« シベリア奥地北緯60度が東京より暑い | トップページ | 博多山笠その2集団山笠みせ »

2025年7月12日 (土)

博多祇園山笠

今年の夏は博多山笠が気になっている、地元福岡の夏の見慣れた景色としてもはや心が動くこともなくなっていたが、考えてみれば飾り山も肝心の博多エリアのものは今までもあまり見ていない、舁き山も有名な櫛田入りは切符の入手がとんでもなく難しいことだけは知っていて、はなから無理だとあきらめていた、要するに見ていない。福岡市に住みながらこのままでは情けないと思いたち、まずは博多エリアの飾り山をいくつか見てみた。呉服町の東流の飾り山と舁き山から回り始める。調べると呉服町ビジネスセンターのロビーに飾り山はあるという。幼いころは呉服町には大丸があって福岡市で初めてエスカレータというものを設置したというのがその頃は話題になっていた。戦後15-6年の時代だ。大丸は天神にきてその跡が転変して今は呉服町ビジネスセンターに01-imgp1681x なっているということのようだ。駐車場は裏にあるようで入り口をネットで調べてクルマのナビに入れる、走っていくと大博通りの一つ東側の聖福寺や東長寺に面した小道を走ることになる、これは追い山のコースの一部だ、そう思うと東流の山が近くにあるのはそういうことかとも思い至る。
あとはリバレインの地下駐車場に移動して博多リバレイン、川端中央、上川端通、中須流、と飾り山を4つ見る。当然のようにつけられた人形は表情豊かでよくできている。
舁き山の櫛田入りは11日の他流舁きの日に中州流他3つの流が櫛田入りの練習をやる見るのは自由との情報がNetに出ていてこれは見るべきかとまた出かけた。櫛田神社参拝者用駐車場に止めるつもりで現地に行くとすぐ前の道をふさぐ形で西流の舁き小屋が設置されている、予定の駐車場にはとても入れない。困ったと見渡すとすぐ手前の冷泉3区駐車場というコインパークに空きがある、とにかく無事とめられた。何とかなるものだ。神社の楼門と「ぎなん」の間から入る清道が設置されその先に「清道」と書かれた赤い旗が高く掲げられている、この旗の周りをまわるのが櫛田入りの見どころのようだ。清道の周りには桟敷席が組まれている、聞くと今日はどこでも自由に座っていいとのことなので旗の近くの少し高い席あたりで待ち受ける、席は十分に空いている。15時に中州流は櫛田神社に向かうとあって15時10分頃には前の道に舁き山が到着して清道に入る体制になった。ややあって15時15分スタートとする秒読みが本番と同様にアナウンスされる。掛け声とともに突っ込んでくるのだが報道などKakiyama0711a31 で見る本番の櫛田入りに比べてどうにも寂しい。戻って本番の写真を見直してみると満席の桟敷席の盛り上がりが祭りを作っているとわかる、がらがらの観客席ではそれなりの風景でしかないようだ。しかたがない。
前の道まで出てみると舁き山はもう一度メンバーを変えて櫛田入りの練習を始める。もちろん交通は遮断したままだから駐車場を出ることはできない。それにしても交通の遮断におまわりさんの姿はない、それが習わしなのだろう、祭りが街に染みついている。
ややあって舁き山が承天寺のほうへ去って行ったのを見て、クルマをするすると出して帰路に就いた。ちょっと疲れた。ちょっと物足りなさを感じた、本番を見るべきだな、でもそれはきつい、もやもやした感じが祭りに引き込まれていくようで、それも悪くない、リアルだ。

|

« シベリア奥地北緯60度が東京より暑い | トップページ | 博多山笠その2集団山笠みせ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« シベリア奥地北緯60度が東京より暑い | トップページ | 博多山笠その2集団山笠みせ »