2016年3月31日 (木)

ギリシャを旅する4-----エーゲ海1日クルーズ

ツアーの中にエーゲ海1日クルーズというのが含まれていて少しはエーゲ海の雰囲気を味わえるかと期待Egeseaしていた。
エーゲ海といってもそのうちのサロニコス湾と呼ばれるペルポネス半島とアテネのあるギリシャ本土に囲まれ
た海域で、クレタ島などのある東地中海をさしてよく使われるエーゲ海という響きからはややずれることにはなる。

双胴船で安定が良い上に波がとりわけ静かで滑らかな航海が始まる。
アテネのピレウス港を出港するところから岬の上まで白い Egesea6a 箱型の家で埋まった景色が現れエーゲ海の雰囲気となる。カモメが近くに見えるが足が黄色いもののウミネコではない、日本に帰って調べるとYellow-legged gullというカモメのようだ。日本付近にはいない種類で、海もカ
モメも同じようだがちょっと違うところが地中海らしい。

アテネ港を出たあたりがサラミスの海戦があったところに近いは ずだが、なんでこんなところでペルシャ軍は海戦をするに至ったのだろうと思ってしまう。アテネ側がうまく仕掛けて海戦に引き込んで勝利に至ったのだろう。しかし静かな海だ。

イドラ島、ボロス島、エギナ島と順に回る。どれだったか、島に近づくと35ftから
Egesea240ftくらいのクルーザーが2隻のんびりでてくる。こんな海ならいかにも遊べる海だ。正直こEgesea4 んな海でヨットで遊んでみたい。
島の港は観光客相手でにぎわっている。 海の水は港近くで見ると透明でキラキラしているが航行中はサンゴ礁のような明るい海ではない、当たり前のことだが、海を見るだけなら宮Egesea5 古島の海がやはり綺麗だ。
Egesea3 食事が出たり踊りがあったりと前にハワイで乗ったホエールウオッチング&ディナークルーズに少しは似ているが、ツアーに完全に組み込まれていると何となく開放感が今一つの感じがしてしまう。そういうものなのだろう。何かを得ようとすれば何かを失う。ツアーで楽をしようとすると開放感が減ってくる、どうしようもないことだ。
エギナ島ではアフェア神殿を見に行く。パルテノンとポセイドンの両神殿と正三角形の位置にあり高さも同じに合わせていると船の中で説明される。本当だろうかと帰って検証してみる。9egesea 地図を見るとすぐわかるのだが明らかに正三角形ではない、しかしパルテノン=アフェアを底辺とする2等辺三角形ではあるようだ。少し大きな地図で見るとデルフィから南東に向かう大きな矢印となっているように見え、矢印の向かう先にはミノス文明よりさらに古いキクラデス文明(BC30世紀)を生んだキクラデス諸島が認められる。地球のへそといわれたデルフィとキクラデス文明をつなぐ何かを壮大に示し ているようで極めて興味深い。エーゲ海には人類文明の源が確かにあるような気がしてくる。

アフェア神殿はEgesea7小島の神殿とは思えない堂々とした作りだった。資材は本土から運び丘の上まで持ち上げて建造している、目にしている遺跡は紀元前5世紀で最初の神殿はもっと遡るのだろう。
エーゲ海クルーズは終盤となりギリシアダンスが始まる、喧騒から逃れて落ちゆく夕日をぼんやり眺めていた。
何も考えずに眼前の光景に向き合うとそこにはすべての 歴史が凝縮して流れていくようで、我々は古を繰り返しているだけではないのか、すべての答えがここにあるのでhないか、そんな
Egesea8_3気がしてきて時間の壁のない茫洋とした感じに浸るに至る、そんな感覚を味わうのにふさわしいのがエーゲ海の船旅かもしれない。

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2016年1月14日 (木)

アフガニスタンの黄金を九州国立博物館で見る

アフガニスタンの貴重な歴史的遺物が戦火を逃れて各国を回っている、それが福岡に来たというので見に行った。
Afgan1 九州国立博物館で1月1日から2月14日まで開かれたあと東京国立博物館で4月12日から6月19日まで開かれる。
2006年のフランスのギメ博物館に始まって米国ナショナルギャラリーやニューヨークメトロポリタン博物館、カナダ歴史博物館、ドイツ・ボン博物館、大英博物館、ノルウエーNTNU大博物館、メルボルン博物館、等数多くの世界を代表するような博物館を含めて各国を回り日本にやってきた。やっと来た、と言うべきかもしれない。福岡にいながら世界的行事に参加するという意味でも見たほうがいい展示だ。このあたりの地球的位置づけを主催者は十分には広報で説明しておらず歯がゆい思いがする。


展示物は予想以上だった。
紀元前2000年の金のゴブレットにまず驚かされる。金だからさAfgan2 びていないのは当然とはいえ美しい細工が目を引く。最近作ったと言われてもそうかと思ってしまうだろう。日本は縄文時代でそれなりの文化はあったとはいえとてもここまでのものはない。インダスーメソポタミヤーエジプト をつなぐライン上にあったこの地の文化の高さがすなわち人類の文明の最前線だったのだろう。
1978年に未盗掘状態で発見された墳墓から多くの金製副葬品が出土し、この場に展示されている、いずれも紀元前1-2世紀の時代とある。
その量の多さ、技術の高さ、豪華さに圧倒される。

アフガニAfgan3 スタンの貴金属や希少鉱物の埋蔵量は相当なものと言われており(1兆ドル相当との米国防総省の見積もりもある)、これが古代から繁栄を支えてきたのかもしれない。
それにしてもギリシア文化の影響が濃い出土品の展示が多い。仏教美術遺品は平山郁夫主導の
アグガニスタン流出文化財の委員会が保全している遺物の展示が目立ったくらいだ。やはり西洋各国を巡回するという企画がそうさせたのだろうか。東西の文化が交じり合う状況そのものの全体像を見たくなる。
出口で「めざましテレビ」のインタビューを受けた。東京の展示はフジテレビが主催しているがいまから雰囲気を盛り上げようとしているようだ、平日ということもあるが人の入りは展示物の素晴らしさに比してそれほどでもない。気が気でないのかもしれない。


しかし、戦乱が休みないアフガニスタンでよくこのような財宝を維持し続けられたと、驚くばかりだ。この事そのものが、この地域のまた新しい歴史となると思えている。人類もまだまだ捨てたものではない。

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2015年11月25日 (水)

軍艦島,心象

軍艦島は1974年の閉山の1年前までフル操業だった、それが急に終結を迎えた。島には豊かな生活があった。打ち捨てられたコンクリートの街は高い防波堤をも越えてくる荒波で壊され続けている。

崩れゆく
       軍艦島に波高し

トビ舞いて波砕け
  雨に風 朽ちゆく壁に音もなし

ビビビュー嵐廃墟の街を過ぎ

 違うんじゃないのと声有り軍艦島

子らの声空に響けむ

  時は去り 人夢ありし軍艦島 

雨けぶる軍艦島に秋深し

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