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2022年8月 8日 (月)

放送大学で人体の機能と構造を学ぶ

放送大学の講座、今年度上期は人体の構造と機能という講座を取ってみた。仕事も終えてぶらぶらしているとやはり健康は気になる、特にコロナ騒ぎの真っ最中で自分の体のつくりは一体どうなっているのだろうかと改めて興味がわいたこともある。
講義が始まってまず思ったことは、人体は本当によくできている、Jintaikouzou 誰がこんなものこしらえたのだろうという素朴な疑問だ。勿論神が作ったという答えはあり得ないが、進化論がその役割を果たしたとしても造物主という概念が捨てきれず湧き出てくる。更には人類というよりここまでたどり着いた地球生物というものの宇宙的特異さにどうしても思いがいってしまう。これはどういうことなのだろうか。答えはない。
全体に豊富極まる内容だが、個別には色々感じるところがある。血液で驚きを覚えるのは赤血球の数の多さだ。1mm3中に少なくも450万個の赤血球があるという、血液の容積のそのおよそ半分が赤血球の容積となる、これではちょっとしたことで血栓が起こりやすくなるのも当然だ。細胞数からいけば全身の細胞数60兆個の1/3位が赤血球ということになる。とんでもない数だ。全身の酸素使用量の20%が脳で使用される、脳を含め全ての細胞に酸素を供給し続ける赤血球という仕組みが成り立つように人体の大きさが決まっているような気もしてくる。
体の状態を一定に保つ、ホメオタシスな機能が人体に備わっていることは当然のように思っていたがその仕組みを知ると驚くべきことだった。
まずは尿のコントロールというのが重要な役割を果たしている。腎臓の機能として血液の多くをいったん取り込みそれをまた戻し入れている、その戻し量が取り入れた量の99%に当たるというから驚きだ。1日あたり160リットルを血液からいったん取り込みこの殆どを戻し入れて最終的には一日あたり1.5リットルの尿が排出される。浸透圧の差で再吸収が行われるのだが’ここを少しいじれば血液の量を容易にコントロールできる。血液の量が増えることは血圧の上昇であり、腎臓からの酵素による血管の収縮とともに血圧は腎臓でほとんどがコントロールされていることになる。知らなかった。
体温の調整もよくコンマ以下の体温までコントロールできるものだと驚くが、基本的には熱が上がるというのは脳の指令で目標体温が引き上げられたことによるという。病原菌などの活動を脳が感知した時にこの活動を抑え込むために目標体温が上げられることになる。脳の指令で目標体温が上がると皮膚血管の収縮などの熱放散の減少や震えなどの動作が起こり熱が上がってくる。逆に体温を下げるには皮膚血管を広げ表皮付近に血流をより多く回すとともに汗を出して表皮の温度を下げることによるが、外部からの熱の流入がこの機能を上まわれば体温は歯止めなく上昇を続ける、この危険な状態が熱中症ということになる。確かにウイルスより危ないかもしれない。
その他、そうかと思うことは沢山ある、取ってよかったと思える講義だがミスで通信指導を送りそこない、試験が受けられなかった、来期もう一度受験のチャンスが与えられているので今度はミスしないようにと今から思っている。

学ぶことに終わりはないようだ。

 

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