太田弦の九響を聴いてみる
4月から九州交響楽団の首席指揮者に太田弦(おおたげん)(30)が就任(これまでは小泉和裕が音楽総監督としてその役も果たしていたよう)初めてのコンサートというから聴いてみねばと11日に出かけた、アクロス福岡だ。
満席だ。いつもより、若い観客が目につく。何 か全体の雰囲気も変わった気がする。
指揮者のあいさつが10分前にあってソロピアニストの亀井聖矢(22)も登場、とにかく若い。
ショスタコーヴィッチ祝典序曲と交響曲 第5番、その間にショパンピアノ協奏曲 第1番
をはさむ構成になっている。
オケの響きの第一印象は、高音クッキリ、クリアー、きらきら、といかにも今日風の風が吹く感じだった。ちょっとやりすぎで時にペラペラ感がしなくもないが、こんな音も出たんだ、とよくオケの音を出させている感じがする。とにかく新しい時代だ。ピアノの亀井のほうもすごい、音の連なりのうねりが見事でこんなショパンは聴いたことがない感じさえする、見ていても面白い。こうやって時代は変わっていくのか、と感じてしまった。
いいものを見た。これからが楽しみだとスケジュールをみると指揮者の太田はこれから国内のいくつものオケを指揮して回り九響の指揮は今年は7月だけだ、首席といっても忙しい。でも楽しみだ。
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