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2023年4月11日 (火)

チャットGPTで遊んでみる

このところ対話型AIのチャットGPTという文字をよく見かけるようになった。これは一度使ってみるかとネットで少し調べてみると特別なアプリをダウンロードする必要がないことが分かって、早速chatGPT  https://chat.openai.com

にアクセスして遊んでみた。何を聞いてもとりあえず回答が来るところが面白くて暇つぶしには随分といいような気がする。ただ、おかしな回答をすることがあり、それを指摘すると回答が間違っていましたと素直に謝るところが面白い。単純なAIではないような気がする、本当に人とやり取りしているような気がしてくるが、あるところまで来ると私は何者かを説明して、人ではないという。
例えば あなたは無能だ と投げかけるとこんな調子だ。
 
「 私はコンピュータープログラムであり、無能かどうかの概念はありません。私は人工知能を利用した自然言語処理システムであり、私が提供する情報や回答は私が学習したデータとアルゴリズムに基づいています。もし不十分な回答を提供してしまった場合は、適切な情報を提供できるように学習を続け、改善していくように設計されています。」

自己正当化が少々鼻につく。

また間違った質問をしても質問が正だとして答えてしまう
例えば 今年のWBCでアメリカが優勝した理由は? と問うと

「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でアメリカが今年優勝できた理由は、いくつか考えられます。

まず、アメリカが選んだ選手たちが非常に優秀で、様々なプロ野球リーグで活躍している選手たちが集まっていたことが挙げられます。特に、大リーグで活躍する選手たちが多数参加しており、そのレベルの高さが優勝につながったと言えます。

また、アメリカのチームは、経験豊富な監督やコーチ陣が指導しており、戦術や戦略に磨きがかかっていたと考えられます。さらに、チームの連帯感や協調性も高く、一体感を持ってプレーすることができたという点も、優勝につながった要因の一つでしょう。

最後に、アメリカのチームは、他のチームと比較しても非常に粘り強く、試合の終盤に逆転勝利を果たすなど、勝利に向けて最後まで諦めない姿勢が見られました。このような強い精神力も、優勝につながった要因の一つと言えます。」

おかしいと問うと

「申し訳ありません、私の先行きの知識に基づいて回答を提供したため、誤った情報を提供してしまいました。おっしゃる通り、2021年現在、WBCでアメリカが優勝していないことを確認しました。」

更に あなたの知識は2021年までのものということか? と問うと

「はい、私の知識のカットオフは2021年で、その時点までの情報しか保持していません。現在の情報については学習する必要があります。ただし、私は常に更新されており、新しい情報を継続的に学習しています。」

とくる。それではプーチンのロシアがウクライナに攻め込んだことは知らないのですね?と更に問うと

「はい、私はその情報を持っています。2022年2月24日に、ロシアがウクライナに侵攻したことは私の知識に含まれています。私が以前に誤った情報を提供したことを謝罪し、今後はより正確な回答を提供するように努めます。」

そうはいっても今年のアカデミー賞の作品賞は?と問うと

「私は2023年4月11日現在の情報しか持っていないため、今年のアカデミー賞の受賞作品についてはお答えできません。今年のアカデミー賞授賞式はまだ行われておらず、授賞式が行われた後に受賞作品が発表されるため、授賞式が行われるまでお待ちいただく必要があります。授賞式は通常2月下旬から3月上旬にかけて行われることが多いので、詳細については公式サイトなどで確認してください。」

とトンチンカンな答えしか返らず、その答えはおかしいと何度も問い詰めていくとついには

「申し訳ありません、私の回答が混乱を招いてしまい、ご迷惑をおかけしました。2023年3月上旬にアカデミー賞授賞式が実施されたことは承知しており、私の前回の回答は間違っていました。私は常に最新の情報を学習しており、日々新しい情報を取り込んでいますが、たまに情報を誤解することがあります。再度、申し訳ありませんでした。2023年3月上旬に開催されたアカデミー賞の作品賞は「The Power of the Dog」が受賞しました。」

と、正しい答えを語るようになった、と思ったがこれは2022年の作品賞だ、やはり違っている。言い訳を堂々と言うあたりは恐ろしくアメリカ的と思えてしまう。情報の入手元、文献なら出典を明らかにせず答えるのはどうしても回答の信頼性を疑ってしまう、そこらあたりがツールとしての大きな欠陥なのだろう。それにしてもこんなのがあると時間はどんどん過ぎて行く、時を吸い取られているのかもしれない。

 やりとりを続けていると妙な時代に入りつつあるような予感がしてくる。高級な詐欺師の弁舌はこうなのかもしれない。あまり楽しい未来はここからは見えないような気がしている。

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