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2021年7月25日 (日)

蜜蜂と遠雷

「蜜蜂と遠雷」を読んでみた。。しばらく前のベストセラーだが、映画になり芝居にもなって博多座に公演が来たりしてまだ人気があるようで少し気になって読んでみようかと図書館に予約した。長い待ち行列の後ろに着いた形で当分回って来まいと思っていたらコロナで1月以上閉館になったのを機に諦めた人が多く出たのか突然のように番が回って来た。
借りてくると本はもう随分傷んでいる。殆ど外れていて挟まっていHachimituenrai るだけという数ページがあって少々驚く。厚い本だ、直木賞と本屋大賞を同時に受けて爆発的人気となったようだがこんな厚い本が百万部も売れると出版社はたまらないだろう。順番待ちの列はまだ後ろへ伸びているので貸し出し延長は出来ない、急いで読み始める。
浜松の国際ピアノコンクールを下敷きにしたと思われるピアノコンクールに挑戦する若い音楽家達の群像というのが骨組みだが、小説らしく無い。場面の展開が如何にもお話のようで、まるで劇画を読んでいるような気がする。よく調べられていて設定はリアルだが人物がどれも少々現実離れしている。しかし受賞するだけあって話は面白い、言葉もやさしいのでズンズン読めてしまう。
途中から結末がなんとなく見えてきてその通りになるので興を削がれなくも無いが、まあ劇画だ、と思って気になるほどでもない。
今様の小説の一つの典型がここら辺りにあるのかもしれない、そう思ってしまう。今という時を表しているようだ。


コロナのワクチンは2週間以上前に2回目を打ち終えたのもあってひと頃ほどには気を使わなくてもいいのだが、第5波到来と騒がしいのもあって散歩と図書館から本を借り出して読むといった日々が続く。それに加えてオリンピックが昨日から本格的に始まったので今や本当に巣ごもりの日々に浸りきっている。
コロナ禍の当初は刺激的なところもあったが、結局のところあまりいい日々ではないな、今更のようにそう思い始めている。終わりは当分きそうにない。

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