか。直ぐにはわからない。でも、考えねば。

コロナで日々退屈な時間は流れていくが、考えねば、と思うことに幾つも突き当たる。ボロボロとこぼれ落ちていく時間が空しくもある。

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2021年6月12日 (土)

反田のピアノとショスタコ―ビッチの打楽器が面白い

このところ梅雨は中休み状態だったがそれももう終わりで今日の昼からまた雨の日々が始まった。
如何にも丁寧な梅雨という感じがする。毎日公表される世界各地の高層大気ゾンデデータから低層(高度250m)や高層(9500m)の天気図21060312h250mtemo を描いて眺めているがこのところシベリア方面の低層の気温がみるみる上がっている(右図、赤く塗った領域は気温20度以上、青は10度以下)。夏至が近くなって白夜になりつつあり大陸北部が冷えにくくなってきているようだ。それでもオホーツクの冷気は未だ頑張っていて梅雨前線は押しあがりそうにない。毎年のことなのだろう。温暖化でも太陽と地球との関係に変わりはなく梅雨は早く始まっても簡単には終わりそうにない、巨大なメカニズムだ。
うっとうしいコロナの梅雨は気晴らしが必要だ。梅雨の中休みになる前の、今から1週間くらい前、九州交響楽団の定期演奏会を聴きにアクロスへ出かけた。
プログラムは
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
9kyo210603 ショスタコーヴィチ/交響曲第 15 番 イ長調 作品141
指揮 : 熊倉優
ピアノ : 反田恭平
だが、指揮とピアノは元々外国人の予定だったものをコロナの渡航制限で来日できず、4月頃日本人への交代が発表されていた。元は指揮 : アンドリス・ポーガ ピアノ : チェ・ヒョンロク でどちらも全く知らない人でもあり、交代したピアノの反田の名はよく聞いていて一度は見てみたいと思っていた、ちょうどよかったと思えていた。
席は3Fの左壁前。ピアノやオーケストラ配置を真上近くから見る形で、よく見える、但し少し怖い。ピアノの手の動きなどはテレビや映画で見るような真上からの視点だ、よく解る。オーケストラの奥の打楽器の配置や動きなどもよく見えて面白い(右下は開演前の状況)。
ラフマニノフ2番は有名な曲で、映画アラビアのロレンスの中で多用されてもいる。たまたま前日BSで再放送されたばかりで砂漠のシーンをいやでも思い出す。ピアノの手の動きが面白い。右手と左手がそう離れずに動き回る。激しい動きが続くがミスタッチというものがない、当然なのだろうが不思議なくらいだ。プロフェッショナルな技巧が光る。万雷の拍手でピアノソロ曲 をアンコールとして演奏した。ピアノの指慣らしのような曲でやたらに指が動き回る。恐らく日常的に指慣らしとして弾いている曲なのだろう。それでもちゃんと音楽らしく弾く。
後で調べると モシュコフスキー/15の技巧的練習曲集 作品72 より 第6番 へ長調 だった、ピアノ弾Kyukyo0603 きの内輪では技術を磨く知られた曲なのだろう。
次のショスタコービッチの15番は全く初めて聞く曲だ、最後の交響曲という。音の動きがめまぐるしいが特に打楽器が多彩だ。真上からの眺めではあちこち打楽器チームが活躍しているのがよくわかる。打楽器の種類や人数も通常の数倍いる感じだ。感動というものはないがとにかく面白い。こんな作曲はどうやってやるのだろうと素直に思ってしまう。

いいものを見た。いいものを聞いたというべきなのだろうがこの日に限っては視覚的インパクトが強い。こんな席でこんな曲に相対するのもたまにはいい。

コロナを気にせずに出かけられる日々が待ち遠し。

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2021年6月 5日 (土)

2021年05月の福岡市南区周辺の野鳥

5月に入ると鳥たちは子育てに忙しい。スズメやカラスはいち早く育っていてこの時期若鳥が一気に増えてにぎやかになる。近くの新市楽池ではバンが6羽の雛を孵したがみるみるヒナは消えていき6月初め現在では一羽っきりにまでなってしまった、カラスなど天敵が多い感じだ。

手元のメモに残された記録は下記の通り:

2021.5.1 14時 曇り/小雨 7Cu/Sc040/020 風力3-4 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:チュウダイサギ1、スズメ20、マガモ♂1 新市楽池:マガモ♂1 鹿助池:アオサギ2,スズメ10、ムクドリ2

1ooruri0503a1a 2021.5.3 9時0 油山市民の森の野鳥
 ホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、オオルリ、キビタキ声、カワラヒワ、ウグイス声、ソウシチョウ声、サシバ

2021.5.4 13時 曇り 糸島市千寿院の滝の野鳥
 オオルリさえずり2、ツツドリ声1,ヒヨドリ、(ジャコウアゲハ、ニホンカワトンボ) 姉子の浜 アオサギ1

2hoojiro0507c2 2021.5.5 15時0 晴れ 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:スズメ10-20、マガモ1♂、カワラヒワ声、キジバト声1、ツバメ1 新市楽池:アオサギ1、スズメ2 鹿助池:アオサギ1、シジュウカラ2、ハシブトガラス2、バン声1、メジロさえずり、スズメ10
 
2021.5.6 16時 晴れ 風力 1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ8、マガモ3♂2♀1、ヤマガラ1、スズメ、エナガ声4-5、コゲラ声 新市楽池:アオサギ1、エナガ2-3、チュウダイサギ通過1、(モンシロ多し)、鹿助池:、バン1、スズメ6、カワラヒワ声、
 
2021.5.7 10時30分-13時 曇り時々雨 油山市民の森 
ホオジロ、ウグイス声、ヒヨドリ多し、アオゲラ、(シマゴマ不在)

 福岡市3kaituburi0513aa 城南図書館裏西ノ堤池の野鳥
カワウ2、マガモ3♂2♀1、スズメ30-40、ドバト30、ツバメ2-3

2021.5.8 16時 曇り8Ac070 風力 1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:マガモ3♂2♀1、スズメ 新市楽池:スズメ3、 鹿助池:スズメ15、ドバト2-3、キジバト1、バン1、アオサギ1、コゲラ声1、ムクドリ声、

2021.5.9 10時0 曇り 風力0-1 福岡市鴻巣山の野鳥 コサメ4suzume0513a  ビタキ疑、メジロ、マミジロ疑、ハシブトガラス、ウグイス、ヤマガラ、コゲラ 

2021.5.10 9時20 曇り8Cu040 風力 1 福岡市鴻巣山の野鳥 シジュウカラ1-4、エナガ3-5、コゲラ声1-2、ハシブトガラス10、

2021.5.11 13時50 曇り8Cu040 風力 1 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:アオサギ1、 新市楽池:バン1、キジバト1、ハシブトガラス1 鹿助池:スズメ2、バン声1、ハシブトガラス2、メジロ1、

2021.5.13 10時30 曇り 風力1-2  福岡市南5kijibato0513a 区長丘周辺の野鳥 中公園:カワラヒワ3、スズメ10、ムクドリ5-6、間:キジバト1   新市楽池:バン1、アオサギ1、シジュウカラ声1 鹿助池:アオサギ2、ハシブトガラス2、コゲラ声1、ムクドリ2、キジバト1、スズメ6-8、カイツブリ1、バン声1、

2021.5.14 10時05-11時40  晴れ/曇り 4Cu030 風力1-2 福岡市油山片江展望台の野鳥  
ハチクマ約160、カワラヒワ2、サンシ6hachikuma0514bab1 ョウクイ声1、ツバメ、カラス、メジロ、ソウシチョウ  

2021.5.15 16時30 曇り/小雨 8Cu/Sc010  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:、アオサギ1、  新市楽池:バン1、、キジバト1、カワラヒワ1、 

2021.5.16 14時40 曇り/小雨 8Cu/Sc025 風力 3+ 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:なし 新市楽池:アオサギ1、、鹿助池:スズメ3、ツバメ1、チュウダイサギ1、カイツブリ声1、ハシブトガラス2

2021.5.17 16時40 曇り 8Cu/Sc030 風力 2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:カワラヒワ1、スズメ20、ツバメ3、 新市楽池:アオサギ1、、鹿助池:ムクドリ2、スズメ10、ドバト2、カイツブリ2、ムクドリ1

2021.5.19 18時0 曇り 風力 1 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:なし、 新市楽池:アオサギ1、鹿助7kawarahw0515ax11 池:アオサギ1、ムクドリ3-4、スズメ、バン1、カイツブリ声、ハシブトガラス5、

2021.5.21 13時30 曇り 風力 2-3 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:なし 新市楽池:バン親2+雛6、、鹿助池:バン8mukudori0517a 声2、スズメ若11

2021.5.22 11時0 晴れ 5Cu020 風力 1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:アオサギ1、スズメ6、 新市楽池:バン親2+雛3-4、

2021.5.23 11時30 福岡県宗像市鐘崎織幡神社
トビ約10、(アサギマダラ8頭)

2021.5.24 15時30 曇り 7Cu020 風力9tsubame0517a2a 0-1 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:なし、 新市楽池:バン親2+雛4、アオサギ1、ハシブトガラス1   鹿助池:スズメ、ムクドリ

2021.5.25 9時-12時 曇り 8Cu020  福岡市油山の野鳥
油山観音、市民の森ゲート->梅園上ヘアピンカーブ
Rサンコウチョウ声、メジロ声、オオルリ、キビタキ、エナガ、シジュカラ、ヤマガラ
(サンコウチョウには会わず)

2021.5.26 13時30 曇10banhina0521c り 8Cu020 風力 1   福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:スズメ、シジュウカラ1、チュウダイサギ1、新市楽池:バン親2+雛4、ハシブトガラス1 、ハクセキレイ1、スズメ ,鹿助池:マガモ2♂♀、スズメ、ツバメ1

2021.5.27 13時30 曇り  福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:スズメ、新市楽池:バン親2+雛1

2021.5.28 13時30 曇り 8Sc030 風力0-1 福岡市鴻巣山周辺の野鳥 鴻巣山 メジロ声、シジュウカラ声、 ハシブト20位、  新市楽池11kibitaki0523a1x  風力2-3:マガモ2♂♀ 中公園:マガモ2♂♀、アオサギ1,ツバメ1

2021.5.30 17:30   福岡市南区長丘周辺の野鳥、 新市楽池:バン親2+雛2、アオサギ1,鹿助池:なし 中公園:コゲラ1,ハシブトガラス若1、 

写真は上から 
 オオルリ(5/3) ホオジロ(5/7) カイツブリ(5/13) スズメ(5/13) キジバト(5/13) ハチクマ(5/14) カワラヒワ(5/15)  ムクドリ(5/17) ツバメ(5/17)  バン(5/21) キビタキ(5/25)

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2021年6月 2日 (水)

中国クロスカントリー事故が気になって

5月22日に中国・黄河石林で催されたクロスカントリー大会で気象が急変し21人の死者が出た、という報道があり耳を疑った、21人という人数の多さだ。一体何がと調べ始めた。
このクロスカントリーレースは黄河石林山地马拉松百公里越野賽(黄河石林山岳マラソン100キロクロスカントリーレース)と呼ばれ今回が4回目であったようだ。このイベントは、景泰県が主催し、白銀市党委員会と市政府が後援し、イベントの運営は甘粛省盛京体育文化発展有限公司が管理しているという(Bai-du百科による)。
Photo_20210601235201 場所は、緯度経度では北緯47度東経104度付近の黄河西側で標高2000m程度の山岳部分を巡るコースだ。
Baidu百科にあったコース図を転載する(右)。参加者は100kmコースでは172人だったという。最短の5kmコースでは非常に多くの(1万人レベルの)一般ランナーが参加する大規模なイベントのようでもある。現地時間午前9時にレースは開始されたが正午ごろ天候が急変し20kmから30km地点(チェックポイント2から3の間、急な吹き曝しの上り)で一部 の参加者の連絡が途絶え、競技は中止となった。
この時の気象は具体的にどうだったのか、まずはJAXAの世界レーダー雨量分布図で見てみる(左下、2021.5.22.現地10-11時雨量分布)、確かにこの時202105220203utcamekumo1_間帯に帯状の前線とみられる降水帯が現地を通過している。地表の気温、風等のデータとしてsynopポイントのdataを調べる。問題の発生したチェックポイント3(CP3)はグーグルマップの地図と照らし合わせると(北緯37.0,東経104.22)と読めるが、近くのsynop点の計測値はなく、100km位離れた地点のデータしかない。(Huajialing、(35.38,105.0)標高2450m)。ここでは11時で気温10.4℃が17時で1.2℃に急落、11時-14時で2mm、14時-17時で10mmの雨、風速は8時ごろの前線通過後次第に強くなり北から8-12m/sの強風が吹き続けている。緯度経度の差を考えると問題の起こったクロカンコースではこれより若干早く同様の気象変化が起こったと推定される。
前線状の降雨帯が通過した際、ひょうが降ったという証言がある、予想以上の激しい積乱雲が発生したようだ。マクロな気象予測計算では850hp高度で気温が下がる部分が通過するもののここまでの急激な変化は予測していなかったようでもある(右下図)。2021052206850hp2
しかし、データを見る限りでは異常気象というような天気ではなくメイストームと称されたりもする5月頃の変わりやすい山の天気の一つくらいの感じがする。ここを短パン・ランニング姿で駆け抜けようとしたことが無理だったということの様に思える。いずれにしろ天候の急変は想定すべきであったのに主催者側がきちんと対処しなかったとみえる。


調べるに当たって中国の新聞やネットへの書き込みを中国語で見つけて翻訳ソフトで読んだりしていたが、幾つか思うところがあった。まずはクロスカントリーという現代的スポーツが思いの外中国で盛んなようなことだ。日本では市民マラソンはあってもこんな大規模な市民参加のクロスカントリーレースはあまり聞かないような気がする。もう一つは事故後直ぐに参加者の具体的体験がネットに書き込まれたり、また主催者の非を糾弾する声が一斉にネットに出てくるという思いの外オープンな社会の雰囲気だ、これにちょっと驚く。中国も開かれた社会とすべく前へ進んでいるような姿がリアルに分かってどこか安心を覚えた。世界の未来もまだまだ捨てたものではないかもしれない。

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