« 2025年9月の福岡市南区周辺の野鳥 | トップページ | 10月9日の九響コンサート、ベートーヴェンの8番がとにかく眠い »

2025年10月 5日 (日)

福岡アジア美術館の特別展 ベトナム、記憶の風景 を観る

ベトナムという国がちょっとわからなくて気になっていたところへ福岡アジア美術館で 特別展 ベトナム、記憶の風景 というベトナム美術展が開かれていると知り、これは見たほうがいいのではないかという気がして見に行った、もう2週間くらい前のことだ、あっという間に時は過ぎる。
昭和通り(昔住んでいたころは50m道路と呼んでいた、昔から広かった)の中央にある入り口からリバレインの地下駐車場に入り、少し奥のこの辺かというあたりにクルマを止めて近くのエレベVietnumart ーターに乗ると直通で福岡アジア美術館に出る。中州だが車で行くのが便利のようだ。
近年のベトナムの歴史をたどって展示は進む。フランスの植民地だったのを日本軍が進駐してフランスを追い払い終戦後またフランスが当然のようにやってきてベトミンとの戦いになる、フランスは追い詰められ撤退して今度は米軍がドミノ理論を抱いてあらわれる、ベトコンとの戦いになり、最終的にはアメリカも追い払う、長い苦しい闘いの歴史だ。日本もその歴史にかかわっている、戦前の日本人画家の作品も紹介されている。抽象画と呼べるような絵は一枚もない、それも当然のように思える。作品それぞれになにがしかの物語がありインパクトがある。
歴史的な戦前の作品やベトナム戦争時の作品、そしてその後のものを見ていく。複雑だ。貧困の実相もある。これはそのままのベトナムを受け入れるほかない、そう思ってしまう。
出口に来るとベトナム人らしきレポーターに日本語で呼び止められる、テレビ取材してもいいかとくる。無論OKだが、どこのメディア?と聞くとベトナム放送局だという。これはちゃんとしてる、ちょっと面白い。何故この展をみることになったか、どう思っていたか、見た後はどう思うか、といったあたりだ。ベトナムという国がわからなくて見に来たがやっぱりよくわからない、流れているものは感じ取れたような気がする、というようなことをとげがないように話した記憶がある。やり取りの一部が切り取られてベトナムで放送されるのかもしれない。しかしともかく何かに参加できたような感触が残ってそれがいい心の残照となっていると感じる。一度ベトナムという国に行ってみなければと思う、でももう遅いかな、そんなことを考えながら会場を後にした。

|

« 2025年9月の福岡市南区周辺の野鳥 | トップページ | 10月9日の九響コンサート、ベートーヴェンの8番がとにかく眠い »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2025年9月の福岡市南区周辺の野鳥 | トップページ | 10月9日の九響コンサート、ベートーヴェンの8番がとにかく眠い »