3月が足早に過ぎてしまう。今年の桜は梅開花の遅れやハツミヨザクラの大幅な開花遅れがあってソメイヨシノもかと懸念していたが3/20以降の気温急上昇によりそれほどには開花が遅れず満
開はあっという間に到来した。後から気温データを入れて計算し直してみるとこれまでの手法通りの開花、満開タイミングとなっていて気温の推移がその原因であることは明らかだ。なんだか遅れてやってきた春が一気に駆け抜けたような気がしている。山火事があちこちで起こるのも急ぎ足でやってきた春と関係しているような気がする。急速な気温上昇は過度な乾燥と天気の急変による強風の吹き出し
を招く。燕は来ているはずだがまだ姿をしかとは見ていない、声はちらと聴いた気がするくらいだ、結局レンジャクは見ずじまいだった。鶯はいまだ練習中できっちり鳴いてはくれない。総じて何だか鳥の動きも随分変だ。
人間世界は予定で動く,センバツは決勝まできた。もう10日前になる3/20にはアクロス弦楽合奏団の第16回定期演奏会をアクロスに聴きに行った。いつもはここに感想を書いているのだがそれも忘れてしまっていた、なんだか追いついていない。アクロ
ス弦楽合奏団はこのところ2年に一度の定期演奏会になってしまっているがそれだけに開催されればすかさず聴きに行くことにしている。、今年は大学に在籍中の学生が4名加わっているが他は前回とほぼ同じで何しろメンバーがいい。
とにかく弦が美しい。特に最初のビバルディの2曲はイタリアバロックのきらめきが心地よい。続くバッハの曲は、少々きらきらしすぎでバッハにしては抑制が不足しているようにも感じてしまう。休憩後のブリテンの組曲では弦の輝きはあまり感じない、そういう曲なのだろう、演奏自体は味わい深いものがあるがどこか今日の自分にはあまり伝わらないなとも思ってしまう、音楽を聴くのはすこぶる個人的な行為なのでこういう時もある。ともかく春だ。
バロックの弦のさざめき音見えてホールを埋める春の到来
アクロス弦楽合奏団メンバー:
[コンサートマスター]
景山誠治(桐朋学園大学教授)
[ヴァイオリン]
山本友重(東京都交響楽団コンサートマスター、名古屋フィルハーモニー交響楽団特別客演コンサートマスター)
川田知子(ヴァイオリン奏者)
瀬﨑明日香(ヴァイオリン奏者)
佐藤仁美(九州交響楽団奏者、*)
宮川奈々(NHK交響楽団奏者)
福崎雄也(藝大フィルハーモニア管弦楽団奏者、*)
奥野玄宜(ヴァイオリン奏者、*)
松本さくら(ヴァイオリン奏者、*)
山下大樹(九州交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者、*)
落合真子(東京芸術大学大学院1年在籍中、*)
木村美宇(桐朋学園大学大学院1年在籍中、*)
目野奈々子(桐朋学園大学音楽部4年在籍中、*)
新戸琳子(桐朋学園大学音楽部3年在籍中、*)
*:アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生
[ヴィオラ]
須田祥子(東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者、SDA48主宰)
山下典道(元 九州交響楽団奏者、アルト・クレフ大濠代表)
田辺元和(九州交響楽団奏者)
田中 茜(ヴィオラ奏者)
長石篤志(ヴィオラ奏者)
[チェロ]
田中雅弘(元東京都交響楽団首席奏者)
菊地知也(日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェリスト)
市 寛也(NHK交響楽団奏者)
山本直輝(九州交響楽団首席奏者)
[コントラバス]
吉田 秀(NHK交響楽団首席奏者)
皆川直輝(九州交響楽団奏者)
[チェンバロ]
占部由美子(ミュンヘン音楽大学教授、クローンベルクアカデミー公式ピアニスト)
曲目
ヴィヴァルディ:
2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3, No.8,RV 522
3つのヴァイオリンのための協奏曲 へ長調 RV 551
J.S.バッハ:
3つのヴァイオリンのための協奏曲 二長調 BWV 1064R
テレマン:
3つのヴァイオリンのための協奏曲 へ長調 TWV 53:F1
ターフェルムジーク(食卓の音楽) 第2部より
ブリテン:
フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10
アンコール
グリーグ:ホルベルク組曲 op.40より 第1曲 プレリュード