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2025年5月31日 (土)

福岡市に残る蒙古古戦場にいってみる

福岡というところは調べるほどに古い時代の歴史が刻まれているとわかる、多分大陸との接点に当たる場所であり続けたというのがその大きな理由ではあるのだろう。日本最古の水田跡遺跡があるのもこの地だし、下って白村江の戦いの頃には指揮した中大兄皇子が滞在したのも福岡の地だ。そこまでさかぼらなくとも元による侵略の本土最前線だったのもこの地だ。元寇防塁は有名だがその他にも元寇の古戦場が近くにあると分かり、行ってみた。早良区の祖原山だ。クルマで20分くらいで、公園になっていて付近のコインパークを見繕って駐車する。30数mの低山で上り始めると、いかにも日常的にここを歩いてるんですという風情の人数人とすれ違う、上り下りがあってコンパクトで運動にちょうどいいのかもしれない。すぐに頂上に着く、立派な碑がたっていて説明もある。読むと文永の役(1回目の元寇)で元軍が上陸後陣を張ったのがこの地であるとある。そういうことか、とちょっと納得する。戦は小高い丘Kosenjyo を占領して戦ったほうが有利だこれは洋の東西を問わない、定石通りの戦いを元は行っていたということなのだろう。この周りで激しい戦闘が行われたようだ。上ってみると確かにいい場所だ、海まで見張らせる(現在では海岸線は幾重もの建物の陰になるが)、それほどの高さではないので陣を展開するのも容易だと思える。文永の役では一日ここに陣を張っただけですぐに撤退している。理由はいくつもの推測があるようだが、日本側の抵抗が壱岐対馬とは段違いでこれは簡単には落とせないと感じたのもあったのではないか。台風被害が大きかったのは2回目の元寇(弘安の役)の時のようだ。
歴史的にはこの2度の元の攻撃を撃退できたことが神がかり的な防衛力がこの国にはあるという妙な過信を与え、先の大戦の大敗に至ってしまったようで、何が災いするかわからないと思えてくる。

この地に流れてきた時をリアルに感じていくと、今ここにあるあたりまえのような平和について考えてしまう。いつまでキープできるだろうか。

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2025年5月29日 (木)

パソコンの移行に疲れる、いつまでこんなことやるはめになるのか

Win11の新しいAsusのパソコンを買ってもう1か月以上たつ。やっといろいろ動かせるようになってきた。気象解析に使う部分がやっかいで自作のも含め使っていたプログラムはCygwinを使って動かすようにできていたのでこれを新しい環境で動かしなおそうとするとあちこちでエラーが出て乗り切るのに随分かかってしまった。また、メールソフトも含めて、これまで使ってきたもので機能上は問題ないように思って、使い勝手から前のパソコンとできるだけ同じにしようとした、エクセルも前のパソコンで使っていたエクセルを移植したり、メールソフトも同様で、画像ビュワーも使い慣れたXnViewのclassicを探してきて使ったりと、つまらないようなところにも時間をかけてしまったような気もしている。古いソフトはセキュリティー上の懸念があるとされるが、いっぺんに全部を変えるのはついていけない気がしている。難しい時代に入った。このところ時折あちこちでシステムエラーで大掛かりX25052712h250mtemo なソフトの機能停止が起こっている、新しい環境に切り替えようとするところで起こっているようだ、どこか似たものを感じる。こんなことをこれから先人類は延々と続ける運命に陥ってしまっているのだろうか、あまり明るい未来が感じられないような気もしてしまう。
多分複雑化の長いトンネルの先にはすべてがシンプルに扱える輝く時代が待っているのだろう、そこまでの未来まで生き延びられそうにないのが残念だ。
(添付図は新しいパソコンでやっと描いた250m高度測定ベースの気圧、風、気温の例)

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2025年5月26日 (月)

トスカを観る

久しぶりにオペラを聴いた。九響の定期演奏会が今月は演奏会形式の歌劇トスカで、大道具小道具のない歌劇だがが音楽的には省略はなくどう見ても歌劇だ。改めてトスカとはTosca どんな話だったけと思いはしたが暗い話でローマに残る城にまつわる話だったという程度の記憶で臨んだ、観ると確かに暗い話だよくもこんなオペラをプッチーニは作ったなと思うくらいだ。1800年のイタリア、歌姫トスカの恋人が友人の脱獄した王政に対する反逆者をかくまって捕まり拷問される、これを助けるべく身を張ったトスカは取調の警視総監を殺害してあげく恋人は処刑されトスカは城の上から身を投げる、これを暗い室内の場面だけで演じるという歌劇だ、楽しい部分はどこにもない。休憩を入れてちょうど2時間半の舞台だ、迫力があって聴くのも疲れるが演じ続けるエネルギーは大変なものだろう、後方の席でも無論声は良く届く、感謝しかない。

暗い話でもやはり歌劇は素晴らしい、次に観れる機会はいつ訪れるだろうか。

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2025年5月20日 (火)

町田康の口訳古事記を読む、これはいい

くだけた関西弁の言い回しで書いてある異色の口語訳古事記ー町田康著口訳古事記ーが人気が高いようで図書館の貸し出し順を随分待った挙句やっと番が回ってきたので読んでみた。これは面白い、一気に読めて全体が俯瞰できるところが素晴らしい。8年くらい前に読んだ逐語訳の口語古事記に比べても圧倒的に頭に入りやすい。これは高天原族による日本征服物語かな、と読めてしまう。古事記の物語としての内容は原文になるべく沿うようにして書かれているが最後が仁徳天皇Kojikiで終わっているのはちょっと残念だ。続く履中天皇から顕宗天皇までの間も古事記には物語部分がありそこまで書けば全容はカバーしたといっていいのだがと少々惜しい気がしてしまう。そこまでは贅沢かもしれないのだが。

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2025年5月18日 (日)

「正多面体と素数」

放送大学の講座は今期は「正多面体と素数」という謎めいたタイトルにひかれたのもあってこれを取ってみた。なんとなく数学らしい数学との印象があった。少し前に量子物理を学んでいたときに、自然の中に隠されている数字の秩序というものが気になっていたのもある、数字そのものがこの世界を形作る重要なピースになっているようだとの感触もあった。このころ数学はあこがれてはいるもののどこか自分との相性が良くないように感じてはいた、年を取ってくるとその感が強くなってきている、そうはいっても、何とかなるだろうと思っていた。始まってみるとすぐに何ともならないなと感Housoudgk2501 じてしまう。テレビで放映される講義そのものも、教科書とだいぶ違うのもあって、正面から向き合ったことのなかった群論に話の重点がうつると、ついていけない感が強まってしまう。目の前で語られていることのどこが正多角形の議論につながるのかが見えなくなる、何のためにここを学んでいるのか見えなくなる。今の時期は通信指導の時期で、投げかけられた問いに自分なりに考えて回答をWeb経由で提出する必要がある。今回出された問いは証明を含む記述が求められていた、教科書や参考書やWebを漁りながらやっとの思いで回答案を作る。とても試験のように自力のみでは回答は作れない。通信指導でこれほど引っかかるのは初めてだ。新しい世界へ入っていくわくわく感はとうになく、これは選択を誤ったかなという当惑のような感触がつきまとう。
やはり歳には勝てないな、そうも思いたくなる。
ともかく走れるだけは走ってみよう。

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2025年5月12日 (月)

アセモグルの「自由の命運」を読んでトランプの行く末を思う

アセモグルが昨年秋ノーベル賞経済学賞を受賞したと聞いて、何か読むべきかと、図書館から「自由の命運」という上下2冊の厚い本を借り出して読んでいたが、長いだけに集中が続かず、やっとの思いで先週読み終えた。2019年11月に書き上げられた本で、最新というわけではないが、はやりものでもないのでこれくらいは最近の著作といっても誤差の内だろう。今我々が良いと思っている自由な社会国家の状況はどうやってここまでたどり着いたのだろうか、どうなっていくのだろうか、を歴史的に又は社会学的に考察した本だ。キーワードは国家と社会、赤の女王効果、回廊、足枷のリヴァAsemoguru イアサン、といった言葉になる。国家と社会が互いに競争するように高めあい続ける、すなわち赤の女王効果(その場にとどまるには思いっきり走り続けねばならないという「鏡の国のアリス」の赤の女王の言葉による)で、走り続けて均衡を保ちつつ「足枷のリヴァイアサン」(権力者の権力を制限した状態)に向かって、社会の力と国家の力がバランスの取れた状態の「回廊」の内側を進むことができる、と説明している。この中で具体的な例をいくつも上げているが、興味深い分析の一つが当時の先進的な民主制であるワイマール体制からナチスの一党独裁が現れてくる過程だ。ここでは国家と社会が競争しあうのではなく互いにつぶしあう赤の女王のゼロサム化が起こり、ナチ党のような偏った勢力の拡大を半ば助けた形になっていったというのだ。この結果「足枷のリヴァイアサン」ではなく「専横のリヴァイアサン」へ向かって回廊から出てしまったということになる。複雑な社会現象を見切るシンプルな目を与えてくれる意味でこういう見方は確かに貴重に思える、さすがだ。
このところのトランプ政権の極端な関税政策などの動きもこんな見方からすると赤の女王のゼロサム化に向かっているように感じる、結局は誰も得をしないことを政権は力で押している、どこに向かっているのだろうか。アセモグルの言う回廊の真ん中ではないことは確かなようだ。回廊から逸れてしまうであろう4年間の任期のあとがどうなるかそこが本当の問題ということになるのかもしれない。

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2025年5月 4日 (日)

2025年4月の福岡市南区周辺の野鳥

満開の桜は程なく散り夏鳥の季節になってきた。自宅周りではイソヒヨドリのさえずりが響き、近くの公園ではキビタキやセンダイムシクイの声も聴かれてどこか懐かしい。
いい季節だ。

手元のメモに残された記録は下記の通り:

2025.4.1 10:40 晴れ/薄曇り 風力1-2 4Cu/St020 春日市春日公園の野鳥 ヒヨドリ、ハシボソガラス、アオバト1-2、アトリ、シジュウカラ3-5、シロハラ1

2025.4.5 11:00 晴れ 風力0-1 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 カワウ1、アオサギ2、ホシハジロ2♂1♀、マガモ♂2、ドバト.1、ヒヨドリ2-3、 樋井川:コガモ2♂♀

2025.4.7 14:00 快晴 風力1-2  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:ダイサギ1、ドバト2、 新市楽池:アオサギ1、バン1-2 鹿助池:マガモ2♀5、ドバト8-10、ハシボソガラス2、アオサギ1

2025.4.8 10:50 曇り 風力0-1 8Cu015 福市南区長丘周辺の野鳥  鹿助池:アオサギ1、ハシブトガラス1、シジュウカラ1 新市楽池:バン2、ダイサギ1、ハシボソガラス2 中公園:アオサギ1

2025.4.9 11:00 晴れ 風力0-1  福岡市油山観音境内の野鳥  カワラヒワ1、メジロ1、ヒヨドリ1-2

2025.4.10 10:30 曇り 風力1-3 8Cu/St020/030 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 カイツブリ1、バン1、カワウ1、キンクロハジロ♂1、ホシハジロ2♂♀、マガモ♂2、スズメ15+、アオサギ2、ドバト.10 

2025.4.12 11:40 快晴 風力0-1  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ♂1、バン2、オオバン1、ダイサギ1、カワウ2、アオサギ1、ドバト10位、キンクロハジロ♂1、

2025.4.14 11:00 晴れ 福岡市天神中央公園横那珂川の野鳥 アオサギ1、カワウ3、オオバン

2025.4.17 13:20 晴れ 福岡市南区自宅付近の野鳥  イソヒヨドリ♂1さえずり、中公園:、シロハラ1、チュウダイサギ1、キュウシュウコゲラ1、

2025.4.21 10:30 晴れ 風力0-1  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:ハクセキレイ1、シロハラ1、チュウダイサギ1、カワラヒワ1、スズメ 新市楽池:マガモ2♂♀、バン1、アオサギ1、バン1-2 (間):ツバメ4-5

2025.4.22 11:20 曇り 風力0-4 8Cu015 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 カワウ1、アオサギ1、チュウダイサギ1、コサギ1、ハシビロガモ2♂♀、マガモ3♂1♀2、オオバン1-2、オオヨシキリ声1、バン1、ドバト5+、

2025.4.24 16:00 晴れ 風力0-1 3Ci200 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:コガモ2♂♀、チュウダイサギ1、スズメ10+、 新市楽池:バン2、マガモ2♂♀、キジバト1、ガラス声1

2025.4.25 16:00 曇り 風力1-2 7Cu030 福岡市中央区南公園の野鳥 キビタキ2、センダイムシクイ声、シジュウカラ2-3、シロハラ1+

2025.4.26 11:00 晴れ 風力1-3  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:シロハラ1、マガモ♂1、スズメ3-4 新市楽池:バン1、マガモ♂1、ハシボソガラス2 (スイレン開花)

2025.4.27 11:00 晴れ  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 アオサギ1、キンクロハジロ♂1、ハシビロガモ♂1、ホシハジロ2♂♀、チュウダイサギ1、マガモ♂1、スズメ1

2025.4.28 15:10 晴れ 福岡市南区自宅付近の野鳥  イソヒヨドリ♀1さえずり
01aobato0401a2a1 02kaitubr0410aa1 03kinkuro0412a 04dobato0412a2a1 05aosagi0414ae21a 06kogera0417c2aax 07isohiyo0417a2a1 08tubame0421aa1 09daisagi0422aa1 10kogamo0424aa1 11kibitaki0425i2aa1 12kibitaki0425ba 13hashibrgm0427axea1 14isohiyo0428aae1

写真は上左から  アオバト(4/1春日公園)、カイツブリ(4/10西ノ堤池)、キンクロハジロ♂(4/12西ノ堤池,ダメージ有居残り)、ドバト(4/12西ノ堤池)、アオサギ(4/14天神中央公園横)、キュウシュウコゲラ(4/17中公園)、イソヒヨドリ♂(4/17福岡市南区自宅付近)、ツバメ(4/21中公園)、チュウダイサギ(4/22西ノ堤池)、コガモ(4/24中公園)、キビタキ(4/25南公園)2枚、ハシビロガモ♂1(4/27西ノ堤池)、イソヒヨドリ♀(4/28福岡市南区自宅付近)

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