今年も終わりに
今年もあと数時間で終わりとなる。今年を振り返ってと言いたいところだが振り返る今年の記憶は大したことは浮かばない、もう過去はどうでもいいじゃないか、そんな気分にこのところ支配されてい る。歳をとるということはこんなことでもあるのだ、と感慨を新たにしている。新年で区切りを入れるという感覚にもどうにもなじめなくなってきている、地球の公転軌道上で1月1日が特別なポイントであるとはどうしても思えない、人間の勝手な決め事だ、そんな新年の到来で気持ちを新たにすることなどなんだかもうできなくなってしまっている自分を感じる。歳をとるということは勝手になるということのようだ。
最近はできるだけ医者にかからないようにしている。どうにも医者が信頼できなくなっているというのがその理由だ。長年付き合っている体の調子のことは、どう考えても自分が一番よく知っている、それを頭から否定する医者に出会うと、こんな医者には掛かりたくないと思う。大体の症状はネットで調べて薬を探して飲んでいれば何とかなる、病気を移される危険性のある待合室で危ない時を過ごすこともない。健康診断もよほど変なことが起こっているという自覚症状がない限り受けない。体重を毎日チェックしたり、パルスオキシメーターで血中酸素濃度をチェックしたりしていればとんでもない異常が起きつつあるときはは解るのではないかと思っている。歳をとって恐るべきは脳の血流が弱くなることではないかとも思っている、血圧もそれなりの高さは要るだろう、血糖値もそうだろう。更に、やや小太り(メタボ)くらいが長生きするともよく言われることだが健康診断にはそんな視点が感じられない。
今気にしているのは平均余命だ。平均的には自分の年齢では余命がおよそ11年であると明らかにされている。毎年歳を重ねれば1年ずつ余命が短くなるかというとそうでもないので、あと残り11年しか生きられないという宣告ではない。遅かれ早かれという言葉に数字を与えてくれて、覚悟せよと言われているようなものだ。もうできることはたかが知れている、のどかに、朗らかに、知的刺激を楽しみながら生きていければそれで十分ではないかと思っている。ともかく今日で2024年は終わる、来年はどんな年になるかそれを眺めるだけでも楽しみな気がしている。