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2022年3月23日 (水)

このところウクライナの天気を見ている

ウクライナの戦争はなかなか終わりにならない。プーチンの思惑とは異なりもはやソ連時代ではないことが如実に現れているだけかもしれない。
テレビやネットの情報はどれが正しいのか解らない。自分で得られる情報は天気くらいか、とも思ってしまう。
ウクライナから発信される気象の計測データは止まっているものと続いているものがある。ロシア軍侵攻とともに止まったのはゾンデを上げて計測する高層大気観測データだ。2月24日00UTC(現地午前2時)のデータが最後になっている。地上での観測データであるsynopデータは今もキエフをはじめウクライナ国内28か所から3時間おきに発信され続けている。さすがに激戦のマリウポリ(34712)からは2月26日12時UTC(現地午後2時)が最後になっていてこの頃都市機能が喪失したと思われる。

2022031200z2022032300z 肝心の気象は、キエフでは暫くは気温零度前後とモスクワより寒いくらいの低温の日々が続いたがこのところゆっくり持ち直して暖かくなってきている。戦場にも同じ様に春が来つつあるとみえる。(図は850hp高度(約1500m高度)の気温分布推定値、気象庁GSM全球モデル、左が3月12日00時UTCウクライナに真冬の寒気が入っている,右が3月23日00時UTC春の暖気が入りつつある )
もっとも雨は暫く無くて湿度が低く乾燥しているようだ。戦車で攻めるロシア軍には有利な天候かもしれない。
synopデータも東部のIzium(34415)は3月3日6時UTCが最後の発信となっている、この頃制圧されたのだろう。それにしても恐ろしい。ウクライナの農村では小麦の種は撒けたのだろうか、今年の秋の世界の穀物供給はどうなってしまうだろうか。とんでもない日々が世界を待ち受けているように思えてしまう。

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