久し振りに阿蘇の火口を見て驚く
暫く泊の旅行に行っていないのでそろそろ阿蘇あたりにでも出かけるかと、南阿蘇の休暇村を電話予約してみた。阿蘇山が見えない部屋で良ければ空きがある、それにまだ全国旅行支援が使えるという、大盤振る舞いだ。一度始めるとなかなかやめられないものの様だ、それほど効果があったということでもあるのだろう。
福岡から南阿蘇に行くだけなら3時間も走れば着く、この時期は草千里から阿蘇山上と呼ばれるエリアのミヤマキリシマが見ごろのはずだ、ここらをゆっくり見るかと出かけた。高速はクルマが多目かなというくらいで阿蘇エリアに入るとクルマも少なく、こんなものかと草千里まで来ると、ちょっと驚く。駐車場はほぼ満車で空いているスペースをやっと見つけて一安心という有様だ、ここまで来て初めてずいぶんの混みようだ。昼食をとりながら見まわすとアジア系外国人が多いようだ、ツアーバスも次々に到着する。コロナ解禁円安バブルというのを目の当たりに見る思いがする。草千里を少し歩いてみた後阿蘇山上駐車場へ向かう、ミヤマキリシマは山上駐車場からが見やすかった記憶がある。以前よく利用していたロープウエー駅下の山上駐車場に着くと無料開放されていて何となくさびれている、とにかく車を置いてミヤマキリシマの群落に入ってみる、綺麗に咲いているが火山ガスのせいか花付きがよくない株が結構あって以前に見た圧倒的な光景でもない。それにしても上から下りてくる車が次々に来るのはどういうことだろうとみると、火口に向かって道が開かれていてさらに登っていく車ばかりだ、どうやら更に上に駐車場ができているようでせっかくだからと行ってみることにした。ゲートがあって料金の支払いかと思えば火山ガスが出ていて疾患のある人 はこれ以上登らないようにと注意があり引き返す道が用意してある。大丈夫ですとさらに登ると料金所があり800円払って火口部の駐車場まで上がる。火口からは盛んにガスが出ているが風向きが良くてこちら側には来ない。歩くとす
ぐに火口のへりに出る。ここまで上がったのは前回は60年位前のことだったように思う、それ以来何度か訪れたがロープウエーが動いていなかったり立ち入り禁止になっていたりでここまでこれなかった。ロープウエーは完全に撤去されていてその代わりにこの駐車場が
整備されたように見える。とにかく行きやすくなっているのは事実だ。でもちょっとした驚きだ、簡単に火口の縁まで行け過ぎる。
久し振りに見る火口は昔 より横長に広がっている印象がある、活発にガスを出している様は昔よりやや危なくなってい る印象もある。爆発したらトーチカに逃げ込めばいいというものでもないだろう。
こんな活火山の火口をまじかで見れるスポットは世界的にも珍しい所の様な気がする、こんな活況は当分続きそうだ。そういえば魏志倭人伝にも阿蘇の記述があったような記憶がよみがえる、少なくも2000年前から東アジアの有名な火山であり続けたようだ。この日は山を下りた後白川水源を巡ったりして、それでも早目に宿に入った。何度も訪れたところへののんびりした旅と思っていたが来てみる と以前とは違った光景に次々に出くわす。旅はだから面白いのだろう。
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