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2024年8月22日 (木)

ポールオースターの「幽霊たち」を読む、無駄な時間を過ごした

今年の4月に亡くなったポールオースターのニューヨーク3部作の内未読の「幽霊たち」を図書館から借りて読んでいた。120ページ位の文庫本なのですぐに読めるだろうと気楽に読み始めると、これは何だというくらい何だか読みにくい。物語らしい活動が展開されない。筋を端的に言うとPhoto_20240822002601 見張りの依頼を変装した依頼人から受けた探偵が 指定された相手を46時中見張り続ける、きちんと報酬は払われるが1年以上もこれが続く、探偵にとって大変な努力だ、結局指定された相手は依頼人自身だったとわかる、怒った探偵は相手を死ぬほど殴って話は終わる、これだけだ。多分依頼人は作家で作者自身の投影なのだろう、誰かに見られ続けることを願っている、見られ無くなれば存在しないも同然だそういう存在ということなのだろう、最後まで読んで振り返ればそうかなあと思う位で、読んでる最中はいったいこれは何なのだいつかは物語が展開し始めるのだろう、と我慢して読むことになる。読後感が全く良くない、無駄な時間を過ごしてしまったと感じてしまう。多分共感性に乏しいのだろう。確かにこんな形の小説は読んだことがない、でも、だからといってこれは貴重だとも思えてこない。
ポールオースターは不思議な作家だった、それだけはいえるだろう。思えばそれだけでも作者にとって十分なのかもしれない。

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