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2023年8月13日 (日)

ハワイ・マウイ島の山火事が

8月8日頃からハワイマウイ島で発生した山火事は居住地域に拡散し多くの被害が出たことが伝えられる。調べると、ハワイは通常この時期、赤道域で上昇した空気塊が中緯度で降下し乾いた北東の風(貿易風)をハワイに送り続けている、ハワイの風が心地よいのはこの乾燥した緩い風ということとになる。ここへ今回はハリケーン「ドーラ」(Hurricane Dora)が南方を通過、このため強い東風がハワイ一体に吹き、これがもたらすフェーン現象が山の風下側に強い風と更に乾いた高温をもたらし多くの山火事を発生させたということのようだ。アメリカ国立気象局(National Weather Service)は6日の段階でこのことを察知し警告のツイートを発していたが防げなかったということのようではある。西へ向かったハリケーンドーラは日本時間12日午前9時(ハワイ時間11日午後2時)日付変更線を超えて台風8号となった、5年ぶりの越境台風ということらしくこんなハリケーンは滅多にないようなのでハワイでも対応が遅れたということかもしれない。
山火事というと地球温暖化とすぐ結びつけたくなるがこの山火事はそうではないようだ。人類はこんな地球と付き合い続けねばならないということなのだろう。

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図はhttps://earth.nullschool.net/で示される8日前後のハワイ周辺の風の状況(ハワイ時間6日21時、8日11時、10日21時)。小さく遠いハリケーンが明らかにハワイに強風をもたらしている。マウイ島の山火事発生域と発生始めた8日の写真、いずれもCBCのニュースサイトによる。

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