「正多面体と素数」
放送大学の講座は今期は「正多面体と素数」という謎めいたタイトルにひかれたのもあってこれを取ってみた。なんとなく数学らしい数学との印象があった。少し前に量子物理を学んでいたときに、自然の中に隠されている数字の秩序というものが気になっていたのもある、数字そのものがこの世界を形作る重要なピースになっているようだとの感触もあった。このころ数学はあこがれてはいるもののどこか自分との相性が良くないように感じてはいた、年を取ってくるとその感が強くなってきている、そうはいっても、何とかなるだろうと思っていた。始まってみるとすぐに何ともならないなと感 じてしまう。テレビで放映される講義そのものも、教科書とだいぶ違うのもあって、正面から向き合ったことのなかった群論に話の重点がうつると、ついていけない感が強まってしまう。目の前で語られていることのどこが正多角形の議論につながるのかが見えなくなる、何のためにここを学んでいるのか見えなくなる。今の時期は通信指導の時期で、投げかけられた問いに自分なりに考えて回答をWeb経由で提出する必要がある。今回出された問いは証明を含む記述が求められていた、教科書や参考書やWebを漁りながらやっとの思いで回答案を作る。とても試験のように自力のみでは回答は作れない。通信指導でこれほど引っかかるのは初めてだ。新しい世界へ入っていくわくわく感はとうになく、これは選択を誤ったかなという当惑のような感触がつきまとう。
やはり歳には勝てないな、そうも思いたくなる。
ともかく走れるだけは走ってみよう。
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