« コロナ明けの九響のコンサートでショスタコーヴィチを聴く | トップページ | カメラが壊れる »

2023年3月26日 (日)

アクロス弦楽合奏団の定期演奏会を聴きながら

予想通り桜は満開の時期となった。近頃は桜の満開に合わせてあちこち花見に出かけるということもしなくなった、一種のコロナ後遺症といえるのかもしれない、人混みで浮かれることに抵抗感を覚えるようになってしまったようだ。


つい5日前アクロス弦楽合奏団の定期演奏会が開かAcros0321aれてアクロスまで聴きに行った。以前アクロス友の会があったときは会員は無料で聴けたのだが仕組みが変わってアクロス友の会がなくなり普通に料金を払って聴くことになる、B席で2000円なので大した出費でもない。10年位前からこの時期ほぼ毎年聴いている。さてどんなものだろうと聴き始めた10年前の時にこれはいい、と感じたその響きが今も続いて磨きがかかっている。何しろメンバーがいい。
今年は ブリテンのシンプルシンフォニー、レスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリア第3曲、ドヴォルザークの弦楽セレナード ホ長調
の3曲で、いかにも「弦楽合奏」という感じで満ちている曲ばかりだ、弦の響きそのものが美しい。
しかし発せられた音はそのまま永遠の彼方に消えていく、おしい。
主催者側で毎回コンサートを録音してすぐに来場者に販売するということはできないものなのだろうか。誰かがやり方を確立して始めればあっという間に広まるのではないかと思ってしまう。その先鞭をつけるのがCDの録音場所としても使われるここ福岡のアクロスホールであることは似つかわしいようにも思えている。時間の問題のような気もしている。

アンコールはモーツァルトのディヴェルティメント K.137より第2楽章 だった。如何にもしつらえたという感じがしてしまうが、これもいい。

コンサートも結構な人混みだ、しかし花見と違って気になるということもない。こんな風にしてもう2度とこない2023年の春が流れていく。


アクロス弦楽合奏団メンバー:
[コンサートマスター]
景山誠治(桐朋学園大学教授)

[ヴァイオリン]
山本友重(東京都交響楽団コンサートマスター、名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
川田知子(ヴァイオリン奏者)
瀬﨑明日香(ヴァイオリン奏者)
佐藤仁美(九州交響楽団奏者)
太田博子(読売日本交響楽団奏者)
宮川奈々(NHK交響楽団奏者)
福崎雄也(藝大フィルハーモニア管弦楽団奏者)
奥野玄宜(ヴァイオリン奏者)
松本さくら(ヴァイオリン奏者)
山下大樹(九州交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者)
小野山莉々香(ヴァイオリン奏者)

[ヴィオラ]
須田祥子(東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者)
山下典道(元 九州交響楽団奏者、アルト・クレフ大濠代表)
田辺元和(九州交響楽団奏者)
長石篤志(ヴィオラ奏者)

[チェロ]
田中雅弘(元東京都交響楽団首席奏者)
菊地知也(日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェリスト)
市 寛也(NHK交響楽団奏者)
山本直輝(九州交響楽団首席奏者)

[コントラバス]
吉田 秀(NHK交響楽団首席奏者)
井上貴裕(九州交響楽団奏者)

|

« コロナ明けの九響のコンサートでショスタコーヴィチを聴く | トップページ | カメラが壊れる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« コロナ明けの九響のコンサートでショスタコーヴィチを聴く | トップページ | カメラが壊れる »