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2021年8月26日 (木)

チョウの幼虫が育たない

今年はアゲハチョウが鉢植えのレモンの葉に次々と卵を産んで、みんな孵ると大変だどうなることかと案じていたら、片っ端から卵が黒くなって死んでいく、結局今年アゲハ幼虫は育て損なってしまっている。卵が弱いのかレモンが変なのか判らない。
これとは別に、今年レモンには葉が丸まる病変が出て困っていた、調べると小さい虫が住み着いているということのようだ。取り合えずは効くとネットに書かれている農薬(赤いボトルのベニカ)を買ってきて噴霧する。丁度アゲハの卵騒ぎが一段落したころあいでアゲハの卵は気にせず噴霧できた。バラの黒星病にも効くというので黒星病に悩まされていたバラにもふりかける。こちらは直ぐに効き目が表れてきてみるみるバラは元気になったが、レモンの方はまだ新しい葉が丸まっている、あまり効いたようにも思えない。
ネットには黒い小さな虫が犯人とあるがそんな虫はどこにもいない、ただよく見るとクモの糸のようなものが葉のあちこちにあってそれを作っていると思しき白い非常に小さい線虫の様な虫が見えることがある、こんなのであれば葉の中に造られた糸で囲まれた巣に入っていればベニカ攻撃から逃れることができるのかもしれない。さればと糸のくっついている葉を片っ端から取り除いたうえでベニカを散布してみた。今度は大分調子がいい、元気な葉を次々に開いてきている。卵の方も、もしかしたら目に見えないくらい小さい虫がアゲハの卵もかじっていたのかもしれない、今はそう思っている。
一方、去年パセリを買って育てていたらキアゲハが卵を産み付け幼虫が育っていったのが面白くて今年もとパセリの苗をホームセンターから買って育てていた。直ぐに大きくなっていいころ合いだと思う時期に、期待していた通りキアゲハが卵を産み付け4匹の1-2齢幼虫が姿を見せるようになった。4匹はこのパセリでは持つまいⅠ-2匹がいいところだろうと見ていたら、その内1匹はハチに食われたか見えなくなった、しかしまだ多い。暫くすると遂に3匹とも立派な終齢幼虫までたどり着いたがパセリは丸坊主となってしまった。一番大きいのが残って他の2匹は逃げ出す始末だがキアゲハの食草であるセリ科の草は庭のどこにもない、これでは全滅となるとばかりスーパーで買ってきたパセリを残った最大の1匹とテラス場を移動していたもう1匹をつかまえて与えてみた。ところが何としたことか2匹とも動かなくなり黒くなって死んでしまった。特に大きいのはあっという間にダメになった。調べるとスーパーのパセリには農薬が残っているようだ。遺伝子操作かもしれないが多分農薬だろう。人間には影響ない程度でキアゲハの幼虫をやっつける農薬が売られている。洗っても沁み込んだようになっているとどうしようもないようだ。確かにパセリ農家にとってはキアゲハはとんでもない害虫なのはよく解る。

落ち着いて考えればこんなことは当然のように予想される、しかし現前で育った幼虫の死に直面すると愕然とする。
我々の食べている野菜には人には害が出ない程度の農薬が沢山使われていることを思い知らされる。本当に大丈夫なのだろうかと思ってしまう。
神経質にみえた無農薬の野菜販売が少し高くても支持を得ているのは当然だと納得する。
また幾つか学んだ。

コロナで出かけるのが出来なくなって、かえって身近な自然から教わることが多くなった気がしている。生きていると無駄なことはなにもない、そうなんだろう。

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