ランチタイムコンサートでやっと元のアクロスのペースになった気がして
先週に引き続き今週もまたアクロスだ。今回は福岡古楽音楽祭2022の催しの一つになっているコンサートで、テレマンの食卓の音楽(ターフェル・ムジーク)だ、ベルギーの古楽器奏者であるシギスヴァルト・クイケンを中心にした日欧の臨時編成の古楽器合奏チームが演奏する。
12時開演なので早目に行って地下の店で食事を済ませる。ゆっくり間に合って12時に始まる、席は前から2列目で演奏者の動きがよく見えて面白い。これぞバロックの響きで会場が満たされる。日本側のメンバーは音 大の講師が殆どで、かっちりして隙がない演奏だ。序曲、(オーボエの入った)四重奏曲、(休憩)、協奏曲、トリオ・ソナタ、終曲 と次々に展開される曲全体がターフェルムジークということのようだ。どれが主食だろうか、オーボエの入ったあたりかな、などと思ってしまう。確かに食事の時間にずっと演奏し続けるように作られたと思わせる。バロックの空気がそのまま運ばれてきたかのようで心地よい。
万雷の拍手で終わるがアンコールというものはない、演奏そのものが素晴らしくこれ以上の贅沢は、と思えてしまう。
ランチタイムコンサートはランチタイムに聞ける高くても1500円のコンサートだ、アクロスの工事が終わってまたこの音楽が身近な生活のサイクルに戻ったな、そう感じる。これも福岡のいいとこなのだろう。
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