アクロス福岡で 新イタリア合奏団 & 村治奏一 を聴く
もう半月も前のコンサートが少し引っかかっていて、忘れないうちにとにかく書き記しておくことにする。
2022.10.31 19時よりアクロス福岡で開かれた、新イタリア合奏団 & 村治奏一 と銘打ったコンサートだ。新イタリア合奏団 も ギターの村治奏一 もどちらもよく知らなかったが、ギターと合奏でビバルディの四季を演奏するというのが面白そうで聴きに行った。
ギターの村治奏一のお姉さんが村治佳織でこちらのほうはどこかで聞い た名前だ、弟も同じ道に進んでおり、経歴を見るとそれなりに華々しく海外で活躍しているようだ。
新イタリア合奏団のほうは I Solisti Filarmonici Italianiといって、2001年に結成されたイタリアの名手を集めたアンサンブルのようだ。
2020年9月に福岡で村治佳織と新イタリア合奏団が共演するコンサートが予定されていたがコロナ騒ぎでキャンセルされてしまった、今年再度計画されたが今度は村治佳織が病にたおれ代わりに弟の村治奏一が共演することでコンサートが実現したとの経緯があるようだ。
コンサートは2部構成で後半の2部でギターがソリストとして加わる四季が披露される。
1部では モーツァルト、ロッシーニ、モリコーネ、メンデルスゾーン という硬軟取り混ぜた曲が披露されたが合奏もギターも音が綺麗でうまい。さすがだ。
2部の四季は合奏団のテオルボ(リュートの一種)奏者であるディエゴ・カンタルーピの手になる編曲という。ギター版だ。四季を通しての演奏だから結構長い。聴いていると合奏とギターのバランスがどうしても合奏が強くギターが埋もれかけるように感じてしまう。更にビバルディのリズムを刻むような響きがギターのソロになるとスペイン風の自由なリズムに切り替わるところも今一つアレッと思ってしまう、ちょっとしっくりしない印象を持ってしまう。勿論弾手の技術は優れているのはよくわかるのだが。
もっと舞台に近い席にすれば良かったのかもしれない、聴いた席は真ん中の、やや後ろ目の席だった。あれこれ思ってしまう。
総じては面白い試みだった、色々あるのが生のコンサートだ。様々に思いを巡らすのがリアルに生きている空間を実感しているようで、これもいい。
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