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2025年10月27日 (月)

博多座で芝居「また本日も休診~山医者のうた~」を観る

年に1回くらい博多座で芝居を観ている。2週間くらい前に観たのは「また本日も休診~山医者のうた~」 という舞台で、昭和の人情劇あるいは人情喜劇といってもいいものだった。主役の山医者は柄本明が演じ、他に渡辺えり、江口のり子、佐藤B作、など名の知られた俳優が出演している。パスカルズの演奏が舞台の中に入って流れるといった凝ったところもある。
福岡市の市民半額観劇会に応募しての半額補助での観劇だ。原作者の見川鯛山は那須湯本に開業していた医師で栃木の雰囲気が少し懐かしくなってこんなのを見るのもいいかとの感じがしていた。もう栃木を離れて13年位になる、人生の半分以上を過ごした栃木は離れてみるとその意識がどこかに染みついていて時折上ってくる。Kyuusinn
家内は体調不良でいけなくなり結局一人で出かける。話は山医者が開業する周辺の土地にリゾート開発の話が持ち込まれそれをとりまいて動く人間模様が軸なのだが今から思い出そうとしても具体的にどんな筋だったのかよみがえってこない。それくらいどうでもいいその場その場での笑いをとったり共感をよんだりして進む人情劇としか言いようがない舞台だった印象がある。下ネタめいた笑いの取り方もあってさわやかなという印象もない。これって栃木らしいというのかな、なんか違う、よそ者の目で見た栃木じゃないのかな、見終わった後の感想はそうだった。原作の見川鯛山の「田舎医者シリーズ」の中からいくつかをつなぎ合わせてつくられているようで脚本家田村孝裕による味付けが前面に出ているのかな、今はそんな風に思っている。しょうがないのかもしれない。
芝居を観ていると異空間にさまよい出たような感覚が流れる、時にはそんな感触が懐かしくなってまた見たくなる、しかしもう残り時間が少なくなってきた、次はいつになるだろうか。

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