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2022年1月11日 (火)

第九とニューイヤーコンサートをセットで聴く

年明け10日の日に九響のニューイヤーコンサートを博多サンパレスに聞きに行った。
駐車場所から博多港沿いに歩いて行くと晴れ着姿の男女に次々と出会う、成人式の日だ、近くで式典があっているようだ。コロナにめげず敢行Newyear2022されるところが福岡らしい。オミクロンなんかには負けないでほしい。
演奏会が始まる。指揮者篠崎史紀はN響の主席コンサートマスターで福岡出身の人というところが正月らしい。気楽に聞くぶんには申し分ないが改めて聴こうとすると深みの無い曲だと感じてしまう。ペラペラ、しかしそれがこんな日にはいい。ただ九響は重々しいのが得意なようで演奏はどこか几帳面で僅かにぎこちないのは気のせいだろうか。
曲目は順に:
ラフ/「ダーメ・コボルト」序曲
ラフ/カヴァティーナ
J.シュトラウス Ⅱ/ポルカ「ハンガリー万歳」
フバイ/ヘイ!カティ
J.シュトラウス Ⅱ/皇帝円舞曲
J.シュトラウス Ⅱ/ワルツ「ウィーンの森の物語」
J.シュトラウス Ⅱ/ピチカート・ポルカ
J.シュトラウス Ⅱ/ポルカ「花祭り」
J.シュトラウス Ⅱ/ポルカ「恋と踊りに熱狂」
J.シュトラウス Ⅱ/ワルツ「美しく青きドナウ」
アンコール:J.シュトラウス I/ラデツキー行進曲
2時間と少しで終了した。篠崎の解説が毎回入り親しみが持てるし聴きやすい。篠崎自身が指揮しながらバイオリンを演奏するという見たことのない指揮ぶりだ、はやりの二刀流かとも思ったがシュトラウス自身が当時こういうやり方で演奏していたとの篠崎の説明を聞くと、何となく煌びやかな宮廷音楽会の様に思いが及んでいく。いい演奏Dai9会だった。
この冬は恒例の第九演奏も年末に聞いた。こちらの方は、マスク無しの独唱者は中程に下がり合唱隊は和楽でつけるような長い三角のマスクをつけての演奏だった。コロナ時代の声楽は他のエンターテインメント以上に対策に工夫が見える。独唱者の出番となり歌い始めるが独唱者の顔がパンフレットと随分違う、パンフレットはだいぶ若々しい。あれっと思ってしまうが何だか人間的で愉快だ。オケは定形的な感じだが、独唱者は思いのほか立派に聴こえてくる。歌いざまがいい。聴きながら高校の時音楽の授業でこのテノールの詠唱を皆で練習したことなど様々思い出していた。兎に角年末が来たという感じがしみわたっていく。よかった。
こんな風に第九とニューイヤーをセットで聞いたりすると、コロナの騒ぎはあるものの、平和ないい時代を過ごせているなあと思ってしまう。
令和という時代はなかなか面白く展開していくかもしれない、なんとはなしにそんなことを思っている。

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