くじゅうタデ原湿原のススキ
コロナ自粛も明けたのだから、どこか遠出と、2日前はくじゅうのタデ原湿原を訪れてみた。日帰りとするとちょっとした走りとなる。2時間半位で到着。以前は2時間位で行けた気がする、高速は費用節 減で手前の天ヶ瀬で降りて下道としたとか全体に抑えめの速度でのんびり走ったとか色々あるのだろうが、単純に歳をとったということかもしれない。高速料金は片道で都市高速も入れて3000円位かかる、安くは無い。
たどり着いた長者原のビジターセンターの駐車場は満杯だったが近くにも幾つか無料の駐車場があって特に問題はない。平日なのにそれなりの人出がある。よく晴れて風も弱く、肌寒さは全くない、いい気持ちだ。ビジターセンターの下の階から湿原に出る。一面のススキが美しい。これだけで十分だ。木道の途中のベンチで持参したおにぎりを食べる。10年前月山を訪れた時、麓に食べものを売っているところくらいあるだろうとタカをくくっ ていたらどこにもなくてひもじい思いで山を歩いたことがあった、以来昼食はとにかく持参することにしている。

15年ぶりくらいのミヤマアカネとの出会いがあったりするが全体に生き物はまばらで鳥の気配もなく、もう冬に向かっているのがありありと感じられる。紅葉は川の周りの潅木にわずかな色づきを感じるくらいで未だの感じだ。歩を進めるつれて表情を変えて行くススキの草原をただただ眺めるだけだがこれが思いの外いい。
牧ノ戸から阿蘇の噴煙を遠望しながら瀬の本高原、黒川温泉を経由して降りる。去年暮れに体調不調で黒川温泉を当日キャンセルしたことを思い出す、ゆっくり来たいが、もう来れないかもしれない、そうも思ってしまう。 帰りは道がストレートでないためか牧ノ戸から結局3時間くらいかかってしまった。気を許すと直ぐに時間がかかってしまう行程だ。1日5時間の運転は少々疲れた、が時にはいいかとも思い直す。段々できることの範囲が狭くなっ ている、それが限りある命を生きているということなのだろう。久しぶりに見たスケールの大きな景観と、爽やかな秋の空気がいいのかもしれない。ラムサール条約登録湿地ではあるが特定の渡り鳥に焦点を当てたものでなく植生など湿原として重要で維持すべきということらしい。実感としてもその通りだ。帰りは牧ノ戸峠経由とした。少しは紅葉が見られるか、との思いだ。こちらも混んでいて駐車場はぎりぎりで入れた。くじゅう登山の人も多く登っていく人や満喫して降りてくる人など様ざまだ。山肌に点々と紅葉した灌木が見える。登り口から数十メートルのところにも紅葉した木(オオモミジか)がありそれな りに楽しめる。もう山には登れなくなったかもしれない、そんなことも感じていた。
写真は上から順に、タデ原湿原のススキそ
の1,その2,その3、ミヤマアカネ、湿原の紅葉、牧ノ戸峠の紅葉、阿蘇の噴煙遠望
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