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2023年8月26日 (土)

スズメバチがまた巣をツバキの木につくる、これも温暖化か

温暖化してくると生き物の動きが活発になるような気がする、そのせいかこのところスズメバチを時折庭で見かけるようになった。そんな季節かとも思っていたら、3日前、裏のツバキの木の中にスズメバチの2-30cmの立派な巣があるのを見つけた。前の日までは全く巣があるなど気付いても無くてびっくりした。そういえば2年前の2021年5月にも、今回とSuzumebachi0822aa1 同じ木にコガタスズメバチの女王バチがトックリ型の巣を作り子育てを始めこれを見つけて直ぐ取ってもらったことがある、ものの10分くらいの作業だが18000円位かかった、やれやれまたかの感もある。今回はちょっと大きくなって働きバチも育ってハチの数も増えているようなので2万円+くらいかと踏んでいた。電話した翌日現れた業者は、料金表を見せてスズメバチなら44000円くらいとの値を言う、それはない20000円台くらいではないか他の業者を探すと言い返すと折れて25000円でやるという、大した根拠はない料金のようだ。まあいいかとここに頼むことにした。30分もかからずに作業は終了する、使う資材も僅かでいい稼ぎのように見える。一方で死んだ蜂達を見ると可哀そうになる、申し訳ない気持ちになる。次はもう頼まないで自然に居なくなる秋まで待とうか、そんなことを思っている。業者はすぐ近くにもう1件依頼が来ていると言って去っていった。ともかく温暖化してくると色々なことが起こるということなのだろうか。
 
今年の夏は蒸し暑さがとりわけきついような気がしている。地上付近の気象の様子を具体的に理解しようと 発表される各地点の気象ゾンデデータを高度250mで切って、気温、気圧、水分量、などをマップに描くというのを日課のようにしているが、昨年と比べても日本付近の高温化、高湿化は明らかだ。
(図は左から今年8月24日21時及び前年同月同日同時刻の250m高度での気温分布/等圧線の図、及び同じ日時での今年と去年の水分量の図)。

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23082412h250mtemxrvkp 22082412h250mtemxrvkpそれにしても去年の図と今年の図の比較で気になるのは今年は日本海側の輪島、松江、と潮岬の計測データが欠落していることだ。日本海側がフェーンで高温になりがちな今年の状況が充分には計測されていない。この3か所に釧路を加えた4地点のゾンデによる観測は機器のトラブルで今年はずっとデータがない。釧路は昨年(令和4年)2月25日に自動放球装置に火災が発生し当分の間の休止という状態が続いている。輪島は今年(令和5年)1月13日に同様の火災が発生してこちらも休止している、また同型の自動放球装置を使っている松江と潮岬の観測も点検が終わるまで休止とし令和5年8月現在も休止状態にある。火災は自動で水素を気球に充填するあたりで水素に火が回ったと推測されるが詳細は公表されていない。自動放球装置による観測は日本ではどんな状況にあるのか、ネットで少し調べてみる。事故の起こる前の状況は気象庁のHPのラジオゾンデによる高層気象観測 (https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html)のところに記述があり、これによれば
Vaisala1 Meisei 高層観測地点16か所の内自動放球装置によるものがいまは11か所(釧路、輪島、館野、松江、潮岬、福岡、鹿児島、八丈島、名瀬、南大東島、石垣島)で他の5か所(稚内、札幌、秋田、父島、南鳥島)は人の手で放球しているという。自動化しているところでも何故4か所(釧路、輪島、松江、潮岬)が問題なのか、これも少しネットで探ると、自動放球装置導入経緯にかかわっているようだと分かってくる。最初に自動装置が導入されたのは平成15年6月八丈島で17年3月南大東島(写真左)と続き、機器はフィンランドのヴァイサラ社製の装置だった、この後平成18年3月に石垣島、平成19年3月に名瀬に設置されこの2か所は国産の明星電気社製だった。(「気象庁の離島4官署に導入した 自動気球放球装置の紹介」 というレポートに最初の頃の導入状況についてはやや詳しい。) この2社で暫く分け合っていたようだが次第に明星電気に置き換えられたようで、現在は釧路、輪島、松江、潮岬のみにヴァイサラ社製が残っているということの様だ、この装置に不具合が起こりやすいということのように見える。2つの火災はいずれも厳冬期に起こっているので機器を温めるヒーターとも関係があるのかとも思ってしまう、一般に厳しい寒さの環境では問題が出やすいということかもしれない。
南大東島のヴァイサラ社製は2019年には明星電気製に置き換わって(写真右) 休止にはならずに済んでいるようで、ともかく予算がつき次第機器を置き換えていけば4か所も観測休止という現在の事態は解消されていくものかとも思われる、それにしても何とも歯がゆい。
 
地球の歴史を眺めれば温暖化していく気候は少なくも数万年単位で続くと思うのが普通だろう、いろんなことが起きてくるだろう、とても今行われているCO2対策の様な小手先の仕掛けでは止められるとは思えない、何が起こっているのか確実に計測し理解し難しくても受け入れ続けることが重要な気がしている。

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