オリンピック漬けの日々とアクロスのコンサートと
オリンピックが始まって、テレビばかり見る日々が続く。世界屈指のアスリート達の本気の勝負は大抵の番組より遥かに面白い。
しかし、時には少し外さないときつい気がする。そんなのもあって、開会式の2日前の21日から競技が始まって6日目の27日にアクロスのランチタイムコンサートに出かけた。ダニエル・ゲーデというバイオリン奏者の演奏会だ。ダニエル・ゲーデという名は全く知らないままに、良さそうな予感がして出かけたのだが、予想通りというか、かなり良かった。
曲は
C.ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 op.78「雨の歌」
C.フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
J.マスネ:タイスの瞑想曲
F.クライスラー:
美しきロスマリン op.55-4
愛の悲しみ
ウィーン小行進曲
アンコール曲 : A.S.アレンスキー:セレナード ト長調 op.30-2
伴奏ピアノは大須賀恵里だ。
コンサートの出だしでは伴奏ピアノの音が大きい気がしたが暫く聞くとそのピアノの中から細く鋭くもクリアーな音が突き抜けてくる様がよく思えてくる。ゲーデの希望で伴奏が大きいのかもしれない。音のバランスといい音色と言い、えもいわれず素晴らしく、音楽そのものがよく響いてくるとしかいいようがない。近年になくいいコンサートだった。フランクのバイオリンソナタが特に心に残った。
戻って改めて経歴を見ると1966年ハンブルグ生まれ、若くしてウイーンフィルのコンサートマスターを暫くつとめたりもして世界的に活動している。相当な経歴だ、何やら合点がいく。日本語の自身のホームページも持っていてかなりの親日家のようでもある。神戸や東日本大震災に際しては来日してチャリティコンサートを何度も開いていたようだ。
コロナとオリンピックで閉じこもってばかりの生活からふうーと息が抜けた。
しかしこのオリンピックはやっぱりやって良かったと感じている。日々新しい驚きに出会う。感慨もある。昨夜はセーリング競技の有様をやっと見れるサイトに行きついた。470級女子の第3レースを全部見てみたがまるでアメリカズカップ中継のようにヘリも飛ばして今どの艇がどの順番に走っているか分かるように映像で追ってくれる、素晴らしい、ヨットレースは海岸から眺めたのではとても解らない。日本チームがトップを走るレグもあ ったりして世界のトップクラスのセーラーと互角の勝負を戦っている模様が伝わってくる。TVで放送されないのが残念だ。見ていると数年前にやめてしまったヨットクラブでのレースを思い返してしまう。スタート前の場所取りなどやっていることはレベルが違えど同じように思える。やっぱり海は好きだ。
寝不足の日々が続いていく。オリンピックが終わったら何をしようか。