衆院選挙も終わって
衆院選挙も終わってマスコミは選挙結果という提供されたネタに大賑わいだが、自分なりに振り返ってみると幾つか面白く感じる選挙だった気もしている。一つ目は解散だ。2012年野田政権は解散すれば議席を減らすとだれの目にもわかる解散を行きがかりで実行してしまった、結果は大敗だった。今回はその意趣返 しかのようにはからずも不利と予想される解散を石破はあえて実施して大敗を喫した。同じパターンだ。野田はしてやったりなのだろうが、なにかゲームっぽくて真面目でない。こんなことに付き合わされるのはうんざりだがそれも世の中のリアルであり一断面なのだろう。
もう一つちょっと驚いたのはローカルな話だが熊本県の全4つの選挙区すべてで自民が圧勝している異様さだ、2位に対する1位自民当選者の得票数の倍率は、熊本1区で1.7倍、2区で4.0倍、3区で2.9倍、4区で2.4倍、接戦のないこんな圧勝は3つ以上選挙区のある全国の都道府県ではどこにも見られない。一時は保守王国ともいわれた九州だが今では熊本以外の県ではそもそも自民独占ということがない。なんでこうなのと思うが県民性というものもあるのだろう、人の滞留ということがあるのかもしれない。注目される半導体製造拠点TSMCの熊本進出の結果、外からの人の流入が強まればこんな状態はこれが最後となる可能性もある。
それにしても今回は政見放送に一回も出くわさなかった、もしかしてやってなかったのではと疑ったが今になってNHKの過去番組で検索すると、確かにテレビでは午前6:25-7:55の時間帯、午後は16時台、23時台に何度も放送されたようだ。自分のテレビを見るサイクルとからきし合わなかった、そういう生活を送るようになっていたのだと気づかされた。
選挙は社会のそして個人のその時点の断面をきちんと見せてくれる、選挙が実際に行われてああそういうことだったのかと思うこともある。とにかく面白い。