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2025年7月17日 (木)

博多山笠その2集団山笠みせ

追い山も終わり博多の町は静かになった。振り返ると、このところ山笠はあまり見ていなかったのもあって今年は少しは見てみることにしていた。これまで見ていなかった山笠の行事に集団山笠(やま)みせというのがちょっと気になっていたので今年はこれも見に行った。寿命ということが頭の隅に入り込みだすと、来年でもという文字を消してすぐにと動き出すことがしばしばとなってきている。7月13日の15時半から舁き山が次々に福岡エリアに舁き出して市役所に表敬するという行事だ。前の12日は追い山ならしで追い山のコースの途中まで走る予行演習があったばかりでやってる人には連日はきついかな、とは思うもののとにかく行き慣れたアクロス福岡のあたりで舁き山が次々に見られるというので見に行った。天神のあちこちが進入禁止になりそうでクルマは止めて西鉄電車で福岡駅まで行った。今年は日曜ということもある。まだ入ったことのなかった新築のワンビルを抜けて市役所のほうへ向かう。ワンビル1Fは広いロビー風になってゆったり座れる椅子がそれなりに配置されている、一休みするにちょうどよさそうだ。舁き山が走る道に水まきが繰り返されているのを見たり、天神一丁目の飾り山を見たりして開始時間まで過ごす、思ったほどの見物人ではない。15時半になって予定Yamakasa2c していたアクロス前の歩道で到着を待つと35分頃になってさきがけの子供たちが法被姿で走ってくる、女の子もいる、女は禁止の山笠のはずだが子供は例外のようだ。ややあって1番山の東流が現れる、台上りは地元の名士がこの集団山笠みせでは務めるとあるが見てもよくわからない。市役所裏手で祝いめでたをうたって一回りして折り返すとすぐに2番の中州流、3番の西流4番の恵比寿流と続く、見てるともういいかの気分になる。これは参加する側、走る側の行事だ、眺めるだけではこんなものかの印象が残るだけのような気がしてくる。もはや参加することはまるっきしかなわない我が身では、なんだかなあという感触が残る。でもこんな風に日常を捨てて 都会中心部を祭りが占拠するという風景がいい。


舁き山はいつまでこの形態が続くだろうか、参加型の祭りに緩やかに舵を切っていくことにならざるを得ないかもしれない、少し心配になってそんなことを考えていた。100年後はどうなっているだろうか。

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